780 名前:('A`) 投稿日:2004/06/03(木) 02:02
BR編の職人さんがしばらく来ないので、保守がてら作品を投稿します
世界観的には、「イケメンとの闘い編」の直前の時期の話ですが、展開如何では私にもわかりません。
あまり意識してないです。
今回はさほど長くない話です。
イケメン〜がアクション主体だったので、今回は切ない話にする予定です。
とりあえず書いた分を載せてあとは逐一続けていきます。
BR編の職人さんも気にせず投稿してください。
781 名前:天使編1 投稿日:2004/06/03(木) 02:03
喪男はカレンダーを見た。新聞の日付も見た。テレビのニュースも見た。
…間違いない。
童貞検査まで、後一ヵ月。
「…どうしよう。」
もし、検査までに童貞を捨てられなかった場合、その時は、死あるのみだ。
死にたくない。何か方法は無いか…。
風俗では非童貞と認められない。
携帯電話の電話帳を開いてみる。
「女性の番号なんて…母ちゃんくらいしか…。」 いや、あった。
萌子。
家が近所で、子供の頃は、やはり幼なじみのフツ男と、三人でよく遊んだものだ。
他の女の子が、喪男を避けるなか、彼女だけは普通に接してくれた。
笑顔の眩しい、今にしてみれば、とても可愛い女の子だった。
…好きだったのかも知れない。
だが、思春期の例に漏れず、喪男もフツ男も、彼女とは徐々に疎遠になっていった。
最後に会ったのは、中学の卒業式…もう、5年前だ。
当時は中学生が携帯など珍しかったが、彼女は家が裕福だったし、父親が新しい物好きだった。
卒業式の日、フツ男と喪男に渡された一枚の紙切れ。
萌子の電話番号が書かれていた。
あれから5年。
だめもとで、喪男は電話を掛けた。
プップップッという音の後に、呼び出し音が鳴る。番号はそのままらしい。
心臓がばくばく言う。
「…もしもし…?」
「…あっ、喪男です。」



つづく
童貞検査まで、あと30日
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