もし国家が全力で童貞狩りをはじめたら

501 名前:('A`) :04/03/13 19:28
>>498
公務員を狩るのに公務員が使われる罠

502 名前:('A`) :04/03/14 20:18
DOUTEI AGE(童貞時代)

503 名前:('A`) :04/03/14 20:30
童貞の時代

ペッティングの時代

非童貞の時代

ヤリチンの時代

504 名前:('A`) :04/03/14 21:15
千夜一夜物語では王様が処女を寝取っては朝起きて殺してて
国のほとんどの処女が消えそうだったというはなしがなかったか

505 名前:('A`) :04/03/14 21:20
>>504
あった・・・。
よくもまあ、反乱が起きなかったな。
創作の話に、そんなことを言ってはならないわけだが。

506 名前:('A`) :04/03/14 21:21
まぁ俺は例え王妃が他の男を寝取ったからと言って処女を狩るなんてソンな…

507 名前:('A`) :04/03/14 21:29
映画『ブレイブハート』では旧スコットランドの「初夜権」問題が描かれていたね。
地方の領主は、その領地内で結婚する女と初夜を共にする権利がある、というやつ。

508 名前:('A`) :04/03/14 21:31
>>507
そんなんなら俺も爵位欲しいよ…

509 名前:('A`) :04/03/14 21:49
>>504
女王が童貞男を召し上げ、毎晩筆下ろしをしてるというのはどうだろう?

510 名前:('A`) :04/03/15 01:01
>>509
嬉しいがその後殺されるんならな…
毎晩毎晩愛を語って見逃してもらうこともできやしねぇぞ
借りにできたとしてはらませたらそこで首チョソ

511 名前:('A`) :04/03/15 06:50
もういやだ
今日西川口で童貞捨ててきます。

みんなバイバイ・・・

512 名前:('A`) :04/03/15 07:31
狩りが始まったら童貞同盟で綿矢りさを集団レイープ

513 名前:('A`) :04/03/15 12:54
>>512
だから童貞が危険視されるんだよ。冗談でもヤメレ。

514 名前:('A`) :04/03/15 12:57
>>509
美容にいいという理由で若い女の血風呂に入ってた女貴族の話もあるぞ
エリザベート・バートリだったかな

515 名前:('A`) :04/03/15 12:58
>>513
いや、狩りが始まったら命がとられるんだぞ?
人は選ばんとおもうが、レイプは皆すると思われ。
可愛い女の子が目の前にいればそれこそその子としたいもんだろ。

516 名前:('A`) :04/03/15 13:04
だとしても童貞同盟で有名人の女を集団レイプ構想はないだろ。ヘタレすぎ。
そんな非常時でも一人で身近な女性を抱くこともできないのか?

517 名前:('A`) :04/03/15 15:02
>>511
バカ野朗!素人童貞も含まれんぞ!!

518 名前:('A`) :04/03/15 17:22
自民安倍幹事長、「改正童排法」成立に意欲

自民党の安倍晋三幹事長は14日、福岡市内で行われた「童貞排除推進フォーラム」(法務省主催)で
推進委員およそ200人対し、「これから先、時代が進むにつれ童貞は増加の一途を辿るだろう。
そうなれば現在よりも童貞に対しさらに厳しく対応する法律が求められるはずだ」
と述べ、同党が今国会中の成立を目指している「改正童貞排除法」の早期成立に意欲を示した。

改正法の中身ついては、童貞の最低拘束期間を現在の2年から6年に延長し、拘束期間中の奉仕労働
の中身をこれまでの「童貞脱出の為の農工漁業」から「世界各国の紛争地帯などへの平和維持目的
の派遣」へと変更するというもの。

すでに連立与党である公明党だけでなく野党各党からも改正についての了承が取れており、今国会中には願いどうりの
スピード成立となりそうだ。

(読売新聞) 04年3月15日 14:31




519 名前:('A`) :04/03/15 17:26
総理!!ナゼ僕たちが弾圧されなければならんのですか!!!

520 名前:('A`) :04/03/15 19:00
「何故?何故だと!?それが解らんから貴様等は(引き金を引く)」

521 名前:('A`) :04/03/15 23:12
砂の器に使えそうなネタだな。

千代吉が故郷を追われたのは童貞だったから。


522 名前:('A`) :04/03/16 01:50
万個の重力に魂を引かれた人間ども

523 名前:('A`) :04/03/16 04:11
このスレにワロタ。

みんな、その笑いのセンスをモテる男になるように活かそうぜ!

524 名前:('A`) :04/03/16 08:35
第二条一項
童貞及び素人童貞は死刑または無期懲役(紛争地域への派遣も含むように改正の見通し)に処す。
二項
強姦により童貞を捨てた者は、強姦罪及び集団強姦罪を上乗せし、即時無条件で死刑に処す。

第五条
童貞の討伐は警察、自衛隊及び政府が特に認めるイケメン非童貞によってのみ行なわれるものとし、童貞に対しては殺人権を有する。

第八条
当該法施行以前の犯罪についてはこれを罰する。

↑童貞法案より一部抜粋。
詳しくは新聞各紙を参照。
正式発表までにまだ多少変わるかも知れません。

525 名前:('A`) :04/03/16 09:22
非童貞はやがてセックルに飽きてきてオナニーすら週一になるが
俺らは小学生のころから今現在も継続してきてるわけだ
だから言おう
大量虐殺なら負けん、と

526 名前:('A`) :04/03/16 10:52
>>525
人道に対する罪、も追加でさらに死刑に近づくわけで。

527 名前:('A`) :04/03/17 02:36
もし国家がそんな事はじめたら世界各国から非難される。

528 名前:('A`) :04/03/17 02:40
お母さんがもてない可哀想な
息子のために無理やりやってしまうんだろな

529 名前:('A`) :04/03/17 02:41
オレ母親いなくて良かった
楽に死ねる

530 名前:('A`) :04/03/17 02:42
童貞・・・か

531 名前:('A`) :04/03/17 02:53
>>527
雰囲気嫁・・・。

世界各国、特に中国辺りは男余りが日本以上に深刻だから、
追従する国家もありえる・・・。
アメリカも、イスラム系国家の力をそぐために、推進する。
という設定になっていたはずw

532 名前:('A`) :04/03/17 07:10
>>527
死刑とはいかないまでも迫害される可能性はある
実際独身税を設定している国もあるが別に人権団体は何も言わない

533 名前:('A`) :04/03/17 13:08
>>532
独身税の国は確か、
日本よりはるかに人口が少なくて、
出生率の低下が、日本よりはるかにダメージがでかいがために、
独身税をつくったらしいが。

まあ、それでも男は確実に余るから(日本ですら、15〜25で37万人余ってる)、
一生、余分に税金を取られる層が確実に出るわけだ。
やっぱり、懲罰的側面が強いな。

534 名前:('A`) :04/03/17 14:41
>>533
漏れが知ってるのはブルガリアだよ
人工も国の大きさも日本より少ないけどまあ普通
単純に「もっと労働者がほしい」ということだった

535 名前:('A`) :04/03/17 17:50
ブルガリアの女に俺のティムポから出るヨーグルトぶっかけたい。

536 名前:('A`) :04/03/18 02:17
っていうかブルガリアがどこにあるのかわからない

537 名前:('A`) :04/03/18 11:48
>>536
東欧。

538 名前:('A`) :04/03/19 22:19
童貞狩り法はんた〜い!!


539 名前:('A`) :04/03/22 02:52
童貞が罪なら…俺達が悪なら…てめぇらは何なんだよぉぉぉ!
神にでもなったつもりか!?笑わせるぜ!
どうせヤル事しか考えてねぇてめぇらに、人の生命をどうこうしようだなんて、一億年早えんだよ!


540 名前:('A`) :04/03/22 08:25
>>539
神が聖書の初めの方に「生めよ増やせよ」って書いてある
そのあと姦淫(不倫等)してはいけないって書いてあるが

541 名前:('A`) :04/03/23 04:25
ずいぶん人が減った事だし、その内に毒男物語の完結編を書くかな。
ネタがたまるまで勝手に保守。

542 名前:('A`) :04/03/23 04:28
童貞狩りか。
そのぐらいやってくれないと、彼女を本気で作ろうと思わない自分がいる・・・

543 名前:('A`) :04/03/23 11:35
狩りが始まったらそんな余裕はナイ
今がんばれ

544 名前:('A`) :04/03/23 18:39
「探せ!この世のすべてをそこに置いてきた!」

大童貞時代の幕開けである

545 名前:('A`) :04/03/23 18:42
>>542
幼女連れ去り事件の為に童貞リストは警察が作成して監視されてるぞ

546 名前:('A`) :04/03/23 22:48
童貞で無職だと危険度アップ
近隣住民には警告・退避勧告

547 名前:('A`) :04/03/23 23:19
デビルマンの原作みたいな童貞狩りが始まるのかな?
「童貞は、貴様らの心にいる!!」

548 名前:('A`) :04/03/24 00:07
>>544
ひょっとして、ヤツのフルネームは

モンキー・ドクオ・ルフィ

なのか!?

549 名前:('A`) :04/03/24 22:07
くそっ!あがれ、あがれよォ!
今あがんなきゃ何にもならないんだよ!


550 名前:('A`) :04/03/24 22:16
安心しろ 国家権力の内部にもドーテイはいっぱいいるぞ、たぶん・・・

551 名前:('A`) :04/03/24 22:18
童貞狩り?女の人たちがなんかするんですかね

552 名前:('A`) :04/03/25 00:02
>>551
>>524の第五条を実行するのがイケメン非童貞ではなく
グラビアにも出てる美女達で懲役刑の刑務作業が彼女らへの奉仕なら
他の市民権停止を差し引いて考えても俺は法案に賛成する。
どうせ俺自身が努力したところで恋愛→セクースはないだろうから。

553 名前:('A`) :04/03/26 03:00
へへ!今日は童貞野朗3人殺ったぜ!

554 名前:('A`) :04/03/26 03:10
爆弾抱えて国会に突入するか
靖国境内で腹を切る

555 名前:('A`) :04/03/26 03:14
童貞軍にもシャアみたいなカリスマが現れるさ

556 名前:('A`) :04/03/26 04:14
童貞党が童貞イケメンを首相候補として擁立。
選挙で勝利。処女党との連立内閣を組閣。

557 名前:('A`) :04/03/26 05:03
「認めたくないものだな…。自分自信の…童貞故の過ちというものを…」

558 名前:('A`) :04/03/26 05:09
「イケメン軍の行動力はバケモノか!?」

559 名前:イケメンとの闘い編1 :04/03/28 02:00
政府の童貞法施行から半年。世界各国も童貞の排除に乗り出した頃。
家を出、親友ブサ男と別れた毒男は警察の目を逃れ、ホームレスに混じって公園での路上生活を続けていた。そんなある日、毒男の前に一人のぼろをまとった男が現われた。よく知った顔…喪男だ。
「よう。美味い煙草あるぜ。」
童貞達の合言葉だ。
「どうも。」
喪男が煙草を渡す振りをして、細く丸めたメモを渡してきた。二人は違和感の無いようにベンチに腰を降ろした。

ソープヤマノボレ

作戦決行の暗号だ。
「いよいよ…明日なのか…。」
毒男が呟くと喪男はうなずいた。
「ああ…だが、この半年で多くの…本当に多くの童貞が生命を落とした…。大した数は揃えられない。それに…イケメンは強大だ。俺達が束になってもかなわないだろう。」
「…だが喪男…それでも俺達は、ただ何もしないで黙って死ぬ訳にはいかない。」
「その通りだ。童貞だって、キモメンだって生きている。
そりゃ、イケメンには劣る生きものだろう。だが、劣っているからって、殺してもいいのか!?
ゴキブリや鼠のように、ただキモイからって生命を奪う権利がイケメンにはあるのか!?
童貞にも生きる権利がある。ただ殺されるのではない、自ら死を選ぶ自由も!
…俺は前までイキテクノマンドクセと思ってた…。だが、それをお前が教えてくれたんだ!毒男!」
ふたりはがっしりと堅い握手を交わした。
「明日…俺達の命日に…でっかい花火をあげよう…!」


評判が良ければつづく

560 名前:('A`) :04/03/28 04:10
>>559
イイ!!
続きヨロ!

561 名前:('A`) :04/03/28 09:01
ダイドウテイ時代ばんざーい
人口激減ばんざーい

562 名前:('A`) :04/03/28 10:08
┏どうぐ━━━┓
┃ .デヴヲタ. .┃
┃┏━すてる━━━━━━━┓
┃┃  E ポスターサーベル   ┃
┗┃  E ぶあついしぼう..   ┃
  ┃  E えろげー          ┃
  ┃  18きんのどうじんし .┏━━━━━━━━━━━━┓
  ┃  DVDボックス..     ┃童貞をすてますか?.       ┃
  ┃→童貞.          ┃→  はい               ┃
  ┗━━━━━━━━━ ┃   いいえ           ┃
                 ┗━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃それを捨てるなんてとんでもない!           ┃
┃                        ▼.         ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



563 名前:('A`) :04/03/28 10:28
童貞教の殉職した信者達は300年後童貞禁止法が廃止になってから英雄あつかい。

564 名前:('A`) :04/03/28 12:20
>>563
ひとりひとりを英雄として扱うには多すぎる

565 名前:イケメンとの闘い編2 :04/03/28 20:30
その夜、喪男と毒男は郊外の廃工場に足を踏み入れた。隠し階段の先にある地下室の扉をノックする。
「誰だ!?」
暗闇の奥から聞き慣れた声が静かに響く。キモ男だ。
「キモ男、俺だ、喪男だ。毒男もいるぜ。」
「よし、入れ。」
二人が入ると蝋燭の明かりに照らされて、懐かしい仲間達の顔が見える。
キモ男の他に、オタ男、ヒキ男、デブ男、ハゲ男。全員合わせて7人だ。
それぞれが再会の握手を交わす。ただ、恥ずかしがって言葉は少なめだ。
リーダー格のオタ男を囲んで全員が座った。
「…これが俺達の最後の闘いになるだろう。…もう一度作戦を確認しよう…。」
作戦内容そのものは簡単だ。池面市郊外にある「童貞狩り本部」に爆弾を仕掛け、爆破する。それだけだ。だが、それは二度とは戻れない、まさに「決死」の作戦だ。
オタ男が説明を終えると、全員を見回して言った。「よし、では全員目をつぶれ。」
毒男たちは何の事だかわからなかったが、オタ男の真剣な目を見て、言う通りにした。
「わかってるだろうが…これは生きては戻れない、いわば自爆テロみたいなもんだ。強制はしない。死にたくない者はここから出てくれ。たとえ逃げても…俺は、いや俺達は見下したり、蔑んだりしない。生き残る者がいてもいい。」
沈黙が訪れた。
5分が経過し、10分が経った。
「わかった、ありがとう…。」
目を開くと、オタ男が涙を流していた。
誰もその場を動いてはいなかった。


今日はここまで。

566 名前:('A`) :04/03/28 23:12
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
乙です。ノシ

567 名前:('A`) :04/03/29 22:45
俺にはこないがまだか?

568 名前:イケメンとの闘い編3 :04/03/30 01:59
翌日の夕暮れ。
2台のポンコツ車に乗り込んだ一行は、一路池面市を目指した。先頭車にオタ男、毒男、喪男、ハゲ男。後続車にキモ男、ヒキ男、デブ男だ。
童貞狩り本部に至る道には検問が敷かれているが、何事にも抜け道はある。事前に調査していた裏道を通って行けば、何事もなく本部へ行ける筈だった。しかし―
大きな破裂音。同時に車が蛇行し始めた。ハンドルを握るオタ男の額に汗が流れる。ブレーキを立て続けに踏むと、何とか車は止まった。
後ろを見ると、後続車も同じような状態だった。
降りて点検すると、右前輪とスペアタイヤが見事にパンクしていた。
「だめだな、これは…。」
後続車のキモ男が降りてきた。
「ど、どうする?オタ男。」
「そっちもか…。どうするったって、…歩くしかないな。」
デブ男がため息をついた。
7人は、爆弾と武器を担いで、道路脇の森に入った。車を置いてきた以上、道を歩いてはいつ警察に見つかるかわからない。
一行は日没後の森の中を歩き始めた。
「……。」
皆、無言だった。
暗闇への恐怖感もあったが、あの時道路には何の細工も見られなかった。普通の舗装路で、ボロとはいえ、2台の車が同時にパンクするなど有り得るだろうか?
何者かの、何らかの意志。不吉な予感は全員が感じていた。その時…
「みんな、見ろよ。」
先頭を歩いていた喪男の指差すほうを見ると、かすかに赤い光の点滅が見えた。警察の検問だ。
「どうやら歩きに切り替えて正解だったな。」
「…ああ…。」
毒男は、森の奥が気になっていた。
「どうした、毒男?」
「…いや…何でもない。…誰かに見られている気がして…。」
彼らから少し離れた深い森の奥で、彼らをじっと見つめる瞳の正体を、この時はまだ誰も知らなかった…。



まだ続いちゃうんだよな。気長に待ってくれ。

569 名前:('A`) :04/03/30 10:25
>>568
彼らをじっと見つめる瞳の正体は(彼らの)味方なのか 敵なのか 惚れた女なのか(ぇ

570 名前:('A`) :04/03/30 15:42


                          ('A`)     _ィ=============ヽ_
                   ━━=i≡コと)   []||**++*||(゚д゚;)||[]
         (・ω・`;)    _ィ============ヽ_   r"------''-------゙、
     ━━=i≡コと)    []||+*+メ**||(´д`)||[] i_..ニlOlijijijijijijijijlOlニ.._i
     _ィ============ヽ_  r"------''-------゙、 l二;;;;ニニニニニニニニニ;;;;二l
     []||*+**||[;・д・]||[]  i_..ニlOlijijijijijijijijlOlニ.._i !!!!ンニ-========-ニく.llll
     r"------''-------゙、 l二;;;;ニニニニニニニニニ;;;;二lkiiU           Ujjjj.,;;⌒`)
     i_..ニlOlijijijijijijijijlOlニ.._i !!!!ンニ-========-ニくllll
    l二l;;;;ニニニニニニニニニ;;;;l二lkiiU           Ujjjj.,;;⌒`)
     !!!!ンニ-========-ニくllll
(´⌒;;,,kiiU            Ujjjj.,;;⌒`)

571 名前:('A`) :04/03/30 20:58
童貞狩りって、こういう兵隊に狩られちゃうの?
http://www.kiken.nu/geinou/idol/imgbox/img20040321190050.jpg

572 名前:('A`) :04/03/30 20:59
ダヴァイ!!!
(来い)

573 名前:('A`) :04/03/30 21:10
心の童貞は残しておけよ

574 名前:('A`) :04/03/30 22:07
もし喪男が全力で処女狩りをはじめたら

575 名前:('A`) :04/03/30 22:08
>>574
速攻でイケメン&父母軍が弾圧

576 名前:('A`) :04/03/30 22:09
イケメン軍総司令官 木村拓哉

577 名前:('A`) :04/03/30 22:17
>>576
キムタク「ぶっちゃけ童貞全滅?」

578 名前:イケメンとの闘い編4 :04/03/30 22:26
眼下に広がる広大な軍事基地。
3000人のイケメン兵士が駐留し、童貞討伐の訓練を日夜繰り広げている。
全国に同様の施設が大小含めて50余あり、日本から童貞を駆逐するために活動しているが、この池面市の本部は最大の規模を誇る。
童貞狩り部隊は、警察、自衛隊の全面的なバックアップを受け、拳銃はもちろん自動小銃やロケット砲、戦車やヘリまで所有している。

7人の童貞は、基地を見下ろす小高い丘で基地を見下ろした。
ヒキ男が膝をついた。
「こんな…こんな奴ら相手にどうやって…」
キモ男がヒキ男の肩に手を置いた。
「確かに俺達はイケメンには勝てないだろう。だが、それでいい。これは…戦いじゃない。抵抗だ。何も知らない人々に…童貞にも意地があるって事を教えられれば…それでいい。」
「うん…。」

チョコレートを頬張っていたデブ男が質問した。
「オタ男。時間は大丈夫なのか?」
「ああ…元々、時間には余裕を持って出てきた。腹拵えくらいはしておけよ。…ハゲ男、お前も。」
「あ、ああ…。」
ハゲ男は使っていた養毛剤をしまうと、弁当を取り出した。
「最後の晩餐…か。童貞のまま…。」

さっきから無言の毒男に、喪男が話し掛けた。
「どうした、毒男。…何を考えている?」
「…いや…何も。」
「ブサ男の事なら…俺も奴が死んだなんて思っちゃいない。どこかに逃げ延びてるさ…必ず。」
「わかってるさ…」

…作戦開始の時迫る。




('A`)つづく

579 名前:('A`) :04/03/31 00:57
童貞狩りって、全国のお姉さんが童貞を次々と頂いていくことだと思ってた…(´;ω;`)

580 名前:('A`) :04/03/31 01:47
大学生のお姉さんなら童貞奪われたい。

581 名前:('A`) :04/03/31 01:50
>>579
ババアが童貞を狩りに来るんだよ
伝統行事だろ

582 名前:('A`) :04/03/31 01:53
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

583 名前:('A`) :04/03/31 01:54
童貞いねがー?

584 名前:('A`) :04/03/31 02:00
↓ナマハゲ登場

585 名前:('A`) :04/03/31 02:02
   i'`i                   i'`i
     |::::!                  |::::|    
    . |:::`i    __________  . /:::::|           |ヽ、_____,へ、
     |:::::ヽ,-‐´;:;:;:;:;:;;;ノ `ヾ;;:;:;:;:;:;:`'‐/:::::::|    |ヽ、___,ヘ、| ┌───┐ i´
     ヽ::::::::ヽ;;::;;-‐'´ ,,;; ;;,, `ー-、;;:;:;:ノ:::::::/    | ┌─┐ i´ | |     │ |
      ヽ;::::::::i´  ,,  :: ::  ,, `ヾi´::::::/     | |  │ | | |      .| |
       i;;ー'´;;-‐´   .: :::   `ー-;;`ー,';;i     .| |  │ | | |____| |
      /`i;;::::::::     :: :     ::::::::::::i;`ヽ   | |  │ | |.┌─‐┐┌┐.|
      | ;i i::::::     :::::     :::::::i. i:: |   | └─┘ | |ノ ,ヘ、 | | レ'
      .i ;! ;;;;;___,ノ;;ヽ、_____;;;;ノ_ノ; .|   .| | ̄ ̄|ノ  / /` .| |
       | (  .''i´::::○:::`i:: ::i´:::○::::`i''´ ,); |    |ノ      / /  | |
       ! ;'ヾ `ー‐‐‐‐´:: .:::`ー‐‐‐'´' /;; |           / /   | |     /|
       | .;;`i   ,,, _ :::: ::::_ ,,,   / .;; .!          /./   .| |   . / |
       `ー';; ヾ、__;'(´. '';; ;;:' `);__ノ;; ,iー´     .__/./    . | └──'´ .,)
        |  ,ヘ  `''''-、_;;-''''´ ,ヘ  ノ       `ー─‐'´      `ー───'´
     .   !  i;''ヾ、_____   _____//;|  ,!
         ヽ ヾ、;レ'-二二-レ;// ,/
          ヽ ヾ、:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:// /
          .ヽ ヾ∧ニニニニ∧/ /
            ヽ ヾ-‐'´`ー-'´ /
             ヽ、___  ____ノ


586 名前:('A`) :04/03/31 02:04
般若じゃん

587 名前:('A`) :04/03/31 17:13
>>568で監視してるのは、
前に出てきた狙撃手じゃないの?

588 名前:イケメンとの闘い編5 :04/04/01 00:30
毒男は鉄塔によじ登り、静かに時を待った。
全員が配置に着く予定時刻まで、あと僅か。
「……。」
予定時間に送電線を切断、自家発電に切り替わるまでの間を約5分と推定する。その間に全員が突入、各所に爆弾を仕掛け、脱出する。
…これ以上無いくらい、お粗末な作戦だ。
毒男は、作戦を立てたオタ男との会話を思い出した。
「…だが、毒男。他に手はない。」
「それじゃあ、俺の役目が楽すぎないか?」
オタ男は首を振った。
「お前が一番大変だ。何せ、蜂の巣を突いた後に突っ込むんだからな…。こんな役を押しつけてすまない。だが、誰かがやらなきゃいけないんだ」
「光栄だよ。」

毒男は時計を見た。…あと5分。
ため息をつくと、白い息が出た。寒い。
空を見上げると、満点の星が、まるでビロウドに宝石をばら撒いたように輝いていた。
…美しかった。
愛する恋人と肩を寄せ合い、星空を見上げ、愛を語らう。そんな空想を何度した事だろう。だが、それは叶わぬ夢だった。

そう。一度たりとも。

毒男は一度深呼吸をすると、絶縁加工したチェーンソーを始動し、送電線を切断にかかった。
子供の手首程もある高圧線をバターのように切断する、特殊型だ。
切断すると同時に、施設に闇が広がっていく。

作戦が開始された。




つつく
→('A`)イテッ


589 名前:イケメンとの闘い編6 :04/04/01 23:20
施設の照明が消えるのを確認すると同時に、デブ男とヒキ男、ハゲ男の3人はライフルの照準を裏門の守衛に合わせた。
暗視ゴーグルごしだが、なかなかのイケメンだ。ここに来るまで何人の女を喰った事だろう。何人の女を悲しませた事だろう。
ためらわずに引き金を引く。一発。二発。
二人の守衛が倒れるのを尻目に、デブ男は施設内に入ろうとした。
「しまった!」
門が閉じている。デブ男は登ろうとして…やめた。
「頭を使え、デブ男。」
ハゲ男がゲートを操作する。
開門と同時に3人は突入した。ハゲ男が叫ぶ。
「ヒキ男!まずは発電所から行くぞ!どっちだ!?」
「…こっちだ」
ヒキ男はこの作戦の為、数か月間一歩もアジトを出ずにPCに向かい、基地のデータを収集していたのだ。その間、オタ男以外は彼の顔を見ていない。
ヒキ男を先頭に3人は発電所に向かった。

同じ頃、喪男、オタ男、キモ男も突入に成功していた。
「俺達は司令部を急襲する!俺に続け!」
軍オタでもあるオタ男を先頭に、3人は突撃した。
司令部は施設の中心部にある。
途中、何人かのイケメン兵士が現われたが、勢いに乗った彼らの敵ではなかった。
「そろそろ5分だ!」
キモ男の言葉を合図にするように、徐々に照明が灯っていく。

「デブ男達の作戦成功を祈ろうぜ!あそこに隠れろ!」
喪男は倉庫のような所を指差した。
「よし!」
キモ男がドアを蹴破り、銃を構える。
中はどうやら無人のようだ。
3人は中に駆け込んだ。
「後は、…祈るだけだ。」




どつく
(´;ω;`)Σ(゚Д゚)ゴルァ

590 名前:イケメンとの闘い編7 :04/04/02 02:54
デブ男、ヒキ男、ハゲ男の3人は、何とか発電所に辿り着いた。
「入り口は俺が押さえる。中を頼む!」
ハゲ男を入り口に残し、デブ男とヒキ男は発電所に潜入した。
施設内の発電機は、既に自動的に稼働している。
「そこまでだ。童貞共!」
10人程の兵士が二人を取り囲んだ。
ヒキ男の額に脂汗がにじむ。
「馬鹿な…!発電所は完全に無人化されているはず…!」
二人は外に連れ出された。完全に包囲され、絶体絶命だ。

イケメンの指揮官と思しき男がハゲ男を伴って現われた。
「デブ男、ヒキ男…すまない。」
イケメン兵士が奇声を上げた。
「ぎゃははは!お前らも馬鹿だねぇ!裏切られてやんの!」
「何!?そんな馬鹿な!ハゲ男!」
ハゲ男はうつむいた。
「すまない…。デブ男…。こいつら…俺に…女を紹介してくれたんだ…。
すごく美人で…気立てが良くて…。俺…頭こんなだから…今まで誰も相手にしてくれなかったのに…彼女は…気にしないって…」
デブ男は、何も言えなかった。もし自分が同じ立場だったら、デブ男だってどうなっていたか、わからなかった。
「ほら、…彼女だ。」
ハゲ男の隣に、一人の女が出てきた。
確かに美人だ。
デブ男は悟った。ハゲ男はもう、違う世界の人間なのだ。人は誰しも、幸福を追求する権利がある…。
「ハゲ男…幸せにな…。」
やっかみではない。素直な気持ちだった。しかし…。
「ハゲ男。騙されるな。その女はお前を殺す気だ。わからないのか?」
ヒキ男だった。
「それに、確かに美人だが、○○(アニメキャラ)タンの方が可愛いぞ。それに、その女の眼は、俺をいじめていたDQNとつるんで嘲笑っていた女共と同じだ。」
しばしの沈黙が流れた。

つづく

591 名前:イケメンとの闘い編8 :04/04/02 02:58
女が笑いだした。
「ふふふ、そうね。あなた、なかなか鋭い。
引き籠もりでなければ付き合ってもいい。嫌いじゃないわ。
確かにそう。ハゲ男さんのお陰であなた達の計画がわかったんだもの。
感謝してるわ。
確かに私はイケメンの夫がいる。い・つ・か・は・別れるかもしれないけどね。」
ハゲ男の顔が青ざめた。
「ヤリ子さん!それは…本当か!?俺を…騙していたのか!?」
ヤリ子と言われた女は、満面の笑みを浮かべた。
「そうよ、お・ば・か・さ・ん!」
ハゲ男は崩れ落ちた。
「あの微笑みも…温もりも…みんな…みんな嘘だったのか…!」
指揮官が一歩踏み出した。拳銃を構える。
「さあ!この童貞共の処刑を…」
言葉が途中で途切れた。指揮官の額に大穴が開いたのだ。
一人、また一人と兵士達が倒れた。
「何事だ?」
状況が飲み込めないデブ男に、ヒキ男が耳打ちした。
「わからん…だが、逃げ出すチャンスだ。」
二人は、混乱する兵士に発砲しながら走った。命中は確認できない。
近くにあった土嚢の影に飛び込み、デブ男が叫ぶ。
「ハゲ男!こっちに来い!」

その中にあっても、ハゲ男は放心状態だった。
女に騙された自分が歯痒かった。仲間に申し訳なく思った。
そして何より、仲間を裏切った自分が許せなかった。
「うおおおお!」
ハゲ男は、爆弾入りのリュックを抱えると、発電所に飛び込んだ。


閃光。そして轟音と衝撃。

「ハゲ男ーー!!」
破片が降り注ぐ中、デブ男は叫んだ。

動く物は何もなかった。ただ炎が揺れるだけだ。
ヒキ男が肩を落とした。
「これでは…ハゲ男はもう…」
その時、炎の中で動く人影があった。
「!?」
何かを抱えている。光る頭…ハゲ男だ。
その男は、炎の中をゆっくりと歩いてきた。
デブ男も見たことがある顔…。
「お、お前は…!」



つづく

592 名前:('A`) :04/04/02 03:04
ガリ男!!

593 名前:('A`) :04/04/02 09:35
おもしれー

594 名前:('A`) :04/04/02 16:44
あくまで悲劇であってほしい

595 名前:('A`) :04/04/02 20:17
(・∀・)ワクワク・・・

596 名前:('A`) :04/04/03 01:16
漏れも書いてみようかな
少し心温まる香具師を

597 名前:イケメンとの闘い編9 :04/04/03 02:03
ここで、少し時間は遡る。
倉庫に身を隠した喪男、オタ男、キモ男の3人だったが、自家発電の稼働により、足止めを食っていた。
「あいつらが作戦を成功させるまで、俺達は足止めだ…。」
そう言って、オタ男は武器の点検を始めた。喪男とキモ男もそれにならった。
「……!」
喪男の耳に何かが響いた。
それが何かはわからないが、とても微かな…

悲鳴…?

喪男は立ち上がった。
「喪男?どうした。」
キモ男には聞こえなかったらしい。
「俺…ちょっと中を見回って来る。」

そう。確かに聞こえた。

助けを求める声。
倉庫の奥は暗闇だが、暗視スコープを使えば問題ない。
奥まで来ると、隅に小さな扉があった。入った時には気付かなかったものだ。
喪男は、銃の安全装置を外すと、扉を蹴り開けた。
「……!」
四畳半程の小さな部屋だった。元々は用具入れだったのだろう。電灯が点いている。喪男は暗視ゴーグルを外した。
「ま、待ってくれ!撃たないでくれ!」
中にいたのは、3人の男。
そして、…一人の少女。
乱れた服装。さるぐつわを噛まされ、後ろ手に縛られている。
何度も殴られたのだろう。顔に青痣がある。
悲しみに満ちた瞳から、涙が溢れている。
喪男は、手近な男の顔面に、銃のストックを叩きつけた。顎が砕け、男は倒れた。
続いてもう一人の股間に全体重をかけて蹴りを打ち込む。
最後の一人には、鳩尾にストックを叩き込む。
…一瞬の出来事だった。
喪男は、少女を見た。
怯えている。
「…これが…イケメンだ。」
いつの間にか、オタ男とキモ男が後ろにいた。

オタ男とキモ男が男達を縛り上げている。
喪男は、少女を縛っていた縄とさるぐつわを外してやった。
彼女は、喪男の胸で泣いた。
「俺は…本当はモテたいと思っていた…。心のどこかで…イケメンになりたかった…。
でも…こんな奴らがモテるなら…こんな奴らがイケメンなら…俺は…俺は…モテなくていい…!」
喪男の瞳からも、熱いものが溢れだした。




('A`)重いけど続く。

598 名前:('A`) :04/04/03 02:35
カンドー

599 名前:('A`) :04/04/03 21:50
∧∧
( 'A`) ワクワク・・・

600 名前:イケメンとの闘い編10 :04/04/04 02:40
泣き続ける彼女に、喪男は自分の上着を彼女に掛けてやった。
「…仇はとってやる…。今日がイケメン共の最後の日だ…。
この基地は俺達が破壊する。…君も家に帰れるよ。」
そう言うと、彼女はまた泣きだした。
「…だが喪男…彼女をどうするつもりだ?」
オタ男の言葉に、その場は凍り付いた。
そうなのだ。
連れて行けば、いつイケメンに撃たれるかわからない。
置いていけば、いつまたイケメンに襲われるかわからない。
事情を知らない他の仲間が、この倉庫を爆破する可能性もある…。
「…彼女に…決めてもらおう。」
喪男は、彼女に事情を説明した。
「…行き…ます…。」
「…わかった。」
喪男は、彼女の手を取って立たせようとした(ちなみに女性の手を握るのは初めてだ)。
しかし、足が震えて上手く立てないようだ。
喪男は、改めてイケメンへの怒りを燃やした。
いたいけな少女に乱暴するイケメンを許せなかった。
「キモ男。彼女を連れて逃げてくれ。…俺はイケメン共を許せないんだ!」
怒りに燃える喪男の眼を見たキモ男は、何を言っても無駄と悟った。
「…わかった。だが、彼女を安全な場所まで連れて行ったら、必ず戻る。」

その時、地響きと共に爆発音が鳴り響いた。同時に、窓から差し込む光も消えた。
「頼むぞ、キモ男。…さあ、行こうぜオタ男!」



ん?ちょっと熱くしすぎたかな?
まあいいか。つづく。

601 名前:('A`) :04/04/04 02:55
(・A・)イツダッテアツイ

602 名前:('A`) :04/04/04 07:26
童貞側と非童貞側の主人公つくって同時進行ってのは?
非童貞側にもいろいろあるみたいな

603 名前:('A`) :04/04/04 07:29
イイ!

604 名前:('A`) :04/04/04 08:39
童貞はお姐さんがかってあげる

605 名前:('A`) :04/04/04 12:50
>>602 ファイズみたいでイイ!

606 名前:('A`) :04/04/04 14:06
30歳で童貞だったら、一律ガス室送りでいいのでは?


607 名前:('A`) :04/04/04 14:54
>>602
あと数日待って下さい。

608 名前:607 :04/04/04 15:22
ファイズは詳しくは知りませんが、出るとしたらあの馬の怪人よりも、シャドームーンに近い立場になる予定です。
脳内では、結末がまだ完全に確定していない状態なので、スレの意見は他にもどんどん参考にします。

…勘違いするなおまいら。イケメンは俺にとっても敵だ。

609 名前:1 ◆IKeMEN4VTU :04/04/04 19:17
(´・ω・`) え…?

610 名前:イケメンとの闘い編11 :04/04/05 02:09
毒男が基地に辿り着いた時、閃光と爆発が響いた。
デブ男達の作戦成功を確信した毒男は、基地を囲む柵の上に取り付けられた有刺鉄線に毛布を掛け、基地内に乗り込んだ。しかし…
「…お待ちしておりました、毒男様。」
毒男を出迎えたのは、30人程の武装兵士だった。
全員の銃口がこちらに狙いを定めている。戦っても勝ち目はない。
司令部爆破の為、爆弾も取っておかねばならない。例え今奪われても、奪い返すチャンスはあるはずだ。
「どうぞこちらへ。」
兵士に包囲されたまま、毒男は指揮官に付いて行った。

司令部は地下にあった。
その司令部の最深部にある司令室、その更に奥が司令官の個室だ。
そこに二人の男がいた。
一人は勲章をたくさん付けた軍服姿の中年。
そしてもう一人は…。
「…久しぶりだな、毒男。」
「…そうですね、…お父さん…!」
半年前別れた、政府高官の父だった。
父が司令に目配せすると、司令は一礼して退室した。
「…久々の再会だ。ワインでもどうだ?」
「結構です。…前線視察とは熱心ですね。少し休んだらどうです?体を壊しますよ。」
毒男の皮肉に父はほくそ笑んだ。
「…今は非常時でな。いつお前のような童貞が基地を襲撃するとも限らん。
現にここの発電所が爆破されて死者が出ている。
…私ばかり高みの見物とはいくまい?」
「…自業自得でしょう。本来、童貞は危険なものではありません。
童貞法さえ無ければ善良な市民ですよ。
今からでも遅くはありません。童貞法を廃止してください。」
しばしの沈黙が流れた。
「…毒男。我々政府とて、国民の声を無視する訳にはいかん。童貞法は国民の意志なのだ。
政府は国民の声を体現する為の物に過ぎん。
…例えば、この基地の司令は…12歳の娘さんを殺されている。
…犯人は童貞だった。
立て続けに起こった、童貞による似たような事件で、国民は童貞に危機感を抱いた。
…結果、童貞法が成立した。
お前は、さっき自業自得と言ったが…童貞こそがまさにそれなのだ。」
毒男は、唇を噛んだ。



つづく
>>1ゴメソ

611 名前:('A`) :04/04/05 02:28
>>609
ikeme…

612 名前:イケメンとの闘い編12 :04/04/06 01:44
「まさか…お前が生きているとは思わなかったよ。…だが、お陰で助かった…。
礼を言うぜ、ブサ男。」
イケメンに囲まれ、絶体絶命の危機を救ったのは、死んだと思われていたブサ男だった。
その後、燃え盛る炎を逃れ、デブ男達は防空壕に逃れていた。
「何とか命は助かったものの、少々怪我をしてな。…それでこれまで静養していたのさ。
…だが、間に合って良かった。」
「もしかして…俺達の車を撃ったのも…?」
「…ああ、俺だ。あのまま進めば、検問で全員捕まっていただろう。」
「それは感謝するが…何故、名乗り出なかった?」
しばし、ブサ男は沈黙した。
「…ふふ、俺にも色々あるんだよ。」
「…そうか。まあ、どうでもいいけどな。」

「…よし、ハゲ男はしばらくは大丈夫だ。だが、なるべく急いで本格的な治療が必要だ…。」
ハゲ男の応急手当をしていたヒキ男が言った。
「そうか…。じゃあ、ブサ男、早速で悪いが、ハゲ男を連れて脱出してはくれないか?」
デブ男の申し出をブサ男は断った。
「…いや、それはお前がやってくれ。
俺はやらなきゃいけない事がある。」
「やる事?」
「ああ。この基地に、童貞排斥大臣が来ているのは知っているか?」
「いや…。」
「今日…いや、日付が変わって昨日、急に決まったから知らなくても仕方ないが…とにかく大臣が来ている。
俺は大臣と毒男に会わなければいけないんだ。」
「…?…毒男がどうかしたのか?」
デブ男の反応が以外だったらしく、ブサ男は少し困った顔をした。
言うべきか、言わざるべきか…迷っているようだった。
「…毒男が、どうかしたのか!?」
デブ男はもう一度聞いた。
「…本当に知らないのか?…毒男は、童排大臣の…息子だ。」



つづく

613 名前:イケメンとの闘い編13 :04/04/07 03:07
「な…何だと!?じゃあ、毒男は…!」
「おっと、勘違いするなよ。毒男は半年前、父親の政策に反対して家を出たんだ。俺達の敵じゃない。
だが…あの親父も、実は若い頃モテなかったらしい。
…もしかしたら、毒男なら説得できるんじゃないかと思ってな。
…だが、場合によっては…。」
しばしの沈黙の後、ヒキ男が口を挟んだ。
「毒男は、送電線を切った後、司令部を狙う予定だ。もし捕まったとしても、捕虜は司令部に連行される…。」
ブサ男がニヤリと口を歪めた。
「決まりだな。俺達も司令部に乗り込むか。」
「よし。じゃあ、ヒキ男はハゲ男を頼む。」
「デブ男、勝手に決めるな。司令部の構造を知ってるのは俺だけだ。」
寝かされていたハゲ男が起き上がった。
「ま、待ってくれ。俺は…一人で大丈夫だ。
…それに…俺のせいで…みんなに迷惑かけちまって…」
「動いちゃだめだ。それに、その事は気にするなよ。
…俺も、お前の立場ならわからないからな。」
「デブ男…。すまない…。俺は、本当に大丈夫だから…。」
「…わかった。じゃあ、ちょっと出掛けてくる。後で迎えに来るから、ここにいてくれ。」

3人は、司令部に向かった。



つづく
…なんかあんまり人気ないみたいだからsageる。

614 名前:('A`) :04/04/07 09:39
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

615 名前:('A`) :04/04/07 22:34
>>613
そんなことないです。楽しみっす。

616 名前:イケメンとの闘い編14 :04/04/08 01:55
激しい銃撃戦が続いていた。
オタ男と喪男は、1発撃てば100発返ってくる状況の中で、よく奮闘していた。
「クソッ、イケメン共め…射撃も正確だぜ!」
喪男の皮肉に応えるように、イケメンの弾が倉庫の壁を削る。
「どうする、オタ男!このままじゃいずれ、包囲されて蜂の巣だ!」
オタ男はしばし考え込むと、意を決した。
「…止むを得ん。爆弾を使おう!ここでやられる訳にはいかん。
しばらくここを押さえてくれ!俺が爆弾を使ったら、お前が突撃…俺が援護する、どうだ!?」
「…オーケイ。」
オタ男は倉庫内に駆け込むと、屋上に昇った。
さして高い建物ではないが、オタ男は高校時代砲丸投げの選手だった。何とかなるはずだ。
もっとも、全員参加の校内陸上大会で、走るのが苦手だったからだが…。
爆弾の信管を取り付け、投げのモーションに入る。
目標地点で、何か光った。
「…え?」
胸に衝撃が走った。
構わずにそのまま投げる。
…爆発。
そのままスナイパーライフルに持ちかえると、イケメンに狙撃を続けた。
胸に手をやると、ぬるりとした嫌な感触があった。
撃たれている。だが、急所は外れているようだ。
それでも、かなり出血している。
オタ男は狙撃を続けた。
一人でも多く…一人倒せば、その分喪男や、他の仲間の負担が減る。
弾装が空になった。急いで交換を済ませ、再び狙いを定める。
「マジかよ…。」
眼前にヘリが現われた。自衛隊から貸与された戦闘ヘリだ。
機体下部に取り付けられたガトリング砲が火を吹く。
一連射でコンクリートの塀が吹き飛んだ。
「くそう…。」
オタ男は、小銃てき弾を銃に取り付けると、狙いを定めた。
ヘリもこちらに照準を合わせている。舐めているのだろう、同じ位置に静止したままだ。
「…みんな…後は頼む…!」
オタ男が引き金を引くと同時に、無数の曳光弾が迫るのがスローモーションで見えた。




つづく
>>614>>615ありがd


617 名前:イケメンとの闘い編15 :04/04/08 03:42
デブ男とヒキ男、ブサ男を見送ったハゲ男は、ため息をついた。
「俺は…結果がどうであれ…仲間を裏切った…。最低だ…。あの時も…」

そう…あれは中学の時だった。
ハゲ男とヒキ男は同じクラスだった。
あの日…忘れ物をしたハゲ男は、教室に戻ろうとして、中が騒がしいのに気付いた。
『オラァ、立てよ。』
『ハハハ、こいつ泣いてるぜ!』
学校を仕切っていた先輩DQNの声だ。
ハゲ男は中から見えないように聞き耳を立てた。
『や…やめ…』
ヒキ男の声。
『キャハハ、カワイソー。』

ハゲ男は、恐くなって逃げた。
『狂犬』と呼ばれ、暴力団とも繋がりがある、あの先輩達に目を付けられてはたまらない。
ヒキ男には気の毒だったが、やはり恐かった。
…そして、翌日からヒキ男は学校に来なくなった。

「そうだよ…ヒキ男が引き籠もりになったのは…俺のせいだ…。あいつを…死なせる訳にはいかない…。」
ハゲ男は立ち上がった。まだフラフラする。
何とか拳銃を拾った時、壕の格子戸が開いた。
「オラァ、入れよ!」
「嫌ッ!やめ…」
一組の男女。こちらには気付いていないようだ。
男が女を押し倒した。
「…騙したのね!何がお国の為…」
「うるせぇ!」
殴る音。
転がった電灯の明かりが男の顔を照らした。
…間違いない。
「あの」先輩だ。ハゲ男は電灯を付け、自分の顔を照らした。
「…久しぶりだな、先輩!」
「てめえは…!」
「彼女から離れろ!」
先輩は、立ち上がると笑いだした。
「ギャハハ!何でお前がここにいんだよ!仲間が戦ってんのに、また逃げてんのか?」
言いながら、先輩はハゲ男を撃った。
「…何!」
ハゲ男は倒れなかった。確かに命中していた。
「…バ…化け物!」
更に撃ち続ける。6発の弾がハゲ男を貫いたが、ハゲ男は倒れなかった。
「あんただけは…許せねえよ。先輩。」
先輩は、尻餅をついて後ずさった。
「ヒ、ヒキ男の事か!あ、あれはただの遊び…」
最後まで言い終わる前に、ハゲ男の銃が火を吹いた。先輩が倒れる。
「遊びで…人の人生を狂わす資格があるのか?
ヒキ男だけじゃない…あんたの女遊びは当時から有名だったぜ…。」
ハゲ男はその場に倒れた。
「ヒキ男…少しは借りを返せたかな…」
ハゲ男はゆっくりと目を閉じた。



つづく
またこんな時間だ。
人間として駄目だな、俺。

618 名前:('A`) :04/04/08 03:49
こわぃ、、、こわいよぉおお、、、

619 名前:('A`) :04/04/08 12:57
ハゲ男。゚ ゚つД`゚)゚。

620 名前:('A`) :04/04/08 13:47
ハゲ男・・・よく頑張った(つд⊂)

621 名前:('A`) :04/04/08 21:44
マダカナ? ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 マダカナ?

622 名前:イケメンとの闘い編16 :04/04/09 02:43
デブ男、ヒキ男、ブサ男の3人は、遂に司令部へ辿り着いた。
「ここだ。」
ヒキ男が指差したのは、金網で蓋をされた通風坑だった。
「…これを使えば最深部まで行けるはずだ。付いて来てくれ。」
ヒキ男が先頭で入る。続いてブサ男。
「よし、俺も!…あ。」
最後尾のデブ男が入ろうとして、やめた。
「俺はどこかで一暴れして、敵を引き付ける。ヒキ男、ブサ男、後は頼んだぞ!」
「何言ってんだ!死ぬ気か!」
ブサ男が言うと、デブ男は、とても悲しそうな眼をした。
「俺の体じゃ…この通路はとても通れない…。」
「あ…。」
デブ男ははにかんだ。
「心配するなよ。…俺がイケメン達を盛大に引き付けてやるからさ。…それに、必ず死ぬとも限らない。」
「デブ男…。」
先頭のヒキ男がつぶやいた。
「…さっき、南の方で戦闘ヘリが撃墜された。…たぶん、オタ男達だ。
…苦戦していると思う。救援に…行ってくれ。」
「オーケイ。…じゃ、ちょっと行ってくるよ。」
ブサ男は、デブ男を見送った。
銃を抱えて走るデブ男は、今までで一番…格好良かった。
ヒキ男が泣いていたのは、ブサ男からは見えなかったが、ブサ男はヒキ男が泣くのを初めて見た。



つづく

623 名前:イケメンとの闘い編17 :04/04/09 02:46
夢を見ているような気分だった。

喪男とオタ男は、子供の頃からよく遊んだ間柄だった。
軍事やアニメに、並外れた知識を持つオタ男の話は、いつも喪男をうならせた。

『…でもさ、結局モテないっていうのは、ハンディキャップじゃん。
そのハンデを克服したら、お前絶対イケメン以上だよ。
…まあ、俺は興味無いけど。』

…オタ男が珍しくした恋愛話。
…ほんの半年前まで、当たり前だった光景。
この戦いを終えれば、帰ってくる日常。
「オタ男ォ!」
戦闘ヘリは、オタ男のいたビルの真上に墜落した。
爆発。…そして、崩壊。
あれで生きていられる筈がなかった。
「…畜生!」
喪男は走った。

向こうから走ってくる人影。
…敵か?…いや、あんな太った奴はイケメン軍にはいない。デブ男だ。
「こっちだ!」
喪男は、手近な車の影に入った。
デブ男も同じように隠れる。
「ハァ、ハァ、…久しぶりだな、喪男。」

喪男とデブ男は、簡単に状況を説明し合った。

「…よし、そんならこの辺で籠城といこうや。」
「ハァ、ハァ…よし。この世の終わりまで敵を引き付けてやろう。」



つづく

624 名前:('A`) :04/04/09 08:19
(;´Д`) ハァハァ

625 名前:('A`) :04/04/10 00:13
作者タン毎回乙!(・∀・)

626 名前:イケメンとの闘い編18 :04/04/10 01:01
「…まぁ、お前のようにテロリストになる童貞もいるわけだ。…あながち見当外れでもあるまい?」
さすがに政治家だけあって、父は口が巧い。
反論の余地のない「正論」だ。
「…そこでだ、毒男。」
「…何です?」
「童貞は死なねばならん。だが、私はお前を死なせたくはない。
…私は、例え童貞でも、紛争地域への平和維持活動に携わることで、翌年の童貞検査まで処刑を延期する法案を議会に提出しようと思っているのだが…。
…どうだ、毒男。仲間に投降を呼び掛けてはくれないか?」
毒男は、父の真意を測りかねた。
「…それは、一体…」
一発の銃声が鳴り響いた。
父の胸に血が滲む。
「…父さん!」
毒男は父を抱き起こした。
「…毒…男…。」
扉の方を向くと、そこには拳銃を構えた司令官がいた。銃口からは煙がくすぶっている。
「童排大臣閣下。…あなたのやり方は甘すぎる。
いかなる暴力、脅しにも屈しないのが国の原則ではありませんかな?
…これからは私が童排大臣だ。」
「…司令…貴ッ様ァ!」
毒男は、司令に飛び掛かった。
しかし、司令の銃が火を吹き、毒男の右脚を撃ち抜いた。毒男が床に転がる。
「…童貞テロリストが大臣を襲撃し、殺害。
そこで私がその童貞を殺害した。
…なかなか痛快な筋書きだな。
童貞は、即時無条件で処刑。…私が大臣になった暁には、こんな法案を議会に提出するよ。ふはははは!」
毒男の額に、脂汗が流れた。
このままでは殺される。
早く手当てしなくては父も死ぬ。
こんな男を大臣にしては、今生き延びている童貞達も皆殺しにされる…。
武器は無い。



つづく

627 名前:イケメンとの闘い編19 :04/04/10 01:02
倒れた父が、毒男に手を伸ばした。
左手に、引き裂かれた古傷。
毒男の脳裏に、幼い頃、父と山へキャンプへ行った時の記憶が蘇った。
母が臨月を迎えて、実家に帰ったあの夏。毒男は初めての山ではしゃいでいた。
夜、我慢できずに小便をしに行った毒男は、大きな野犬に襲われた。
毒男は必死で泣き叫んだ。
すぐに父が助けに来たが、野犬は父に襲い掛かった。鋭い牙が父の左手に食い込む。
しかし、父は、牙を離そうとはせず、そのまま野犬の頭を抱え込んだ。
そして、野犬を殴り付けた。何度も、何度も。
牙が手から抜けた時、野犬は既に虫の息だった。
毒男は泣いた。泣いて父に謝った。だが、父は気にするなと毒男を抱き締めたのだった。

肉を切らせて骨を断つ

父の座右の銘だ。

毒男は、傍にあった灰皿を掴むと、司令官に投げ付けた。
ひるんだ隙に左足の跳躍で司令官の脚に組み付く。
銃声が鳴り響き、左肩に激痛が走る。
構わず司令官の右手を掴む。拳銃が暴発し、天井に穴を開ける。
よろめいて倒れた司令官の顔面に、全体重をかけた肘打ちをたたき込む。いや、顔面に肘から倒れこんだ。
司令の落とした拳銃を拾い上げ、引き金を引く。
「…!?」
不発だ。
「…よくもやったな、小僧。」
司令の拳が、毒男の顔面に命中した。
毒男は跳ね飛ばされた。拳銃が手から転げ落ちる。
「ゲームオーバーだ、童貞君。」
司令が、もう一丁の拳銃を取出し、毒男の額に突き付けた。

銃声が響いた。
司令が倒れた。父が、毒男の手から離れた拳銃から不発弾を抜き、司令を撃ったのだ。
「周りに目を配れないようでは、大臣にはなれんよ、司令官。」
そう言うと、父は倒れた。



つづく

628 名前:('A`) :04/04/10 02:33
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!

629 名前:('A`) :04/04/10 07:02
良スレage

630 名前:('A`) :04/04/10 13:55
境遇を超えた親子愛キタ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━!!!!

631 名前:('A`) :04/04/10 16:04
泣いた…

632 名前:('A`) :04/04/11 00:47
泣ける・・・。

633 名前:イケメンとの闘い編20 :04/04/11 02:50
その時、天井近くに取り付けられた換気口の蓋が落ちた。
「毒男!」
ヒキ男、ブサ男が出てくる。
父が言った。
「…毒男…仲間と一緒に…脱出しろ…。
早く…騒ぎを聞き付けて…警備の者が…」
「父さん!喋っちゃ駄目だ!」
「…大丈夫…急所…は外れている…。医者も…いる…。
早く逃げろ…。兵は…私が…何とかする…」
「…父さん…。」
父と子は、見つめ合い、頷いた。
「…父さん…お体に気を付けて…。ブサ男、ヒキ男、脱出するぞ!」
ブサ男とヒキ男は無言で頷いた。事情を飲み込んでくれたようだ。
二人の手引きで、毒男は地上を目指した。
…地上に脱出してからも、不思議とイケメン兵士に遭わなかった。
彼らが知る由もないが、父が全ての兵士に戦闘を中止して、彼らの脱出の妨げにならないような場所に兵士を誘導するように指示を出していたのだ。

ビルの一角に籠城し、銃撃戦を繰り広げていた喪男達は、イケメン兵士達が何故か次々に撤退していくのに気付いた。
「…デブ男…奴ら、どうしたんだ?」
「ハァハァ、…さあな…だが、こちらにはもう、弾が一発もない。爆弾も…。」
無線が鳴った。作戦中は使用が禁止されていたのだ。

フデオロシ

「撤退の合図だぜ、喪男!」

「…作戦成功か?とにかく、今なら撤退のチャンスだ。行くぞ!」

少女を安全地帯に送っていたキモ男も無線により、作戦成功を確信した。
彼があらかじめ決められていた集合場所に着いた時、そこには毒男、ブサ男、ヒキ男、喪男、デブ男が揃っていた。
「作戦は成功したのか?」
負傷した毒男が答えた。
「…70点。」

東の空が濃紺から青、オレンジ色のグラデーションで色付き始める。
やがて、金色の太陽が地平線から顔を出した。
夜明けだ。
「……。」
誰も、何も言わなかった。
ただ、朝日を見つめていた。
それぞれの胸の内はあえてここに記さない。ただ、一つだけ共通していた事がある。

オタ男とハゲ男が遂に帰って来なかった事だ。

6人の童貞戦士は、朝日をいつまでも眺めていた。



つづく

634 名前:イケメンとの闘い編21 :04/04/11 02:52
エピローグ

「次のニュースです。先日の童貞狩り本部襲撃事件について、政府は、外国のテログループの犯行である公算が高いとの公式発表を行ないました。
まだいくつか不明な点があるものの、ほぼ間違いないとの事です。
…えー、ただ今入りました情報によりますと、事件で負傷した童貞排斥大臣が、つい先程退院した模様です。
新しい情報が入り次第お伝えします。」
毒男は、アジトのベッドの上でぼんやりとテレビを観ていた。
ブサ男が食事を持ってきた。
「…どうしたんだ、毒男。」
「…いや…。色々あったな、と思ってな。」
「…そうだな。色々あったな。…メシ、ここに置いておくぞ。」

毒男の他の仲間は、奇跡的に軽傷で、今はそれぞれ休養している。
喪男が助けた少女も、今は少し落ち着きを取り戻し、仲間達と馴染もうとしている。女に免疫の無い者ばかりなのでぎこちないが。

毒男の脳裏に、あの戦いの記憶が浮かんでは消えた。
あの戦いで、大切な仲間を失い、こちらも多くのイケメンを殺した。
童貞に生きる権利があるなら…命の価値が同じなら…イケメンの命を奪う権利は童貞にあるのだろうか。
そもそもあれは、生きる為の戦いだったのか…それとも、死ぬ為の戦いだったのか…。
考える事が多過ぎた。

「えー、政府は、テロ対策として、童貞排斥法を改正し、余剰兵力をテロ対策に宛てる方針を明らかにしました。
これに伴って、童排省の縮小、廃止も検討されています。
これは、童貞狩りが一定の成果を見せ、イケメン兵士の実力を発揮する機会が減った事等、様々な要因が考えられますが、有力なのはテロ等、新たな脅威に対抗する為の手段とするものです。
これが実現すれば、童貞の生存権が復活する事になり、各方面で議論を呼びそうです。
…次のニュース…」
毒男は、跳ね起きた。傷口が痛んだ。
「イテテ…聞いたか、ブサ男!」
「…ああ…!俺達の戦いは無駄じゃなかった!みんなに知らせよう!」

いい天気だ。
喪男が助けた少女は、海の見えるアジトの庭で、花を摘んでいる。
ニュースを見た仲間達も、少し離れた場所でくつろいでいる。
キモ男がつぶやいた。
「…俺達…また負け組だな…。
…この戦いで勝ったのは、イケメンでも俺達でもない。
…普通の恋人達だ。」

崖の下の砂浜で、恋人達が渚を駆け抜けていった。

幸せそうに。

とても、幸せそうに…。


イケメンとの闘い編・完

635 名前:('A`) :04/04/11 02:53
さて、あとがきは明日にするか。理由は
('A`)マンドクセ

636 名前:イケメンとの闘い編あとがき :04/04/11 03:46
やっぱ寝る前に書いとくか…。
まず、長期にわたるスレの独占と、長文駄文をお詫びします。
お気付きの方もいるでしょうが、タイトル「イケメンとの闘い編」は、

「神々との闘い編」のパクリです。

エピローグのキモ男の台詞は、

「七人の侍」のパクリです。

それ以外はオリジナルです。似ていても偶然です。

物語の結末は、私の脳内妄想であり、皆さんは自由に設定を考えてください。
当然、2chですから著作権も主張しません。
そもそも私が>>1をパクッたのですから。
で、この後どうなるかは皆さんにお任せします。
ほかにも書きたいことはあるのですが(最初は全員戦死の予定だったとかありますがマンドクセから略)この辺で。
誉めていただいた方々、本当にありがとうございます。

個人的に馴れ合い、コテハンは好きではないので、以降は名無しで保守しようと思います。




念を押しますと私は

彼女居ない暦=年齢=童貞=しかも女友達0





('A`)オヤスミ

637 名前:('A`) :04/04/11 11:03
長編乙ですた!ヽ(´ー`)ノマリガトー

638 名前:('A`) :04/04/11 11:12
道程狩りやってもらっていいよ
狩に来た奴を掘ってやるからw

639 名前:('A`) :04/04/11 11:13
一行にまとめろ

640 名前:職人達に捧ぐ :04/04/11 13:49
体は意地でできている
血潮はプライド、心は見栄
幾たびの裏切りを経て魂は凍る
唯の一度も守りきれず
唯の一度も愛を得られず
彼の者は常に独り 過ぎ去りし日々に涙を零す

故に、その生涯に意味は無く
その体は、きっと意地で立っていた

以上、某スレからの転載より

641 名前:('A`) :04/04/11 14:26
よっしゃ
漏れも書いてみるか

あまり期待せずお待ちください

642 名前:('A`) :04/04/12 15:18
>>636
ヨカターヨ・゚・(ノД`)・゚・

643 名前:('A`) :04/04/12 21:57
>>638
特攻野郎Ana(ry
〜略〜
大統領でも掘ってやらあ。だ(ry


644 名前:('A`) :04/04/13 22:43
age

645 名前:('A`) :04/04/13 22:49
>>636
ヨカタ!
>>641
ガンガレ!

646 名前:('A`) :04/04/15 00:10
しばらく来ないうちに完結シテター!
素晴らしいです。何はともあれ乙。>作者様

647 名前:('A`) :04/04/15 23:14
続きまだ?

648 名前:('A`) :04/04/16 01:43
>>647
そのうずうずした気持ちを、製作のエネルギーに回せば、
おまいも職人だ!!

649 名前:('A`) :04/04/17 01:34
職人達の為に保守

650 名前:('A`) :04/04/17 02:32
30まで童貞だったらこんな士官に強制童貞喪失されるらしいよ
ttp://lina2000.hp.infoseek.co.jp/img20040412233555.jpg

651 名前:('A`) :04/04/17 03:07
マジで!?あぶねぇあぶねぇ。安易に風俗に走らなくてホントよかったぜ!!

652 名前:('A`) :04/04/17 03:11
>>636
乙!
いっきに読ませてもらたよ

653 名前:すべてはスレを保守するために :04/04/17 23:49
「イケメンとの闘い編」によって、毒男達は辛くも勝利を収めた。童貞排斥の時代は終わったのだ。
しかし、それは一つの可能性に過ぎない。無限に増え続けるパラレルワールドの一つに過ぎないのだ。
現実に目を向けてみたまえ。
我々童貞は今も尚、日本中で迫害を受け続けている。
我々が日差しの中を堂々と歩ける時代はまだこれから、というのが現状だ。
彼らのイケメンとの闘いは終わった。しかし、我々はまだこれからも、イケメンとの闘いを続けなくてはならない。
今日も、明日も。命が尽きるその日まで。
常に劣勢に立たざるを得ない我々童貞を救ってくれる女神は現われるのだろうか?

654 名前:21世紀のナチス :04/04/18 22:37
(童貞殲滅任務遂行中)
童貞の撲滅は人道上ではなく、衛生上の問題だ。
残るシラミはあとX万匹だ・・・・。

655 名前:('A`) :04/04/19 23:06
(モヒカンザコが火炎放射器を童貞たちにぶちまけながら)
「汚物は消毒だ〜〜!!」

656 名前:('A`) :04/04/20 00:12
てめぇらの血は何色だぁ!?
>>イケメン

657 名前:('A`) :04/04/21 22:39
女神がいなくても姫でいい

658 名前:('A`) :04/04/22 03:38
いや

659 名前:童貞 神 :04/04/22 04:25
童貞という言葉に執着しすぎじゃ。
もっと別の次元に目を向けよう!

660 名前:('A`) :04/04/22 09:47
そうだ、30超えると魔法が使えるとか。

661 名前:('A`) :04/04/22 09:52
むしろ非童貞みたいな汚れた存在こそせん滅すべきだ

662 名前:('A`) :04/04/22 21:57
まあ、こういっちゃなんだが童貞なんて少数派なんだから
迫害しようと思えばできるな。

663 名前:('A`) :04/04/23 01:14
まあ、刈られる前に自害するよな。


664 名前:('A`) :04/04/23 20:53
少し書いたけど一話分書き切るのって大変だな

665 名前:('A`) :04/04/24 03:15
>>664
少しずつ毎日書き込んでは?
保守にもなるし。

666 名前:('A`) :04/04/25 14:23
旧日本軍の徴兵回避のため薬指を折った(銃がつかえなくなる)という逸話があるが
不能を言い訳にして処刑を回避するために親にチ○コ切り取られるとか
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

667 名前:('A`) :04/04/25 15:14
>>666
もちろん不能も、「個体として終わっているため、
慈悲として処刑」されます。

ナチスドイツでも、こんな話があったとかなかったとか・・・。

668 名前:('A`) :04/04/25 15:22
童貞狩りって、生まれた男は童貞じゃねえかよ
生まれたとたんに殺されてたら女しかいなくなるな

669 名前:('A`) :04/04/25 15:25
童貞ってペガサス乗れない?

670 名前:('A`) :04/04/25 15:31
ペガサス流星拳

671 名前:(・ロ・) :04/04/25 15:40
>>1 命がおしいからセックスする・・・て発想はうまれてこないのね
おれもどー低だが

672 名前:('A`) :04/04/25 20:40
>>671
出来るならとっくにしているわけだが。
もうぬるぽ

673 名前:('A`) :04/04/25 20:59
>>669
ペガサスは童貞でも非童貞でも乗れたはず・・・。
神話では、様々な魔物退治に英雄の愛馬として登場してるが、
ペガサスに乗れるほどの英雄(勇者)が、童貞だったとは考えにくい
(いや、英雄色を好むって言うし)。
ちなみにユニコーンは処女(清純な乙女)でないと乗れないらしい。



674 名前:('A`) :04/04/26 00:52
きんとうんなら乗れる

675 名前:('A`) :04/04/27 02:20
イケメン非童貞にできなくて、俺達にできる事は何だろう。

676 名前:('A`) :04/04/27 02:21
こんなの俺、ゲームにしてぇ。

677 名前:('A`) :04/04/27 18:59
人によってはむしろ死刑になったほうが慈悲かもしれない。

678 名前:('A`) :04/04/27 19:01
安楽死させてくれるなら喜んで狩られるが

679 名前:('A`) :04/04/27 19:09
>>678考えてみれば楽に死なせてくれるわけないよな。

680 名前:('A`) :04/04/27 22:53
政府は人道的に死ねと言えない立場なので、早く死ぬように苛烈な仕打ちを童貞に対して行うのです。
死期が迫った童貞は山奥の施設に隔離されるのです。

681 名前:('A`) :04/04/28 00:55
>>680
ここは日本のとある県の山奥、地図には載っていない場所
ここには毎日の様にオスとしての価値を否定された男達、「童貞」が集められている。

20XX年、日本政府は少子高齢化対策の一環として性交経験のない者は
反社会的人間として拘束、社会から隔離する方針を押し進めて来た。

ここは彼ら童貞にとって、まさに生き地獄である。

一度存在価値を否定された童貞が自からの価値を証明し、再び自由を
手に入れる為に戦うのである。

しかも自分とも言える他の童貞と戦い、そして殺すことによって…。


682 名前:('A`) :04/04/28 01:02
悪いが俺は日本を出る!タイでも行って楽園生活を満喫だ!

683 名前:('A`) :04/04/28 02:12
>>681
ハァハァ
二人殺した。
ここに運ばれてから何人殺したかもう覚えていない。
今日は補給の日だ。政府のやつらが食糧と、殺し合いの為の道具を投下していく。
他の童貞も、俺のように徒党を組まない一匹狼ばかりだ。
同じ境遇同士わかり合えるかと思ったが、そうではないらしい。
まあいい、俺はとにかく生き残るだけだ。
そろそろ物資が投下された地点が近い。今日は何人殺める事になるんだろう…

684 名前:('A`) :04/04/28 14:15
次はBR編か?
職人さんがんがれ!(・∀・)

685 名前:('A`) :04/04/28 21:04
BR編が終わったら次は『童貞黙示録ドクオ』でお願いします。

686 名前:('A`) :04/04/28 21:42
勝手に続き(683もだけど)
BR見たこと無いです。

物資には何種類かある。食糧や衣類のコンテナ、武器のコンテナ、
そして最も重要な、薬。一体何の薬かわからないが、ここで生きていく上で
必要不可欠な物だ。

童貞達はほとんどくじ引きみたいに病名を宣告され、ここに収容された。
治療が目的というのは名目で、連行された日に妙な注射を受けた。
政府の野郎は、定期的に薬を飲み続けないと1週間ぐらいで死ぬと言った。
実際、殺し合いを拒否した連中は餓死する前に死んでいった。
そして毎回どうやって調べてるのか、薬は人数分より少ない数しかない。

補給の時だけは休戦を呼びかける奴もいるし、ヲタクが多いからか、多目に
手に入れた薬を同人誌やドールと物々交換する奴もいる。
しかし、このまま薬の数が減らされれば、結局皆殺し合う事になるはずだ。

俺は薬のコンテナから少し離れた地点に身を潜め、夜を待った。
薬を手に入れて離脱する奴を狙う。手持ちの薬が少ない奴は必死だからだ。
卑怯かもしれないが、これも独りで生き残る手段だった。
他にも同じような「狩り」をする奴が居るから、音を立てずに実行する。

来た。
大きな袋を背負った奴がふらふらとこっちに向かってくる。
息を殺し、神経を研ぎ澄ます…

-----
誰か続き書きませんか…


687 名前:('A`) :04/04/29 01:59
>>686
続き

目を凝らす。
あいつは・・・そう、俺がここに運ばれてきた日に、
休戦を呼びかけていたヲタだ。薬は沢山あるからとか、にやついていたが。
どうやら手持ちの薬も少ないようだ、コンテナに向かって、
汗をかきながら一直線に進んでくる。
馬鹿な、「殺してください」といってるようなものだ。
案の定だった、そいつがコンテナにたどり着き、蓋を開けた瞬間、
矢がそいつの頭を貫いた。
矢なら次の攻撃までに時間がある、別に武器を持っていなければ、だが。
矢の飛んできた方向を見る・・・いた、俺と同じようなやつだ。
斜に構え、世の中総てに憎悪を感じている人間の顔をしたやつが、(驚くべきことに)
10mも離れていないところにあった。この距離では、銃は不利だ。
ナイフを抜き、一気に飛び掛る。驚愕の顔。
俺のナイフは一撃でそいつの頚動脈を切り裂いた。今日だけで三人目だ。
たとえここから出られても、天国にはいけまい。

688 名前:('A`) :04/04/29 12:03
(・∀・)イイヨイイヨー!

689 名前:(‘A’) :04/04/29 14:57
ここにかいてるやつのなかにも、おまわり・自衛官・公務員がカナーリいるだろ?
それじゃ童貞狩りはありえない罠

690 名前:('A`) :04/04/29 14:59
;l;l;l;l;l;l;l;l;l;l

691 名前:('A`) :04/04/29 15:03
BR編いいよ〜(・∀・)

692 名前:('A`) :04/04/29 18:24
続き書いていい?


生臭く温かい血が、俺の体を赤く染める。
頚動脈を切られたこの男は、目を見開いたまま
まるで餌を求める金魚のように口をぱくぱくさせているが、あと数分ももつまい。
―――すまん。許してくれとは言わない。
心の中で彼に詫び、コンテナの方に目を向けたときだった。

パキッ。
木の枝がはぜる音が少し後ろから聞こえた。
反射的にナイフを構え、姿勢を低くする。
闇に目を凝らす。ゆっくりとだが足音が近づいてくる。
心臓が早鐘のように打ち、脂汗が流れる。
程なく闇の先から現れたそいつは、右手に大きな斧を構え、
左手に美少女のフィギュアを握り締めている、非常に腹の突き出た男だった。
目は真っ赤に充血し、口からは涎と意味不明な呟きが漏れている。
「あ、ああああぼ、ぼくは、あ、あ、あかねちゃんがまままもってくれるんだ」
やばい。完全にイっちまってやがる。
「あ、あががが、ぎゃふあぎゃyqひえjふぉklヴぁ;gvlvd!!」
どうやら俺を敵だと認めたらしい。奴はこの世のものとは思えないような
叫び声をあげながら、めちゃくちゃに斧を振り回して突進してくる。
すんでのところで斧を避け、奴と間合いを取る。
糞っ!これじゃあまさにキチガイに刃物だ。マトモにやりあったら勝ち目はない。
補給物資は諦めて、逃げるが勝ちか?
そう思って一歩後ろに下がったとき、急に右足が滑り落ちた。


693 名前:('A`) :04/04/29 21:46
683と686の人です。
>>687
>>689
続き書いてくれて嬉しいっす。
折れの設定だけ綴ったみたいな駄文なんかより全然面白いです。
ちゃんとヲタっぽい所に絡めてるし。


694 名前:('A`) :04/04/29 21:58
あかねちゃんにワロタヨ

695 名前:('A`) :04/04/29 22:35
>>692
バランスを立て直そうとする。が、徒労に終わった。
俺はしりもちを突く形で、倒れこむ。
うかつだった。夜露で草が滑りやすくなっていたのだ。
男が近づいてくる。もう両手両足の指を駆使しても、足りないくらいの人間を殺した俺だ。
ここらが年貢の納め時か。政府の奴らに、一矢報いたかったがな・・・。
「あああああ、あかねちゃあああん!!」
叫びながら男は斧を振りかぶった・・・片手で。その行為が、俺を救うことになった。
元々斧は重く、バランスの悪い武器だ、それを筋力もなく、理性をも失ったヲタ男が、片手で振ればどうなるか?
そいつはバランスを崩し、倒れこむ。下敷きにされてはたまらない、転がりながら身体を避け、立ち上がる。
後ろで派手な音がしたが、振り返り止めを刺すような余裕はない。
拳銃を引き抜くと、コンテナに向け走り、外に出ている袋を手当たり次第つかむ。
発砲音が響くが、走っている人間相手に素人が早々当てられるものではない。
そう信じて、俺はやぶの中に走りこみ、その場を去った。

696 名前:('A`) :04/04/30 01:55
>>695
「あwせdrfgtyふじこlp;!!」
遠くから誰かの絶叫が聞こえてくる。
こみ上げるものがあったが、かまわず離脱した。

夜明けを待って命からがら持ってきた物を確認する。
手早く薬と食糧、手持ちの武器に合う装備だけを分け、残りは埋めた。
袋の中に、矢が頭に刺さったヲタの私物が残ってた。
ほのか攻め・なぎさ受けの同人誌…どうして今ここに?
不可思議な感覚と共に死んだ奴の顔も浮かぶが、今は務めて忘れるようにする。
装備の整理を終えた俺は、安全な場所を求めて再び移動を始めた。
今日は殺し過ぎた…
あと何人残ってるんだろう?
このままうまく生き残ったとして、この糞壺から抜け出せるのか?

俺を嘲笑うかのように、見えない鳥がさえずる。
喪男のままでいい、静かに眠りたい…くそ…

混乱する俺を監視する奴がいた事に、その時は気づかなかった。


697 名前:センターでの会話 :04/04/30 17:49
「所長、ちょっとコレを見てください。」

白衣を着た1人の男が、「所長」と呼ばれる男のパソコンにデータを転送した。
「ほう…」

「この3時間で3人…3匹、過去24時間で10匹も殺しています。
半径100m以内に遭遇した童貞は100%、150m以内でも75%以上の
童貞は殺されています。しかも、補給ポイントには必ず現れています。」

「ヤツも素質アリ…と?」

「まだ断定は出来ませんが、今までの出来事が偶然でなければ。
しかも、かなりの能力かと思われます。」

「よし、監視を続けてくれ。必要なら【彼】に戦わせてもいい。」

「か、彼ですか…了解しました。」


698 名前:('A`) :04/04/30 23:27
「彼」とは一体…!?次回を待てないので期待age!

699 名前:('A`) :04/05/01 00:00
なんか童貞なのにすげーじゃん!
こんな出来るやつは童貞じゃないんじゃないの?

700 名前:('A`) :04/05/01 00:07
ていうかさ、所得税とか消費税とかあるんだから
女性体験人数税ってのも作ってほしい。
体験人数に応じて累進課税な制度。
もちろん童貞は免税。社会的にこれだけ苦しんでいるのだから
弱者保護の観点からも絶対検討されるべき。この税制度が
あればせめて「ぷぷ、あいつら重税で必死だな」と優越感に
浸れるかも。

701 名前:('A`) :04/05/01 00:14
独身税の方が先に来る罠。

702 名前:('A`) :04/05/01 00:15
>>700
重税が男の魅力的なステータスとなるだろうな
そうなると免税童貞は生活保護を受けているのと同じ印象では?

703 名前:('A`) :04/05/01 00:36
>>701に胴衣。
現実に独身税がある国があるそうだが。
5年後には「そういやあの時喪板で冗談で言ってたけど・・・」
ってことになってたりして。

704 名前:('A`) :04/05/01 00:37
>699
実はサイボーグ!
とかいう落ちはないよな?

705 名前:('A`) :04/05/01 00:51
じゃ、車とか洋服とかそうういルックスをよくする品物に
女性体験税をかける。モテルやつはモテルほど品物に税金がかかるので
洋服を気楽にかえなくなりダサ男になる。反面、童貞は無税なので
カコイイ男に近づく

706 名前:('A`) :04/05/01 00:58
>>696-697
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。
どれくらい移動しただろうか。
すでに日は昇り、キラキラと朝露を照らしている。
俺の体はもう限界に近かった。
戦闘に次ぐ戦闘や逃走で、体力のほとんどを消耗してしまった。
また、常に周囲に気を張り巡らせているため、精神的にもかなりすり減っている。
ここへ来てからというもの、まともな休息を取ったことがない。
くそっ・・・もう足が思うように動かねえ・・・。
ついに膝が崩れ落ち、俺は地面にへばりついてしまう。
ああ、あの曙もこんな風に倒れたんだっけ・・・と、場違いなことを思ったときだった。

目の端に、洞窟がその口をぽっかりと空けているのが映った。
目を擦ってもう一度見てみる。見間違いじゃない。確かに洞窟だ。
しめた!これで休める・・・!
震える足を叱り付け、どうにか二本の足で立ち上がる。
木に寄りかかりながらもなんとか歩みを進める。
ここから洞窟までは30メートルぐらいだ。何、今までに比べれば大したことはない。
半ば足を引きずるようにして洞窟の前まで辿り着いた。
・・・誰かが入った形跡はない。もし先客がいるのなら、足跡がついていたり草が曲がっていたりするはずだ。
大丈夫だ。よし。やっと休める。
時折、洞窟の向こうから吹いてくる風が心地良い。
俺は外からは見えなくなる位置まで移動し、荷物を投げ出して、その上に倒れこんだ。
次の瞬間にはもう、俺は深い眠りに落ちていった・・・。

707 名前:('A`) :04/05/01 13:53
写メ対応&顔写真見放題は当たり前の日本の出会い。
女の子も相当余ってるよ。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&c2coff=1&q=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%87%BA%E4%BC%9A%E3%81%84&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

708 名前:('A`) :04/05/02 19:50
どうなる!?

709 名前:('A`) :04/05/03 19:04
続きが気になる。

710 名前:('A`) :04/05/03 19:26
つうか続きが思い浮かばん。
誰か書いてくれる人キボム↓

711 名前:('A`) :04/05/04 00:01
とりあえずつないでみた

>>706
う…

陽が傾くまで寝ていたらしい。迂闊だった。
いくら疲労の限界だったとはいえ、無防備に寝ていた。
でも、運が良い。殺されてない。
装備はある。食糧も薬も無くなっていない。

ぐう…

腹が空腹を訴えた。
食糧を確認する。
携行食糧の類は持ってこれず、野菜やら干し肉しかなかった。
C4プラスチック爆薬を削り、穴を開けた缶詰の空き缶に置く。
固形燃料代わりだ。飲料水を沸かして干し肉を戻し、
じゃがいもを茹でる。最後に粉末の醤油を加えて煮込む。

即席の肉じゃがを味わう。
こんな風に料理をするのは本当に久しぶりに思えた。
しばし殺しの事を忘れることが出来た。

それでも食事を終えるとすぐに装備をまとめ、まわりを消毒した。
これから次の補給までは派手な動きは無いはずだが、他の奴も
動き出しているだろう。

俺は洞窟を後にした。


712 名前:('A`) :04/05/04 04:21
さらに続き。

>>711
移動を開始してすぐ、俺は異変に気づいた。

洞窟から遠く無い場所に死体が一つ。
それ自体ここでは不思議な事では無いのだが、決定的に不可解な点があった。
死体から装備が剥ぎ取られていない。ここでは皆、生きていく為に殺しをする。
なのに、殺すだけで装備を奪わないのはおかしい。
罠だ。俺は駆け出した。

その瞬間に銃声が響く。何発か、俺が立っていた場所の後ろにある大木を削る。
応戦するには不利だ。俺は振り返らず走った。
フル・オートで撃ってこなかったということは、距離が離れてるはずだ。
森の中で動いてれば当るはずがない。

一旦まっすぐに後退し、すぐに追跡者を回り込めるようなルートを取る。
撃たれた地点の側面に出ようとした時、ワイヤーが見えた。
身体をよじり、かろうじて避ける。トラップだ。
動きが読まれてる。だが、反撃するチャンスかもしれない。
トラップのワイヤーに手持ちのワイヤーを結び、ワイヤーの長さが許す限り移動した。
こいつが爆発すれば、待ち伏せした奴は死体を確認しに来るに違いない。

意を決してワイヤーを引く。トラップの手榴弾が爆発する。
ライフルを構え、待った。

気が狂いそうな緊張を強いられたが、やがて待ち伏せした奴がゆっくりとやってきた。
良く見えないが、あいつは童貞じゃない。それだけは何故かはっきりと判る。
だが、今はそんな事は関係無い。狙いを付け、引き金に指を掛ける…

バン

撃ったのは俺じゃなくて、奴の方だった。何故だ? 奴からはこっちが見えないはずだ。
今度は逃げる方角にも銃弾が追って来る。俺はがむしゃらに走った…


713 名前:('A`) :04/05/05 18:15
>>1
婦警さんたちが童貞を狩ってくれるならいくらでも狩られます。
つか、人妻に狩られたい・・・。

714 名前:('A`) :04/05/05 19:32
人権派でサヨのおばちゃんが筆おろしのボランティアしそう

715 名前:('A`) :04/05/06 00:27
>>712
あるときは身を隠し、森を駆け、ライフルを撃ち・・・。
すでに死闘は一時間を越えていた。
いや、死闘と感じているのは俺だけかもしれない。
ヤツにとっては、「狩り」かもしれなかった。
ヤツは俺の隠れている場所へ、正確に射撃をおこない、
森の中を苦もなく駆け抜け、俺の射撃はことごとく外れた。
異常だ。
明らかにヤツは、なんらかの戦闘訓練、しかも正規の兵士が受けるそれとは、
大きく違った訓練を受けている。そんなやつは、ここにはいないはずだ。
だとすれば、ヤツは一体何の目的でここにいるのか。
ここにいる人間全ての排除なら、こんなまどろこしいことをする必要はない。
戦闘爆撃機の一飛行戦隊もあれば十分だ。
つまり、俺に対してなんらかの目的があるのだ。
しかも、俺に直接手を下す必要があるのだ。そうでなければ、何故わざわざ
死体を放置して俺を誘い出すのか?
では、俺が他のヤツに狙われたら?おそらくあいつは、そいつを排除しにかかるのではないか?
そうすれば当然隙が出来る。危険な賭けだが、このままではいずれやられるのは、
間違いない。俺は決心すると、他のやつらが多く居る地域へ移動することにした。
さて、そこまで俺はたどり着けるか?銃声と周囲への弾着がやむことはない。

716 名前:('A`) :04/05/06 09:56
本日開設童貞板。http://2ch2.net/bbs/cherry/

717 名前:('A`) :04/05/07 00:25

      ┏━━┓┏━┓┏━┓┏━━┓ ┏━┓      ┏┓
      ┗┓┏┛┃━┫┃┃┃┃┃┃┃ ┣━┃┏━┓┃┗┓
        ┃┃  ┃━┫┃  ┃┃┃┃┃ ┃━┫┃━┫┃┃┃
        ┗┛  ┗━┛┗┻┛┗┻┻┛ ┗━┛┗━┛┗┻┛ @motenai
              【United Devices Cancer Research Project】

    =あなたのPCでがん・白血病解析 モテなくても簡単にできるボランティア=

                    (  マンドクセェけど 誰かのために… ノ
                     ヽ                   ノ
                       ̄`、__ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                        o
                        ゚
                  ヽ_('A`)
                 / ̄ ̄ヽ、)
               ̄ ̄       ̄ ̄

              【UD】モテない俺達と白血病・がん患者を救ってくれ
           http://love3.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1076460406/l50


718 名前:('A`) :04/05/07 19:18
あげときます

719 名前:('A`) :04/05/08 20:04
誰も続き書かない?
書いていい?

720 名前:山田 :04/05/08 20:25
リアル鬼ごっこだな。

721 名前:('A`) :04/05/08 22:06
>>719
奴に勝てる方法が思い付かなかった。何かあるなら是非。

722 名前:('A`) :04/05/09 01:37
>>715続き

パン!!乾いた銃声とともに、耳元を銃弾がかすめる。
やっぱりだ。あいつは、この「狩り」を楽しんでやがる。
本気で殺すつもりなら、今の一発で、俺の頭を吹き飛ばすはずだ。
くそ、もう少しで他のやつらが集まってる地域なのに。
このままじゃ、撃ち殺されるよりも先に、精神がやられる。
そうならないためには・・・己を信じるしかない。
結局精神論かよ、毒づきながら俺はひたすら走った。
と、目の前に、いきなり立ちはだかる複数の人影。
「投降しろ!!さもなければ・・・」
おれはそんな声を全く無視して、脇の茂みに飛び込む。
直後・・・。
予想通りだった。俺に向けて銃を向けた連中に、銃弾が降り注ぐ。
だが、連中も馬鹿ではない。伏せて、俺を追いかけていた奴にむけて、発砲する。
一人、また一人と撃ち倒されていくが、その間におれはグレネードランチャーの装てんと、
発射準備を終えることが出来た。最後の一人が頭を吹き飛ばされるのと、
俺がランチャーの引き金を引くのは、同時だった。
こいつが外れれば、俺もおしまいだ。
グレネードは、薄い煙を薄暮の光に残し、奴にむかって飛んでいった。
神はここへきてきまぐれに俺に味方するのか?それとも・・・。
彼らには、人身御供になってもらおう。

723 名前:('A`) :04/05/11 00:39
童貞狩りじゃないけど毒男君の小説投下したいんだけど。

だめ?


724 名前:('A`) :04/05/11 00:45
オッケーオッケー

725 名前:('A`) :04/05/11 03:21
>>722
至近距離で撃ったグレネードが爆発した。
爆煙がまわりを白くし、やがて全てが静かになった。
まわりを見渡しても、動きが無い。
戦闘の終わりはあっけなかった。誰も居なくなって、俺は残ったのか…
俺はゆっくりと起き上がり、奴の姿を探す。

さっきの人影が言った言葉を反芻する。投降しろ、だと?
そんな事を言う奴はここには居なかった。
俺を狙う奴といい、今日はいつにも増しておかしい。

身体が重い。それでも、すぐに倒れてる人間を見つけた。奴だ。
負傷しているがまだ致命傷じゃない。つくづくタフな野郎だ。
俺は奴に近寄ると、止血を施してから尋ねる。

「誰だ?童貞じゃないな?」

奴は答える

「誰だっていい。お前は予想以上に凄い奴だった。だが、ツメが甘い…」

そう言うないなや、奴は膝を繰り出し、俺は転倒した。あっと言う間に態勢が逆転する。
くそ。

奴はナイフを抜き、どこか悲しそうな目で俺を見ていた…

俺は間もなく訪れるであろう死を覚悟した。

726 名前:('A`) :04/05/11 03:29
さらに続く
>>723

パン!パン!パン!

突然、奴が俺の上に崩れ落ちる。

「ウェー、ハッハッハァハァ!裏切者がァ!今までデケぇ面しやがって!
 俺が殺してやったぞ!俺が一番の殺し屋なんだァァァ!」

俺に投降を呼びかけたやつらの一人が吠えていた。

怒りがこみ上げて来る。
その時初めて自分の意志で人を殺したくなった。
俺は奴のショルダーホルスターにある拳銃をゆっくり抜き、茶髪野郎を撃った。

バン

茶髪野郎の腹に弾丸が吸い込まれる。
続けて引き金を絞る。

バン

茶髪野郎が膝をつく。撃たれた所をなぞる。血が噴き出る。
まだ撃たれたのが信じられないって顔をしてやがる。

バン

最後に放った弾丸が、自慢の茶髪と、頭蓋を打ち砕く。

もはやただの肉塊となったモノが地面に崩れ落ちる。

今度こそ森に沈黙が訪れた。


727 名前:('A`) :04/05/11 03:37
>>726
今度は俺の足元に奴がいた。問い詰めたい事が山ほどある。
「今の、政府のやつらだろ?あんたはわかってて俺を転がした....」
奴が口を開いた。
「お前は俺の想像以上だった。女とヤるより興奮したぜ.....」
俺は聞く。
「どうしてお前のようなのがここにいる?」
奴が言う。
「....俺も、元はここに収容された人間さ。そう、俺はお前と同じように生き残った。
 それで殺しの才能が認められた。全員殺した時、所に政府の奴が来た。女だった。」
俺は何も言えなかった。
「ご褒美だとさ。ヤっていいってよ。俺は初めて女の味ってやつを知ったさ。でも、それだけだった。
 娑婆に居た時に見たAVみたいなもんさ。嘘臭くてだんだんムカついてきたんだ。イった時、気づいた時は拳銃で撃ち殺してた。
 もうヤル事はやったし、どうでもいいってその時は思った。それに、これでとにかく非童貞様ってやつさ。
 しばらくして、今度はイケメンどもがやってきて、貴様は最高だって言いやがった。これから、いくらでもセックスも殺しもやらしてやるってな。」
俺は顔をしかめるが、奴はかまわず続ける。
「それ以来、俺はここで殺し合いをする童貞をずっと見てきた。見込みがあるやつがいたら、女とヤラせて政府の殺し屋にするために...ゲフッ」
だんだん声が弱くなる。
「さっきのも俺と同じ政府の側の奴さ。それでもお前は生き残ったんだ。俺を殺せ....そうすりゃ童貞だって捨てられる......それで終わりだ....」
俺は怒りにまかせて叫ぶ
「別に女とヤリたいだけじゃない。そりゃエッチだってしたいさ!だがな、エッチは恋の延長上にあるって信じてる!
 欲望の為に殺すのは嫌だ。それじゃイケメンの糞野郎と同じになっちまう!」
奴は、こころなし寂しそうな表情をする。
「恋がしたい.....か。俺を今殺さないと後悔するぞ.....どうするつもりだ?」
俺はまた首を振る。正直、何も思い付かなかった。
だが、奴は思いもよらない事を言った。
「すぐに政府の奴等が来る....南東の洞窟へ行け。おまえが寝こけてた所だ。奧に毒の中和剤と、マイクロマシンを無効に出来る機材がある。」
俺が答えを出す前に、奴が微笑む。
「早く....行くんだ....おまえはうまくやれるかもしれないな....」
遠くからヘリコプターの爆音が聞こえて来る。
「行け!....」
俺は駆け出した。振り返らずに。
これが、俺の長い戦いの始まりだった。

---
勝手に終わらせてすんません。

728 名前:('A`) :04/05/11 23:02
違うだろ? 第一部  糸終  って事だろ?
そうだって言ってくれよ!楽しみにしてるんだぞ…('A`)

729 名前:('A`) :04/05/11 23:27
第二部−プロローグ−

・・・次のニュースです。
政府は今日の閣議で、特別国民保護法、
いわゆる対童貞法に基づきつくられ、隔離地として使用されていた、
人工島を破棄する決定をしました。
これは、国内での童貞の検挙、および人工島における更正の完了によるもので・・・

おれは、そこでテレビを消す。
砂嵐の中でしゃべっていた、善人面のキャスターが歪んで消えた。
童貞の更正完了?まったく、お笑いだぜ。
やらせていたのは、命をかけたバトルロワイアルだろうに。
そして、政府お抱えのヒットマンが「更正した」童貞か。
笑わせる。

あの隔離島での戦い、それからすでに一年がすぎていた・・・。

730 名前:('A`) :04/05/12 07:51
第二部キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

731 名前:('A`) :04/05/13 00:29
「長官、本当によろしいのですか?」白衣を来た初老の男が、
その男に、モニター越しに話し掛ける。
「ああ、かまわん。もうあの島の生き残りに用はない。
すでに充分な手駒はそろった・・・。もはや、私にさからう者はいない。
恐怖こそが、人をもっとも効率よく支配するのだよ。わかるかね?」
「は・・・。」所長と呼ばれたその男は、背中に冷たいものが走るのを感じた。
「フフフ。君は今後とも職務に励み、彼らの強化に勤めてくれたまえ?
くれぐれも、例のような個体を生み出さないように、いいね。」
「わ、わかりました。」
彼の言葉を待たずして、モニターは暗転した。
(私は、とんでもないことに手を貸してしまったのだ・・・。)
口に出さず、つぶやく。例えモニターが切れていても安心は出来ない。
この部屋のどこかに、確実に盗聴器がある。
もし不平、不満を一言でも漏らせば、「辞令」の一枚の張り紙を残し、
彼と家族全員が、神隠し−真実は誰もが知っている−にあうのだ・・・。

かつて自由主義の盟主の盟友として、世界にその名をとどろかせた国は、
いまや影も形も無かった。
人々は日々おびえ、そして待った。救世主の存在を。
彼らは、かつて自分たちが迫害した童貞の生き残りが、救世主になりうることを、
まだ知らない。

732 名前:('A`) :04/05/13 00:33
あ、よく読んだら最初の設定は「山奥」じゃないか・・・。
まずい、ミスった。
スマソ

733 名前:('A`) :04/05/13 03:52
人工島 ー と呼ぶには異常に大きい ー は、巨大な陸繋島になっていた。
外部とは橋で繋がってはいたが、遠くから見ると異常な高さの絶壁に囲まれたような島だ。
一般には内部の地形については何も知られてはいない。

島の事を良く知っているのは、高級官僚を除けば、島から脱出した俺だけだろう…


734 名前:('A`) :04/05/13 04:03
収容された童貞の家族には「とある山奥」というような案内が届いてるし、
それが疑われる事も無かった。なにしろ、誰も帰ってこなかったのだから!

実際は、どこへも行けない蟻地獄のような形をした、作られた山奥に放り
込まれたというわけだ。


735 名前:('A`) :04/05/13 15:18
イケメン「どーうーてーいーッ!!」
毒男  「「さん」を付けろよムケチン野郎ッ!」

736 名前:('A`) :04/05/13 15:38
童貞狩りじゃなくて

独身狩りが正解だろう

737 名前:('A`) :04/05/13 23:42
テレビを消し、荷物を背負う。
さて、移動しなくては。今夜中には、仲間に情報を持ち帰らなければならない。
そう思い、昼間の間隠れていた廃ビルを後にする。
ふと闇夜を見上げる。が、星は見えない。
代わりにきらびやかな光が、地上からのびている。そういえば、あの島では、
星を見るなんてしなかった。もし見ていれば、ため息をつくような美しい星空だったのだろう。
地上に目を戻し、政府に認められた男女が騒ぐ街を遠くに見ながら、
一方で閑散とした地区を歩き出し・・・
周囲に、いつのまにか数人の男がいた。その眼は虚ろでありながら、血に飢えた獣のそれだ。
かつてはあの島にいた連中だろう。
運良く外に出たら、精神を破壊されて強化人間、か・・・。哀れといえば哀れだが、
感傷に浸る暇はない。俺は一気に突破を図る。

738 名前:国護りの詩 :04/05/14 01:02
・・・今年で20になる。
自衛隊には18の冬に志願した。
わけを聞かれると返事に困るけど
まぁ、勉強嫌いだし、普通に会社勤めするつもりもないし。
もてないし。



わが国、大八洲帝国には正式な意味での軍隊はない。
先の大東亜戦争でステイツ合衆国を初めとした煉獄国側に敗北し、平和憲法を受諾した名残だ。
とうの昔にその憲法は改正されているのだが、自衛隊という名称はそのまま残っている。
この国の北側には、すこしずんぐりした大陸がある、大鮮大陸だ。
この大鮮大陸は、以前この大八洲帝国によって合法的に統治されていたが
大東亜戦争のすぐあと、連合国側に没収され、その後
ボルシチ社会民主主義連邦とステイツ合衆国の所謂「思想の戦い」
が行われて、かねてからその二国に分断されていた大陸は、さらに対立の色合いが濃厚になった。

世界が「北」と嫌悪と畏怖をこめてそう呼ぶ大陸の北半分、それがわが国の仮想敵国、大鮮民主主義人民共和国である。
そして、その下にある国が、大鮮民国、しかし、その南側も日本と友好関係にあるわけではない、同じ派閥に属しているだけだ。


739 名前:国護りの詩 :04/05/14 01:04
20XX年6月24日正午
帝都、武蔵野は檜ヶ谷にある、自衛隊檜ヶ谷駐屯地兼防衛省。
その中にある宿舎の食堂の窓際で、空を見ている男が一人、この物語の主人公、廣瀬大輔三等陸士、今年で二十歳。
妻子なし、自衛隊の規定では、まず独り者が前線に送られる、彼もその一人だ。

同じ時間、同じ施設内の通信室。
ここには大八洲国内の自衛隊駐屯地すべてから平時は定時連絡および天気図
有事の際はさまざまな情報が厳重なSSL処理の下次々と送られてくる。
ここでまとめられた戦闘に関する情報は、早期哨戒機(AWACS)や海上に展開した各種戦闘用船
地下の総合指揮所などに転送され、すべてがリンクされる。

今日も決まった時間に、常駐しているはずの係官がタバコをふかしながらドアを開けて室内に入ってきた。
この男、先々月の新年度からここに配属されたが、生真面目な前任官と対照的に職務に関してはすこぶる態度が悪い。
彼は徹マンで腫れた目をこすりながら、大東亜Linuxのロゴをクリックした
今日もどうせまた天気図と異常なしだけだろう

連絡のあった基地には、地図上にレ点のグラフィックがつけられる
ジロジロと彼は地図を眺めた、一箇所ない、大鮮大陸との間に浮かぶ島、馬対島の駐屯地だ

アホめ、忘れているのか?

彼は少しいらだちながら受話器に手をかけた、自衛隊内専用のホットライン
各個基地に割り当てられたボタンを押せばすぐにその基地の通信室に連絡が行く。

彼は一番右端のボタンを押した、ボタンの横には『馬対島駐屯』とマジックで書いてある
普段は係官が出る、しかし、今回出たのは少々変わった相手だった。
彼の電話の応対をしたのはICレコーダー、内容は片言の八洲語と『インターナショナル』だった

すぐに彼は電話を切り、また別の受話器をとった、少し顔が青ざめている
受話器にはテプラで「統幕議室直」と書いてある

二、三度コールする、統幕議長は出ない。

ポツリと彼は呟いた。
「ひでえ一日になるぞ・・・始まったばかりだが。」


いきなりですが、今日は導入部分、予告して毒男君小説です、どんどんうpしていく予定ですのでよろしく

740 名前:('A`) :04/05/14 01:31
>>739
ガンガレ!!

741 名前:('A`) :04/05/15 07:02
続BR編もガンガレ

742 名前:国護りの詩 :04/05/15 22:23
「何だと!馬対基地が?戦闘団と連絡は取れないのか?・・・解った」

・・・まずいぞ、あそこには極秘裏にステイツ軍から委託保管を受け持つ小型戦術核が・・・。

男は背の高い椅子に腰掛けると、胸のポケットから煙草を取り出すと火をつけた。
どうやら先ほどの問いにはよい返事が受けられなかったようだ、顔が曇っている
大崎統幕議長45歳、二歳になる娘がいる。

・・・なるほど、表沙汰にさせない画策だな、中から手引きがあったのは確実か・・・。

紫煙を吐き出し、机の上の写真に目を落とす、妻と娘だ。
「今日は帰れないな」

すると、ドアがノックされた
「入れ」

少し細めの男が入ってきた。
「始まりましたな、ユギオの再来ですな」
「大鮮動乱の?何かあったのか坂本陸将補」
「まあ見てください」

そういうと坂本は机の上に数枚の写真とステイツ語で書かれた文章をおいた

「何だ?」
「北の南進です、MDLを越えて南下しています」
「君、馬対の件は知っているかね?」
「?初耳ですな」
「・・・どうやら馬対が北の工作員に占拠されたようだ」
「なんと!陽動ですかね」
「馬鹿な、陽動で核のある島にのこのこ上陸するか」
「ははぁ、原発を狙えば事件は明るみに出ますな・・・・今回の核は極秘裏に保管されているものですからちょうどいいようですな」
「ああ、奴らは日本から南に支援を送らせないつもりだよ」
「奴らも考えますな、では、私はどういたしましょう?」
「私のところへ君んところの飯島中隊長を寄越してくれないか?」
「一中を出すんですか?」
「そうだ」
「解りました、飯島三佐を呼びます」

大崎は、机の上にある機械のボタンを押した
一世代前のブザー音がして、スピーカーから女の人の声がした。

「何でしょうか、議長」
「ああ、緊急事態だ、至急国会議事堂と宮内省へ連絡してくれ」
「解りました・・・件名は何と?」
「そうだな 皇国の危機的な緊急事態だ
国会議事堂からは総理と防衛省長官を呼んでくれ、宮内省には連絡だけでいい、総理に行って頂く」
「解りました、連絡しておきます」
「宜しく頼むよ」

「・・・やりますか」
「ああ、北鮮野郎に一泡吹かせてやろう、馬対の件はそっちで頼む、場合によっては増援もする、大鮮民国への支援の準備も怠るなよ」
「了解しました」
「宜しく」

743 名前:国護りの詩 :04/05/15 22:26
それから一時間後、離れの陸士宿舎内で

「おい中村、秋葉に出ようぜ、俺のパソコンHDDが逝っちゃった」
「いいね、待ってな、キメてくる」
今日は非番だ、宿舎住まいの廣瀬は私物のパソコンのハードディスクを片手に持っている。
中島が礼帽をかぶって出てきた。
それといっしょに飯島三佐が角を曲がって宿舎への渡り廊下を歩いて来るのが見えた。

「あれ、おい廣瀬、飯島のデブが来るぜ」
「ほんとだ、なにやってんだろ」
「関係ないよ、いこうぜ」
三佐に軽く会釈をしてそのまま宿舎から出ようとしたが、できなかった

「おい、外出禁止」
「なんかあったんですか?」
「まあいい、もどって宿舎内放送しろ、ミーティングルームに集めるんだ。」
「外出禁止かよ、ついてねえ」
「おい、中村、ちょっと来い」
「ハッ!昇格でありますか」
「違う」

BLAM!

「いてぇよカアちゃん!!」
「馬鹿な愚痴たれてる暇があったらさっさと仕事しろ赤貧」
飯島三佐はいつも中村を連れている、ストレス解消にいいらしい。
「・・・・・・・・・糞、いつか殺してやる」

ミーティングルームに集まった中隊全員、最初に今回の事態が説明された、ミーティングルーム終始静まり返っていた。
その話が終わると、廣瀬と中村を含んだ十数人が部屋に残された

「この中から特殊作戦郡を出す、志願で、五人だ」


マジかよ・・・、あのデブ正気か?

744 名前:('A`) :04/05/15 23:37
まだあったのかこの良スレ

745 名前:('A`) :04/05/15 23:52
>>737続き

俺が包囲網の一番薄い場所を狙い駆け出した瞬間、
やつらも俺に襲い掛かってきた。
まずい、いままで会ったやつら以上に強化されてる。
やつらは、恐るべきことに、たった一歩の踏み込みだけで、
俺への距離を詰め、間合いに入ってきた。
その手には冷たく光る刃。
(やられる)
そう思った。
あの島で、数え切れない人間を絶命させた俺だ。
今度こそ神様は、俺に年貢を納めさせるんだろう。
ZuZuZugyuuuuuuunnnnnnnnn!!
3点バーストの銃声が鳴り響く。同時に、俺の正面にいた強化人間が、
崩れ落ちる。俺はそいつを蹴飛ばし、一気に走りぬける。
GEBOBOBOBOBOBOBOBOBOBOBOBOBOBO!!
フルオートの銃声が響く。
俺が1ブロックを走り抜け、角を曲がるころ、その銃声もやんだ。
後ろを追ってくるものはおらず、代わりに、路上にぼろきれのようなものが転がっていた。
「よぉ、久しぶり。まあ、貸し1だな。街で美味い酒でも買ってきてもらおうか」
声の主を見る。いまだ硝煙を銃口からあげるライフルをもった男、
−童貞解放戦線−、名前だけは立派だが、構成員20人にも満たないグループのリーダーにして、
自我をもったままの強化人間、ネ毒男がそこにいた。
「早い助けで助かったぜ。この借りは高くつくな。」
俺の嫌味を知ってかしらずか、ネ毒男は言葉を続ける。
「で、政府の童貞の国防軍編入法案ってのは本当だったのか?」
「ああ・・・。詳しいことは後で話す。とりあえず、逃げようぜ。」
その言葉とともに、ネ毒男と俺は走り出した。

746 名前:('A`) :04/05/16 04:16
15分ぐらい走っただろうか、ネ毒男が突然足を止めた。
「・・・どうした?」
「アジトからの通信だ・・・・・・何だこんな時に・・・。」
ネ毒男は腰のポケットから小型の情報端末機を取り出し、交信ボタンを押す。
画面に一瞬白いノイズが走った後に、小汚い男の顔が大写しになる。
画面の男はネ毒男と交信が取れたことを確認すると、その風貌からは想像できないような陽気な声で言った。
「あ、大将!援護ごくろうさんっす!」
この小汚い無精髭とこけた頬は・・・そうか。小田久(オタ・ヒサシ)だな。
―――小田は童貞解放戦線の中でもずば抜けたPCスキルを持っており、
特にネットワークを扱わせたら右に出るものはいない。いわゆるスーパーハカーという奴だ。
そしてその異様なまでの凝り性と名前から、仲間内でも「オタク」の通り名で呼ばれている―――
「おう、小田か。何か用か?」
「それが大変だぜ大将!今、政府の連中の防衛データベースとコンニチハしてみたんだけどよ、
今、大将たちはC-21ブロックにいるだろ?その先のC-24ブロックからは敵が配置されていやがるぜ。」
小田はかなりの早口でまくし立てる。大将というのはもちろんネ毒男のことだ。
コンニチハしてみたというのは、ハックして情報を盗み見たということだろうか。
「何だと・・・じゃあ迂回は出来ないか?」
「迂回は出来ねえ。その辺一帯はC-24ブロックに通じるように作られた道しかない。
C-24に行かないようにするには、今来た道を戻って迂回するしかない。だが、そこも敵がいないとは限らねえ。」
「糞っ・・・とんでもないところに迷い込んじまったか。」
ネ毒男は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
「どうするネ毒男。強行突破しかないか?」
「バカ言うな。いくら俺たちでも二人じゃ少なすぎる。それに強化人間が配置されている可能性もある。」
糞っ・・・八方塞か・・・!?

747 名前:746続き :04/05/16 04:18
強行突破か、迂回か。
悩んだ挙句、強化人間が出てこないことを祈るという決断を下そうとしたときだった。
不意に小田の声が割り込む。
「・・・・・・ちょっと待てよ・・・なぁ大将。その近くにマンホールがあるだろう?」
首を巡らすと・・・確かにあった。20メートルほど向こうに円盤型の蓋が。
「そうか!下水道から進めばいいか!」
二人して安堵のため息をつく。小田も緊張が解けた様子だった。
「それでだな、そのマンホールから14ブロック北に進むと、C-35ブロックに着く。
そこは下水道の工事つうか整備中で、簡単に外に出られるようになってる。そこならもう敵もいない。」
データベースを盗み見したことで、この辺りの地理は全て小田の手中に収まってしまったのだろう。
「だがアジトまではちょいと遠回りになるな。ま、ゆっくりやってくれヨ。」
「すまないな小田。戻ったら酒でも奢ってやるよ。」
「いーっていーって!サポートするのが俺の仕事だからよ!そんじゃ、気をつけてな。」
一方的に通信が切られるが、ネ毒男は気にした様子もなかった。
まったく、何故こんな気さくで陽気な男(小田)が童貞だというのだろう―――
「さて、蓋を開けるか。」
マンホールの蓋は意外にしっかりとしていて、とてもじゃないが素人が外せるものではなかった。
無理やり引っ張ってもびくともしない。梃子の原理も通用しない・・・。
業を煮やしたネ毒男は、ついに蓋を爆破してしまった。
飛び散る破片と舞い上がる砂塵。
「マンホールじゃなくてマンコ・ホールなら歓迎なんだがなぁ。」
ネ毒男のバカな呟きを頭上に聞きながら、俺は下水道への梯子を降りていった。

748 名前:('A`) :04/05/16 20:25
>747
(・∀・)イイ!!

749 名前:('A`) :04/05/18 00:17
職人さん応援ageヾ( ゚д゚)ノ゛ガンガレ!

750 名前:('A`) :04/05/18 02:11
CLF : Cherry Liberation Front - 童貞解放戦線 - age
源文っぽい言いまわしの国護りの詩も GeBoBoBoBo age


751 名前:('A`) :04/05/18 02:15
なんだここ

752 名前:国護りの詩 :04/05/18 22:24
畜生!パソコンがお釈迦だ!

本当に
なんで投稿は当分むりでつ

753 名前:('A`) :04/05/19 00:40
>>747
梯子を下るうち、下から強烈な臭気が突き上げてくる。
普通の人間なら、思わず嘔吐するところだろうが、
俺の感覚は、この一年ですっかり常軌を逸してしまったのか、
少々不快程度にしか感じなかった。
俺は、ライターに火をつけた。こういう空間では、ガスが発生していて、
酸素濃度が極端に低いことがある。そんなところに突っ込めば、
意識を失い、下水のなかで窒息死である。そんなのはごめん被りたい。
だが、ライターの火が燃えているということは、酸素があるということだ。
ネ毒男も下水に降りてきた。
「よし、酸素もあるようだし、とっとと移動しよう。」
「ああ、方向はこっちでいいんだな?」俺は、ネ毒男のもつ通信機の画面の、
地図に目を凝らした。

754 名前:('A`) :04/05/19 18:57
下水道には壁一面ゴキが居る

755 名前:喪男日報社 ◆TMON30N43A :04/05/19 22:17

勝手ながらまとめサイト作ってみますた
"イケメン〜"全編をうp
ttp://tmonweb.fc2web.com/

756 名前:('A`) :04/05/19 22:39
>>755
乙。
どんどん更新するよろし。

757 名前:('A`) :04/05/20 01:16
>>755
途中のリンクで/と¥で間違ってるのを指摘したいのであります。

758 名前:('A`) :04/05/21 02:08
>>755
良くぞやってくれた。
心から乙!

759 名前:('A`) :04/05/21 04:14
>>755
携帯からも読めるようにして欲しいであります。
無理ならいいけど…

760 名前:('A`) :04/05/21 07:26
出会いに役立つ情報を配信。
http://mg7.com/cgi-bin/hp.cgi?id=13329

761 名前:('A`) :04/05/22 00:18
ものすごく乙!
HPの次はフラッシュだな。俺には無理だが。

762 名前:('A`) :04/05/22 20:27
続きが気になる…

また何か書こうかな。

763 名前:('A`) :04/05/23 02:36
近い内に「天使編」でも書こう。
少しずつだけど頭の中で構想をまとめている。
まあ、BRや国防の職人さんが一段落してから。
('A`)たちの冒険をお楽しみに。


…してくれるかな?

764 名前:('A`) :04/05/23 03:30
「童貞であること」と「BR」を絡ませてストーリーを作るとなると
中々難しいねこれ・・。
脳内でちょいちょいっと考えてはいるんだが、イケメンとの戦い編とそう大差なくなってしまう('A`)

765 名前:('A`) :04/05/23 03:33
痴女を使って童貞を奪い合うストーリーは?
童貞を奪われたらチンコが爆発
最後まで童貞が勝者

766 名前:('A`) :04/05/23 23:40
応援age

767 名前:('A`) :04/05/24 23:53
保守

768 名前:('A`) :04/05/25 00:05
>>753
地図に従いながら歩くこと、数十分。
俺たちは一本の梯子の前にいた。
「ここでいいんだな」おれの問いに、ネ毒男がナビを確認しうなずく。
「ああ、間違いない。この梯子だ」
俺はその答えを聞くと、梯子を上り始める。
「俺が先に行って、安全を確認する。下を頼んだぞ。」
「分かった、気をつけろ。」
言わずもがなの言葉を後ろに聞きながら、俺は滑りやすい梯子に注意しながら、
マンホールの蓋を目指した。

マンホールの蓋をそっと持ち上げ、辺りを見回す。
人っ子一人いない、寂れた廃ビルが並んでいるだけだ。敵らしき気配はない。
「OK、登って来い」
俺はそういうとすばやくマンホールから飛び出て、周囲を警戒する。
すぐにネ毒男も出てきた。
「さすが小田だな。」互いにうなずきあいながら、その場を後にした・・・。

そらから24時間、俺は無事にアジトにたどり着き、小田に盗んできたディスクを渡す。
「これが、例のディスクだ。早いとこ解析してくれ。」
「あ、ああ・・・わかったから、早くその臭い何とかしてくれ。」
これだ。アジトに戻って以来、この言葉をいわれないことはない。
かつて風呂にも入らず、アニメやゲームに熱狂していたオタクたちですらそういうのだから、
その臭いは相当なものに違いない。俺は、自分の嗅覚がおかしくなったことに、
このときほど感謝したことは無かった。

769 名前:('A`) :04/05/25 12:15
新作キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!!

770 名前:('A`) :04/05/25 19:00
童貞軍で特殊部隊「白濁色の牙」とか作って欲しい

771 名前:('A`) :04/05/25 23:58
だが、その臭いこそが、結局は俺たちを窮地に落し入れるのだった。
別に、臭いで飯が食えないとか、よく眠れないというわけではない。
しかし、強化人間の中には、嗅覚を強化されたやつもいる。
そして、自我が無いとなれば、どのような悪臭も、たんなる化学物質としてしか、
認識されない。

「ストライカーより、キング。
現在、α-252-9802ポイント。ブーステッドは、的確にDO(ドー)の足跡を、
鼻で追跡中だ。」
「キング了解した。ストライカー、可及的速やかに、
やつらを捕捉、殲滅しろ。オーヴァー。」

小田にならぶオタクの一人、無線マニアの織田、通称ノブナガ−似つかわしくない大層な仇名だと、
自他ともに認める−が、この無線をキャッチ、解読したとき、
すでに奴らは目と鼻の先に近づいていた・・・。 
小田のデータ解析はまだ終わっていない。

772 名前:('A`) :04/05/26 10:52
童貞特殊部隊名「頭文字 D」

773 名前:('A`) :04/05/28 23:19
「毒男、おまえは小田たちをつれて逃げろ。ここは俺が食い止める。」
ネ毒男は、そういうと俺の返事を聞かずに、ライフルを持ち、
さらにはグレネードランチャー、携帯対戦車無反動砲を背負うと、
さっさと表に向かう。
「待てよ、いくらアンタでも、やつらを一人で相手にするのは、
勇気でもなんでもなく、無謀だろ。」
おれは、激昂しそうになるところを、つとめて平静に言った。
「いわばアンタは型落ちで、失敗作の強化人間だ。相手は最新型の、完成品だぞ。
適うわけがない。」俺はあえて、その禁句「失敗作」を言った。
そういったとたん、ネ毒男の手が、俺の喉仏をつかむ。
「もう一度言ってみろ、俺が失敗作だと?」
俺の喉は凄まじいまでの力で締め上げられていた。このままなら、
俺の喉が潰されるのも、時間の問題だ。
「ああ・・・だが、だからこそ俺はアンタについてきた。
例え非童貞になろうとも俺たちを見下さず、
ともに戦おうとしたアンタを、一人で置いていけるものかよ。」
「・・・そうだ、大将をおいていけるか!!」「大将、俺も残ります!!」
「毒男、お前は小田を連れて行け。大将は俺たちが必ず守る!!」
後ろで控えていた仲間達が、口々に叫ぶ。
喉にかかっていた力が、緩む。
「お前ら・・・まったく、これだから童貞は・・・。いいだろう、残りたいものはここに残れ。
ただ、毒男。お前は小田を安全なところに逃がせ、これができないなら、他の奴らも残ることは許さん。」
俺は承諾するしかなかった。
「奴らに、俺たちの魂を見せてやれ!!」
そんな叫び声を聞きながら、俺と小田はアジトの秘密通路に向かった。


774 名前:('A`) :04/05/29 01:40
age

775 名前:('A`) :04/05/29 10:52
(・∀・)イイヨイイヨー

776 名前:('A`) :04/05/30 02:49
頑張れ…。
俺は味方だ。

777 名前:喪男日報社 ◆TMON30N43A :04/05/31 00:03

現行作品まで更新しますた。

>759
携帯版は無理ぽ。

778 名前:主題歌 :04/06/01 23:02
キモさのオーラを身に纏い
君は戦う人になれ
リアルの女性 恐れたら
彼女は一生無理だ
Wake Up! The キーモー!萌え上がれ!
光と闇の果てしないバトル
Wake Up! The キーモー!太陽よ!
外に出る勇気与えてくれ
(※)
童貞軍団
キモいボディ
童貞軍団
真っ赤な目
彼女居ない暦=年齢

ポジティブよりもネガティブが
大事な時があるものさ
キモよ怒りを稲妻に
変えて宇宙に解き放て
Wake Up! The キーモー
胸の奥
君の知らないキモがいるのさ
Wake Up! The キーモー
目を覚ませ
誰がイケメン倒すのか
童貞軍団
くすぶる稲妻
童貞軍団
哀の戦死
彼女居ない暦=年齢

(※くりかえし)

779 名前:('A`) :04/06/01 23:03
>>778
(・∀・)イイヨイイヨー
ワロタ

780 名前:('A`) :04/06/03 02:02
BR編の職人さんがしばらく来ないので、保守がてら作品を投稿します。
世界観的には、「イケメンとの闘い編」の直前の時期の話ですが、展開如何では私にもわかりません。
あまり意識してないです。
今回はさほど長くない話です。
イケメン〜がアクション主体だったので、今回は切ない話にする予定です。
とりあえず書いた分を載せてあとは逐一続けていきます。
BR編の職人さんも気にせず投稿してください。


781 名前:('A`) :04/06/03 02:03
喪男はカレンダーを見た。新聞の日付も見た。テレビのニュースも見た。
…間違いない。
童貞検査まで、後一ヵ月。
「…どうしよう。」
もし、検査までに童貞を捨てられなかった場合、その時は、死あるのみだ。
死にたくない。何か方法は無いか…。
風俗では非童貞と認められない。
携帯電話の電話帳を開いてみる。
「女性の番号なんて…母ちゃんくらいしか…。」 いや、あった。
萌子。
家が近所で、子供の頃は、やはり幼なじみのフツ男と、三人でよく遊んだものだ。
他の女の子が、喪男を避けるなか、彼女だけは普通に接してくれた。
笑顔の眩しい、今にしてみれば、とても可愛い女の子だった。
…好きだったのかも知れない。
だが、思春期の例に漏れず、喪男もフツ男も、彼女とは徐々に疎遠になっていった。
最後に会ったのは、中学の卒業式…もう、5年前だ。
当時は中学生が携帯など珍しかったが、彼女は家が裕福だったし、父親が新しい物好きだった。
卒業式の日、フツ男と喪男に渡された一枚の紙切れ。
萌子の電話番号が書かれていた。
あれから5年。
だめもとで、喪男は電話を掛けた。
プップップッという音の後に、呼び出し音が鳴る。番号はそのままらしい。
心臓がばくばく言う。
「…もしもし…?」
「…あっ、喪男です。」



つづく
童貞検査まで、あと30日

782 名前:('A`) :04/06/03 02:04
つか童貞狩るくらいだったら国が適当な女紹介してやる方が安上がり

783 名前:天使編 :04/06/03 02:05
「…久しぶりね、本当…。」
「…うん。」
喫茶店のテーブルに腰掛けた萌子は、5年前と全く同じ笑顔で、喪男と向かい合った。
だが当時と比べ、格段に美しくなっている。
「…さっぱり連絡してくれないんだもの。喪男君も、フツ男君も。」
「…ごめん。」
「懐かしいなぁ。フツ男君は元気?」
「…ああ、元気だよ、あいつも…。」
フツ男とは、昨日も『どうせモテないし、ツーリング行こうぜ』と、ツーリングをした。
今日は一人で、バイクの整備をしているはずだ。
フツ男も童貞で、居ない暦=年齢だが、誕生日の関係で童貞検査は半年後だ。
「…喪男君、バイク乗るんだ。中学の時も、よくバイクの話してたね。
…フツ男君も、バイクに乗るの?」
「…ああ、あいつは俺より高性能なマシンに乗ってる。よくツーリングに行くよ。」
「いいなぁ…。私も乗りたいな。でも、恐いかも。」
30分程話したろうか。
いつの間にか、恋愛話になった。
「…でね、友達が彼氏とデートして、その後云々、って、自慢するの。
どうせ私には彼氏居ないわよ。」
少し希望が見えてきた。もし萌子と付き合えれば…。
「ね、喪男君も彼女居ないんだよね。」
喪男は、心の中でキターと叫んだ。
だが落ち着けと自分に言い聞かせる。ここで焦っては全て終わりだ。
「フツ男君は…どうなのかな…?」
「…ああ、フツ男も彼女はいないよ。でも…」
「本当!?…良かったぁ…。」
萌子の声が上ずった。
瞳が、キラキラと輝いて見える。
「ねぇ、今度は3人で会いましょうよ。昔みたいに…。」

萌子を家まで送ると、喪男はため息を付いた。
「…恋する乙女は美しい…か…。」
萌子の反応で、確信した。
萌子は、今でもフツ男の事が好きなのだ。
そこに、喪男が付け入る余地は無かった。
「…だが、まだまだわからないさ。」
そう、少なくとも、可能性はゼロではない。


つづく
童貞検査まで、あと28日

上のタイトルは
「天使編1」
です。すみません。

784 名前:天使編3 :04/06/03 02:07
その日は、快晴だった。喪男は、フツ男に誘われ、ツーリングに出ていた。
市街地は排ガスと渋滞でひどかったが、郊外に出ると途端に道が空きだした。
喪男も、フツ男も、思い切って飛ばす。
ドコドコしていた排気音が、高回転だと唸りを上げる。
空気の壁を切り裂いて進む。
スロットル全開。全力加速。
だが、フツ男に付いていくのがやっとだ。
こちらは空冷のV2、フツ男は水冷マルチ。性能の差もある。
峠に入ると、その差も大きくなった。
あまり深く倒すと、ステップを擦る。
自然と差も開く。
…バイクだけではない。
人生でも、大きく差を付けられている。
萌子が好きなのは、フツ男なのだ。
喪男は、その差を詰めようと、さらにスロットルを開ける。
その時、サイレンを鳴らした救急車とすれ違った。
喪男ははっとした。
焦って転んでは、差どころか、死だ。
生きなくてはならない。

山頂で、フツ男は待っていた。
「喪男、いつもより速いじゃないか。俺も今付いたばかりだ。」
展望台からは、街が一望できる。
二人は並んで、しばし眺めを楽しんだ。
「…こうして見ると、小さな町だな。
こんな小さな町なのに、なかなか会わない奴ってのはいるもんだ。」
「そうだな…。フツ男、誰か…会いたい奴って、いるか…?」
そう言うと、フツ男はにこりと笑った。
「…そうだな…。
俺らってさ、高校男ばっかりで、…なんていうかさ、その…思い出ってやつが無いじゃん。
だから…その…なんだ。
普通に話してくれるやつ…。
思い出を共有…ていうかさ、その、なんだ。」
喪男は気付いた。
フツ男もまた、萌子が好きなのだ。
喪男は、フツ男の肩を叩いた。
「おいおい、俺を忘れるなよ。同じ思い出、あるじゃないか。」
「…ははは。そうだな。」

そう。萌子とフツ男は、お互いに再会を望んでいる。
喪男は、悩んだ。
二人を会わせるべきだろうか。
二人が再会すれば、たぶん付き合うだろう。
そうすれば喪男は彼女ができない。
だが、フツ男を連れてくると約束した以上、フツ男なしで萌子に会う事はできない。


つづく
童貞検査まで、あと27日

また間違えた…。
上は2。
今日はここまで。

785 名前:('A`) :04/06/03 08:00
(・∀・)イイヨイイヨー

786 名前:('A`) :04/06/03 23:47
新シリーズキテル━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

応援age

787 名前:天使編4 :04/06/03 23:50
お互い好き合っている二人に、自分が入り込んで邪魔する権利はあるのか。
フツ男は、喪男の唯一の親友だった。
その親友を不幸にする権利があるのか。
萌子は、喪男の初恋の相手であり、また唯一喪男を対等に扱ってくれる女だ。
その萌子が好きなのは、フツ男…。
喪男は、悩んだ。
悩みに悩んだ。
夜も眠れなかった。
たまらず家を飛び出し、バイクにまたがった。
走る。夜の町を走る。
ひたすら走る。
どうしてこんなに悩まなければいけないのか。
こんな制度が無ければ、悩む必要はない。
かつては失恋したって、次を探すなり諦めるなりできた。
だが、今は。
失恋即ち童貞のまま=死。

喪男は、バイクを路肩に停め、喫茶店に入った。
「…もう…いいや…。」
死にたくなった。
首吊り?
練炭?
男らしく切腹?
それともこのままダンプにでも特攻するか?
喪男は首を振った。
どれも、恐い。
むしろガス室に入るのが一番楽だ。
しかし、それでは…。
…同じ事を何度考えた事か。
その時だった。
隣のボックスで、三人の男が話しているのが、耳に入った。
揃ってちゃらちゃらした服装で、金髪に染めている。顔は良い。
「…しかし、お前も本当、頭いいよな。」
「ああ。俺らに女襲わせて、助けに入る。そこで俺らをやっつける振りをして、女に感謝される。」
「…で、貢がせるだけ貢がせて、ヤリまくった後、ポイ。」 「ぎゃははははは!」
「よーし、これから行こうぜ。稼ぎは山分けだからな。」

最悪だ。喪男は思った。
止めなくてはならない。
だが…自分はどうなのだ。
両想いの二人を裂こうとしていた。
彼らと同じ目的で。
自分もまた、最悪だ。
彼らと同じ。
だが…。

三人が席を立つと、喪男は後を付けた。


つづく
童貞検査まで、あと26日

788 名前:天使編4 :04/06/03 23:58
お互い好き合っている二人に、自分が入り込んで邪魔する権利はあるのか。
フツ男は、喪男の唯一の親友だった。
その親友を不幸にする権利があるのか。
萌子は、喪男の初恋の相手であり、また唯一喪男を対等に扱ってくれる女だ。
その萌子が好きなのは、フツ男…。
喪男は、悩んだ。
悩みに悩んだ。
夜も眠れなかった。
たまらず家を飛び出し、バイクにまたがった。
走る。夜の町を走る。
ひたすら走る。
どうしてこんなに悩まなければいけないのか。
こんな制度が無ければ、悩む必要はない。
かつては失恋したって、次を探すなり諦めるなりできた。
だが、今は。
失恋即ち童貞のまま=死。

喪男は、バイクを路肩に停め、喫茶店に入った。
「…もう…いいや…。」
死にたくなった。
首吊り?
練炭?
男らしく切腹?
それともこのままダンプにでも特攻するか?
喪男は首を振った。
どれも、恐い。
むしろガス室に入るのが一番楽だ。
しかし、それでは…。
…同じ事を何度考えた事か。
その時だった。
隣のボックスで、三人の男が話しているのが、耳に入った。
揃ってちゃらちゃらした服装で、金髪に染めている。顔は良い。
「…しかし、お前も本当、頭いいよな。」
「ああ。俺らに女襲わせて、助けに入る。そこで俺らをやっつける振りをして、女に感謝される。」
「…で、貢がせるだけ貢がせて、ヤリまくった後、ポイ。」 「ぎゃははははは!」
「よーし、これから行こうぜ。稼ぎは山分けだからな。」

最悪だ。喪男は思った。
止めなくてはならない。
だが…自分はどうなのだ。
両想いの二人を裂こうとしていた。
彼らと同じ目的で。
自分もまた、最悪だ。
彼らと同じ。
だが…。

三人が席を立つと、喪男は後を付けた。


つづく
童貞検査まで、あと26日

789 名前:('A`) :04/06/03 23:59
操作ミスです…。
ごめん。

790 名前:天使編最終章 :04/06/04 00:48
ズッ
何かか背中に刺さった
フツ面は背中を触ってみたヌルッ
血だ、だが何故?
今日は喪男と萌子と三人でハイキングに来たはずだった。
「喪男!!お前・・・」
「悪いなフツ面。」
ズンッ
ナイフが刺さったままフツ面はうつぶせに倒れた
薄れゆく意識の中でフツ面は思った
「喪男に裏切られた、奴は萌子を自分のものにするつもりだ。」




それから30年後
「パパー、今日もお仕事がんばってね!!」
愛娘の笑顔がまぶしい、その横に妻もいる。
玄関を出ると迎えの車とボディーガードが見えた。
あれから俺は変わった。
30年死に物狂いで努力して今の地位に上り詰めた
童貞検査を本来の20歳から16歳に引き下げたのも彼の功績だ
今の俺がこの国を支えている
綺麗な妻、かわいい娘、3人の愛人何不自由ない暮らしを彼はおくってきた。
そしてこれからも・・・・
そう、彼が30年前のも男だ



天使編完


791 名前:天使編5 :04/06/04 01:51
人気の無い路地裏を、三人は獲物を物色しながら歩いている。
前方に、一人の女性。派手目で、少々ケバい。
こいつらの好みか…。
三人は、二手に別れた。
二人が女性に声を掛ける。
「ねぇ、君。どっか行かない?」
「ふひゃひゃひゃ!」
「…やめて。」
「いーじゃん。遊ぼうぜぇー。ぎゃはは!」
何度も見た光景。
なぜこいつらは不快な笑い声を上げるのか。

喪男は、携帯電話を取り出した。
「…あっ、もしもし。
柄の悪い男が、嫌がっている女の子を無理矢理誘ってます。
…はい、場所は…。」
拳が喪男の顔面に飛んできた。
喪男は倒れこんだ。
「てめぇ!何サツにチクッてんだ!」
さらに、腹に一発蹴りが入った。
呼吸ができない。
「クソッ、逃げるぞ!」
二人は逃げた。
喪男のポケットに入っていた小銭入れを回収するのを忘れずに。
喪男がよろけながら立ち上がった時、女もその場に居なかった。
女にも警察を恐れる何かがあったという事か。
喪男が唾を吐くと、赤かった。
口の中を切っている。
「…骨折り損…か。腫れるな、これは…。」
悔しくて、涙が出た。
別に感謝されたくてやった訳ではない。
されたらされたで良いが、ただ、あのイケメンDQNが許せなかっただけだ。
自分が男だらけで、灰色の青春を送っている間に、連中はおもしろおかしく楽しんでいた。
二股三股は当たり前。
だから自分へ割り当てられる女が減る…と、割り切って考えられれば良かったのだが。
モテないのは、それだけが理由でないと気付かないほど、喪男は愚かではなかった。
「…最低だな、俺。」
喪男は、家に帰り、眠りに就いた。

…夢を見た。
萌子と暮らす夢だった。
萌子は、とても悲しそうな顔をしていた。
「フツ男さん…。」
彼女は泣きながら、フツ男の名を呼び続けた。
自分では萌子を幸せにできない。

目を覚ますと、涙で目が腫れていた。



つづく
童貞検査まで、あと25日

792 名前:('A`) :04/06/04 22:24
刹那杉つД`)

793 名前:('A`) :04/06/05 00:33
>天使編
あと○○日って出ると、ヤマトを思い出す・・・
続きメッチャ気になります!
>>790
はエピソード・ファイナル(某特撮ヒーローの)。


794 名前:天使編6 :04/06/05 20:38
喪男は、心を決めた。
自分では萌子を幸せにできない。
ならば彼女が幸せになるために、自分ができる事をやろう、と。
翌日喪男は、フツ男と萌子に電話を掛けて呼び出した。
二人を会わせ、恋人同士になってもらう。
それが、喪男の萌子に対する、最初で最後の、そして最大のプレゼントだった。

「…で、今日呼び出した用とは?」
いつもの喫茶店のテーブルに喪男と並んで座るフツ男は、まだ萌子が来る事を知らない。
「…まぁ待てよ。すぐにわかる。」
「すぐにわかる…って、もう20分経ってるんだぜ?
それに、何で今日に限って並んで座るんだよ。」
窓の外に、萌子の姿が見えた。白のワンピースに帽子姿だ。
「…お前、モテないモテない言ってるけど、それも今日で終わりだな。」
「えっ?何でだ?」
萌子が店に入ってきた。
フツ男は、まだ気付かない。
「久しぶりね、フツ男君、喪男君。」
「えっ…!?」
萌子は、向かいの席に腰掛けた。
「あ…え?…どうして…?」
普段は冷静なフツ男が挙動不審になっているのを見て、喪男は可笑しくなった。
「俺が呼んだんだ。今日お前を呼び出したのはこの為さ。」
萌子はにこにこと微笑んでいる。
喪男と再会した時より、ずっと嬉しそうだった。
「今日はどこに行こっか。映画でも、ショッピングでも、どこでもいいわ。」

その後、映画を観て、商店街を歩き、日が陰りだした頃合いを見計らって、
喪男はさり気なく二人を見晴らしの良い公園に連れて行った。
「…おっと、いけない。俺、これから用事があるんだ。
今日は楽しかった。じゃあな。」
「お、おい…。」
喪男は二人から足早に離れ、公園を出た後、茂みに入り、二人の死角に移動した。
後は、フツ男の勇気次第だ。
二人が付き合うようになれば、喪男に心残りは無い。
(うまくやれよ…。)
喪男は、心の底からそう思った。


つづく
童貞検査まで、あと24日


この板は鯖が不安定になる事が多いようです。
書き込みできない日があるかも知れませんが、その時は皆さんに保守をお願いします。


795 名前:さむらいの非童貞無頼ヽ(´ー`*)ノ ◆AqpDOTEUBU :04/06/05 20:57
純情恋愛童貞軍団劣勢、まもなく被爆する。
童貞大虐殺の二の舞だ・・

【ぴょん】童貞の僕と青春するスレ46【オサーン】
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/pure/1086398363/l50
童貞大虐殺
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/125.html

796 名前:('A`) :04/06/05 21:07
俺たちがアジトの地下室に入ったとき、
轟音が聞こえてきた。振動で、ぱらぱらと天井からほこりが落ちる。
「始まったか・・・。」俺はつぶやきながらドアを閉める。
ドアノブと壁をワイヤーでつなぎ、そこへ梱包爆薬を仕掛けトラップを作る。
これで、追ってきた政府軍がいたとしても、地下室は瓦礫の底だ。もちろん、追っ手も。
小田は先ほどから押し黙ったままだ。
背嚢にはデータディスクと、ノートパソコンが収められているのだろう。
俺の背嚢にもデータディスクのコピーが入っている。
万が一小田がやられても、誰かが解析を続けられるようにだ。
しかし、小田以外の、しかも俺たちに協力してくれる人物で、解析の出来る人物は・・・。
そう考えながら、俺は地下室の秘密通路の蓋を空ける。
この蓋を通れば、天然の地下水路に抜けられ、20`ほど先の空井戸から脱出できる。
「小田、準備は良いか?」「ああ・・・でも、あいつらを残して・・・」
俺は小田を無理やり穴に押し込みながら言う。
「そういうなら、さっさとここから逃げるんだ。どのみち、俺とお前が残ったところで、
皆殺しは変わらん。あいつらが時間を稼いでくれるうちに、遠くに逃げるのがあいつらのためになるんだ。」
ショックを受けた表情の小田を無理やり押し込むと、俺も続く。
振動はより激しくなっていた。


797 名前:番外編・・・。 :04/06/05 21:24
「テロリストどもめ・・・。」
政府軍兵士の野戦服を着た兵士が、双眼鏡をのぞきながらつぶやく。
視線の先には、十年以上前から廃屋になっているはずのホテル。
大自然の中に・・・と鳴り物入りで開業したのだが、大自然の中の人工物はふるわず、
ついに廃業したのだ。
いままで、どうしてこんな施設に目を向けなかったのか。
そして、あいつらのために、どれだけの一般市民に犠牲が出たのか。
彼は、童貞法成立以前から従軍しているベテラン兵士だった。
妻も子供もいて、国を守るという使命に誇りを持っていた。
しかし、国の発表を鵜呑みにする傾向があった。
使命感に燃え、このような性癖をもつ人間は支配者にとってはこの上ない人材だ。
彼もまた、政府の報道を信じ、更正プログラムを逸脱し脱走した童貞が、
仲間を率いて市民に対する無差別テロを行っていると信じていた。
そのほとんどが、「反政府的」とされた人物の強化人間による抹殺なのだが・・・。
(だが、更正した人物にはこんな優秀な兵士もいる。)
傍らに立つ兵士は、驚異的な情報分析力で、彼らをここまで案内したのだ。
その兵士が実は強化人間であることを彼は知らない。
「よし、アルファは前進敵の目をひきつけろ。ブラボーは側面に回れ。チャーリーは、道路沿いに待機。
それから本部へ連絡。目標を発見、上空からの支援を求む。」

798 名前:('A`) :04/06/06 00:12
BR編もキタキタ━━━━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━━━!!!!

799 名前:天使編7 :04/06/06 00:57
いきなり消えてしまった喪男に、フツ男は狼狽した。
「…あ、…えーと…。
…喪男も、しょうがない奴だな。
…その、こんなに可愛い幼なじみといるのに、…す、すぐに帰っちゃうなんて。
…いや、…うん。」
「えっ…?
…可愛い幼なじみ、…ね。」
しまった、とフツ男は後悔した。
萌子が好きなのがばれてしまったろうか。もし、嫌われていたら…。
予想に反し、萌子は笑顔だった。
「うふふ、ありがと。」
フツ男は何とかこの場を取り繕おうとした。
「あ、…綺麗な景色だね…。」
「うん…。」
街の景色を眺める萌子の横顔を見た時、フツ男の心臓は跳ね上がった。
髪をかきあげる仕草も。
落ち着いた喋りも。
全てがフツ男の理想だった。
「本当。…綺麗ね。」
振り向いてこちらを真っすぐに見つめる瞳に、フツ男は完全に陥落した。
「…また…三人で…遊ぼうよ。」
こんな状況で大事な台詞を言えない自分の臆病さが、心底憎らしかった。
だが、萌子の反応は、フツ男の予想を外れるものだった。
「そうね、また三人で…。
でも、今は…
…フツ男君と…一緒に居たいな…。」

茂みに潜む喪男は、二人のやり取りに、自分の目論みが的中したのを確信した。
これで、悔いはない。
心置きなくこの世を去る事ができる。
喪男の頬を、涙が伝った。
「…いやあ、ドラマだねぇ。
ここは絶好のポイントなんだよ。
あの二人、そろそろやるかな?」
小声で話し掛けてきたのは、迷彩服にヘルメット、マスク姿で双眼鏡を持った男だった。
「しーっ!静かに。
お互い同じ趣味を持つ者同士、協力しましょうや。
あんたも、これ着なよ。
そんな格好じゃ、目立つぜ。」
男は、迷彩服とヘルメット、マスクを手渡してきた。
はらわたが煮え繰り返る思いだった。
こんな奴に覗かれるとは。
だが、今は自分も覗きには違いなかった。
音を立てないように、迷彩服を着る。
「怖い顔するなよ…。
ほら、面白い事になりそうだぜ。」
覗き魔が二人を指差した。
「……!!」


つづく
童貞検査まで、あと24日

800 名前:天使編8 :04/06/06 01:53
「ちょっ、ちょっと、何するんですか!
やめてください!」
「フツ男君!」
ちょっと目を放した隙に、フツ男と萌子は二人組の男に絡まれていた。
「ねぇ、君。こんな普通の、面白みが無い男よりさ、俺達と遊ばない?」
「ぎゃはは!ウケるよ、お前ら。」
間違いない。
無個性なちゃらちゃらした服装。金髪。
先日、喪男を襲った二人組に間違いなかった。
「くっ…!」
飛び出そうとした喪男を覗き魔が制した。
「まだ待て…!
連中は三人一組だ。今行っても、逃げちまうぞ…。」
「え…?」
この男は、一体何者なのか。
あの三人を、知っているのか?
「耐えろ。もう一人が出てくるのを待て…。」
「あんたは一体…?」
「静かに!…頼みがある。
俺が出たら、気絶している男と、女の子を安全な所へ連れて行ってくれ。
友達なんだろう?」
「わ…わかった。でも、なぜそれを知ってるんだ?」
「細かい話は後だ。準備を頼む。」
フツ男が殴り倒された。二人が萌子に迫る。
「フツ男君!」
「ぎゃはは!あんたの彼、弱いねー。
なぁ、こんな奴放っておいて、俺達と遊ぼうぜぇ。」
「フツ男君っ…!」
その時、三人目が現われた。
「やめろ!お前ら、何やってんだ!」
大げさなアクションで、男は二人を殴り倒した。…ふりをした。
喪男が横を見ると、覗き魔は居なかった。
いつの間にか、三人の前に立ちはだかっていた。
覗き魔(?)が言った。
「臭い芝居だな、チャラ男。
仲間に女を襲わせて助ける振りをし、女を食い物にする…。
今時そんな手、小学生でも使わないぜ!」
三人に焦りの色が見えた。

つづく
童貞検査まで、(今だに)あと24日

801 名前:天使編9 :04/06/06 01:55
「…てめぇ…!また俺らの邪魔すんのか!」
素早い。あの男は何者だろうか?三人組と面識があるのか?
だが、今はそれどころではなかった。
喪男は、マスクを付けると、フツ男と萌子に駆け寄った。
「あなたは…?」
「…逃げるぞ!」
喪男は、倒れているフツ男をおぶると、萌子の手を取って走りだした。
公園を出、坂道を下る。
「あ…あなたは…」
「舌噛むぞ!喋るな!」
決して軽くないフツ男を背負って、自分でも信じられない速さで走れた。
火事場の馬鹿力、というものだろうか。
しばらくすると、車通りの多い道路に出た。
「…もう、大丈夫だ!」
喪男は、フツ男を降ろすと、今来た道を引き返しだした。あの男を助けなければならない。
正体はわからないが、味方には違いない。
三対一では勝ち目はないだろう。
それに、この二人からは一刻も早く離れたかった。
正体がばれる可能性が高いし、何より辛かった。
「待って!」
萌子の声に、喪男はつい足を止めた。
「あなた…喪男君…?」
「……。」
マスクを取って、正体をばらしたかった。
好きだと言いたかった。
抱き締めたかった。
「…知らんな、…そんな奴は…。」
喪男は、再び走りだした。
「…ありがとう…。」
萌子は、小さな声で呟いた。


つづく
童貞検査まで、あと24日
8と9に分割したら中途半端な長さになった。

802 名前:('A`) :04/06/06 17:24
迷彩服にメットにマスク
怪しすぎw

803 名前:('A`) :04/06/07 00:55
童貞ってある意味渋くないか?

804 名前:('A`) :04/06/07 01:00
渋いだろ?

805 名前:番外編その2 :04/06/07 01:04
また俺のチームが正面か。
追撃隊の副隊長にして、アルファチームのリーダーである兵士は、
そう一人ごちた。
実は彼と隊長とは、あまりうまくいっていない。
彼は軍人はあくまでシビリアンコントロールのもとにならなければならいが、
常に何が国のためになるのか、一個人としては疑問をもつべきだと考えている。
そして、彼は童貞法についても、疑問があった。
しかし、隊長は彼のその意見を聞くと激昂し、
「軍人たるもの、政府、上官の命令に疑問をさしはさんではならん。
我々はあくまで軍人なのだ。」と、彼を「教育」した。
隊長の言うことは、正しい面もあるのだろう。軍人は政治に口を出してはならない。
ただ、この童貞法だけはやはり・・・
「なお、アルファチームには特殊訓練兵士をつける。」
彼の思考は、その隊長の一言でさえぎられた。
「隊長、その特殊訓練兵士とは・・・。」
「彼のことだよ。」隊長は目をあわさず、ここまで彼らの隊を導いた兵士−すなわち強化人間−
を指した。
(あいつか・・・。そういえばあいつこの隊に来てから、雑談の一つもしてないな。)
その兵士が隊に加わって以来持っている違和感、それは不信感に近いものだったが、それがさらに高まる。
「よし、よろしく頼む。出発だ。各チームが配置につき次第、航空支援が始まる。
配置につかなくても、だ。余裕はない、急ぐぞ!!」特殊訓練兵士は、彼のその言葉にも、
無感情に「了解」と答えるだけだった。
嫌な予感を感じながら、彼は命令を下した。
そして、その予感ははからずも的中することになる。

806 名前:('A`) :04/06/07 01:07
感動作期待!!ほんとになんか戦いないかな。殺しあわない奴の


807 名前:('A`) :04/06/07 01:16
ああ。童貞狩りって、殺されちゃうのか。

てっきり国から派遣されたオネーサンが童貞君たちの筆下ろしをしちゃうのかと思ってた。

808 名前:('A`) :04/06/07 01:55
今日町を歩いていたら久しぶりに中学の同級生に見つかった。
一人はイケメンの男にもうひとりは結構かわいい女の二人組み。
その女子の前でイケメンが俺に向かって「おまえって童の貞だよなw」と一言
女子マジ引き、俺目の前真っ白。。あの子には知られたくなかったな・・まじで

809 名前:('A`) :04/06/07 07:16
「はい、聖職者ですから」
と笑いを取ればよかった
明るければ女の子の『友達』もできやすくなる。

友達いなくて童貞となると相乗効果で欝が加速するぞ、明るく生きろ、道を開くにはそれしかない
俺はそうやって克服したガナー

810 名前:('A`) :04/06/07 20:31
ぷひひひひーーー

811 名前:('A`) :04/06/07 23:00
童貞はクズである

812 名前:('A`) :04/06/07 23:03
>>809
その克服は童貞捨てたって事か?

813 名前:天使編10 :04/06/08 00:12
「…悪いが、ここでお別れだ。」
喪男の姿が遠ざかる。
「待ってくれ、喪男!」
フツ男は走った。だが、追い付けない。体が重い。
「…萌子と、幸せにな…。」
「喪男!」

「…君、フツ男君!」
フツ男が気が付くと、目の前に萌子の顔があった。萌子に介抱されていたようだ。
膝枕が柔らかくて気持ちがいい。
「夢か…。あれ…?どうして…。」
フツ男は、記憶を整理しようとした。
喪男に呼び出された事。
三人で遊んだ事。
公園で、急に喪男が帰った事。
そして…。
「も、萌子!大丈夫か!?」
「私は大丈夫。喪男君と、もう一人、知らない人が助けてくれたわ。」
「…そういえば…。」
微かな意識の中、聞いた声。自分をおぶって走った男。
「…あれは…喪男だったのか…。」
萌子は、こくりと頷いた。
「…あなたが無事で良かった…。」
フツ男は、悔しいのか、悲しいのかよくわからない、不思議な気持ちになった。
「俺は…この五年間、…ずっと萌子の事を考えてた。
どうしたら萌子と出会えるか…どうしたら萌子を幸せにできるか…どうしたら萌子を守れるか…
…ずっと…ずっと考えてた…。」
フツ男の頬に、熱いものが流れた。
「…なのに…なのに…あいつらが来た時…俺は、足がすくんで…動けなかった…。
俺が…臆病なせいで…萌子を危険な目に…。」
萌子は、首を振った。泣いている。
「…そんな事…。」
「…いや…。喪男がいなかったら、どうなっていた事か…。
自分が危ないかも知れないのに…。」
「…もう…やめて…。」
「…勇気も…君への愛も…あいつにはかなわない。」
萌子は、フツ男を抱き締めた。
「…それでも…それでも…!
私が好きなのは…フツ男君なの…!」
「…萌子…。」
二人の横を、一台の車が通り過ぎた。


つづく
童貞検査まで、あと24日

「あいつこそ本当のヒーローだ!」
という台詞を言わせたかったがやっぱりやめる。

814 名前:('A`) :04/06/08 01:09

職人さん乙age!


>「あいつこそ本当のヒーローだ!」
>という台詞を言わせたかったがやっぱりやめる。
これ藁田。

BR編も相手側のストーリーが出てきて
もっと面白くなりそうだ。(;´Д`)ハァハァ

815 名前:('A`) :04/06/08 02:05
近年まれに見る良スレですね(・∀・)

816 名前:('A`) :04/06/08 02:42
泣ける…
それでも戦うのか、何のために戦うのか、漢になるためか。喪男…

817 名前:('A`) :04/06/08 21:37
age

818 名前:天使編11 :04/06/09 00:47
フツ男は立ち上がった。頭がふらふらする。
「…どうしたの…?」
萌子が心配そうに声を掛けた。
「…喪男を助けに行く…。三対二じゃ、ちょっと不利だろ?
君はそこに隠れていてくれ。」
「やめて!危ないわ!」
「…萌子。あいつのお陰で、俺達は無事だったんだ。
それに、あいつのお陰で、俺は君と出会えた。
俺にとって、あいつは恋の天使(キューピッド)だ。
その天使が危ないんだ。」
「…フツ男君…。」
「萌子。」
「…え。」
「この際だから言っておくよ。…子供の頃から、ずっと好きだった。
…愛してる。これからもずっと…。」
フツ男は、駆け出した。

迷彩の上着を顔に投げ付け、その上からヘルメットで殴り付けると、イケメンが崩れ落ちる。
奇襲と、即席のコンビネーションで、何とか二人を倒した。
「…チャラ男!後はお前だけだ。
あの時の恨み…悲しみを!今晴らしてやる…!」
覗き魔(?)は、喪男を振り返った。
「…喪男…とかいったな。
お前には感謝している。だがこいつは…こいつだけは…一対一でやらせてくれ!」
男と、この三人は浅からぬ因縁があるらしい。
「……。」
その時、男の後ろに巨大な影が立った。喪男は叫んだ。
「後ろだ!」
男が振り向く間もなく、巨大な拳が振り下ろされ、男は倒れた。
「先輩!」
チャラ男が嬉しそうに叫んだ。
「…後輩のピンチだからって来てみりゃあ…。
こんなチビにやられてんのか…。」
二メートル、百五十キロの大男が、そこには立っていた。
巨漢が歩み寄る。物凄い威圧感だ。実際よりも、一メートルは大きく感じる。
巨大な拳が振り下ろされる。辛うじて避けたが、風圧でよろめいてしまう。
(どうする…!?)
巨漢のすぐ横に転がり、脇腹に渾身のパンチを打ち込む。
ぶよん、とした感触。
「…くすぐってえなぁ…。」
かなり本気で打ち込んだのに、まるで効かない。
「かいーな。」
丸太のような腕が喪男に向かってくる。両腕でガードするも、喪男は二メートルも吹っ飛んだ。
口にこそ出さなかったが、相当のダメージを受けた。
喪男の焦りは頂点に達していた。


つづく
童貞検査まで、あと23日と3時間


「ハート様だ!俺はハート様と闘っているッ!」
…という台詞を言わせたかったがやめる。

819 名前:番外編その3 :04/06/09 01:29
TYUUUUUUUUUUUUUUUUUUUNNNN!!
窓枠に銃弾がふりそそぐ。
ネ毒男は壁際に身を伏せる、そして一瞬後ライフルを外に向かって撃つ。
とても狙いをつけられるような状況ではない。けん制にもなっていないだろう。
強化人間である彼であっても、この凄まじい攻撃の下では、
ただの兵士と変わらなかった。
(そろそろやばいな)
彼はタイミングを見図ってドアを開け、反対側の部屋に走りこむ。
案の定だった。先ほどまで彼のいた部屋に、対戦車ロケットが打ち込まれる。
(他の奴らは、もうやられたのか!?)
先ほどまで応答があったレシーバーからは、雑音しか聞こえない。
それがECMによるものなのか、相手がいないからなのかは、判断はつきようもない。
しかも、この攻撃は恐らくは陽動であろう。本隊はどこかからか、突入しようとしているはずだ・・・。
・・・・・・・・・・kiIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!
轟音に驚き、空を見上げる。
「戦闘機か?あんな機体、みたことがないぞ。」レシーバーの雑音から、仲間のミリ男の声が響く。どうやら、
まだ生きているようだ。
しかし、やつら、あんなものまで持ち出して俺たちを壊滅させる気か!?
戦闘機は、殺人的な機動で-恐らくパイロットも強化人間であろう-旋回し、
機種をアジトに向ける。そして、翼の下に吊り下げた爆弾を投下した。レーザー誘導爆弾だ!!
「まずい!!ビルの外ににげろ!!」そうレシーバーに叫ぶ。
だが、しかし、その声は意味をなさなかった。

爆弾は、ビルにではなく、今まで彼らを攻撃していた兵士がいるであろう、
森の中に落ちたのだった。

820 名前:番外編その4 :04/06/09 01:46
「一箇所に固まるな、散開して攻撃しろ。」
くそ、案の定じゃないか。敵の中に、とんでもない化け物がいやがる。
先ほどから銃撃をいくら浴びせ掛けても、沈黙しない「童貞テロリスト」に、
彼、アルファチームリーダーは焦っていた。
「ロケット弾を準備しろ。他の奴らは、援護するんだ。・・・?」
チームのメンバーを見渡し、叫び、そして彼は気付いた。
「・・・おい、あいつはどうした?」
彼の部隊に同行した特殊訓練兵士の姿が見えないのだ。
「あの兵士なら、ついさっきあっちの森の中へ」
部下がそう告げる。
「なんだと!?何故報告しなかった。」彼は、部下を殴り飛ばさんばかりだった。
「し、しかし「援護するから心配するな」と言いまして。」
「援護、だと?」あの生気を感じさせない兵士が、そんなことを言うとはとても思えなかった。
「ちっ。ここはサブリーダーに任す。攻撃は続行、俺はやつを連れ戻す。」
そういうと、森に向かって走る。あの野郎。
背後からロケットの炸裂音が響く。
はたして、敵に有効な打撃を与えられたのだろうか?
上空に轟音が響く、航空支援だ。今ごろきやがって・・・。
そして、リーダーは目標の兵士を見つけた。
(なんだ?)何かを構えている。あれは、そう、レーザーポインターだ。
その向く先は・・・血の気が引いた。彼の部下たちの陣地に向いている!!
「おい、やめろ!!目標を間違えているぞ!!」
兵士はふりむかない。直後、彼の部下たちのいる陣地から、
先ほどのロケットとは比べ物にならない轟音が響いた・・・。

821 名前:('A`) :04/06/09 07:27
なんだこの良スレは!
天使編最高すぎる!!

822 名前:('A`) :04/06/09 23:23
続きキボン

823 名前:天使編12 :04/06/10 03:22
駆け付けたフツ男が見たものは、親友が大男に片手で持ち上げられている所だった。
「喪男!」
首根っ子を掴まれた喪男が苦しそうに言った。
「…馬鹿野郎…!何で…戻った…!
お前が…萌子を…守らないで…どう…する…!
…何の…為に…俺が…お前らを…会わせたと…」
それだけ言うと、喪男は気を失った。
「喪男!」
駆け寄ろうとしたフツ男は、いつの間にか背後に近付いたチャラ男に羽咬い絞めされた。
「先輩!やっちゃってください!」
巨漢が近付いてくる。動けない。
「…そのまま動くなよ、チャラ男。」
巨大な拳が振り下ろされる。
衝撃。
「…え…?」
後ろのチャラ男が鼻血を吹き出して倒れた。
「…どうして…?」

「…公園の入り口で、お前らを見た…。」
喪男、フツ男、萌子、そして覗き魔の男と巨漢は、別の公園で円になって座っていた。
巨漢がしみじみと語りだした。
「…こんな姿じゃあ…女なんて誰も寄って来ゃしねぇ。
寄って来るのは、男ばかりだ。
…それも、チャラ男のような俺の力を利用しようとする奴ばかり…な。
…最初は調子良い事言われて…いい気になってたんだが。
…だんだんムカついてきた。
…俺がずっと一人だってのに、あいつは女を取っ替え引っ替え。
…でもいつか…女を紹介してくれるものと思って、我慢していたがな。
…今回呼び出されて…公園に入る時、お前らを見た。」
フツ男と萌子を指差す。
「お前らの為に闘うこいつと闘った。」
今度は喪男を指した。
「…お前と闘って感じた事は…お前が自分を犠牲に二人を守ろうとしていた事だ。
…俺が言っても笑い話だがよ。
…そういうのに、憧れてたんだ。」
焚き火が跳ねた。
「…童貞狩りの事は知っているな。俺は…実は童貞だ。
この先短い命…たとえモテなくても、格好良く生きてやろうと思ってな。」
喪男は胸に痛みを感じた。
彼もまた、自分と同じだったのだ…。
焚き火が、また音を立てて弾けた。


つづく
童貞検査まで、あと23日ちょうど

これを書くまでは眠れないと思った。
今日も仕事だ。

824 名前:('A`) :04/06/10 04:32
>>823
最高!最高ーー!!

825 名前:('A`) :04/06/10 04:46
なんだよ。
童貞狩りって、女に俺の童貞をかっさらうよう強制するんじゃないのか。

826 名前:天使編13 :04/06/10 06:09
「…あれは、一年前の事だ。」
覗き魔が語り始めた。
「君たちとよく似た状況だが…俺にも幼なじみの女の子がいた。
随分仲も良かったし、そのままでも良かったんだが…俺は、彼女が好きだった。
…ちょっとした用事…で、俺はあまり地元にいなかったから、焦りもあったんだな。
ある日、俺は彼女に告白した。
…結果は…駄目だったが。
それだけならまだいい。」
声が震えている。
「しばらくした後…彼女は…自殺した。
…俺が…用事で留守にしている間に…な。
…霊前で…彼女の母親から見せられた遺書には…
…彼女が妊娠していた事と…アルバイトの全収入を、一人の男に貢いでいた事がわかった。
…それが、チャラ男だ。…ずっと後でわかった事だがな。」
全員、神妙な面持ちで聞いていた。
この覗き魔とチャラ男の間に、こんな因縁があったとは…。
「目的が二つになった…。
一つは相手の男を探す事…。
もう一つは…童貞狩りをやめさせる事だ。用事ってのはこれさ。
…俺は仲間と協力し、イケメン部隊と何度も戦った。
政府は…劣等人種として、童貞を排斥している。
だが、童貞だって生きている。
それを殺す権利が、あってたまるものか…。
建前はそうだったが…途中から…
イケメンとの戦いを通して…俺はチャラ男の影を追っていたのかもな。」
沈黙。
誰もが沈んでいた。
童貞狩りがあるから。
いくつもの悲劇が生まれた。彼だって、もし童貞狩りが無ければ、彼女の死を防げたかも知れない。
「だが、…もういい。チャラ男を倒した所で、もう彼女は帰ってこない。
それよりも、今は新たな悲劇を食い止める事…それが、俺の仕事だ。」
喪男は立ち上がった。
「…俺も…俺にも、手伝わせてくれないか…?」
巨漢も立ち上がった。
「…面白そうだな。俺も手伝おう。」
覗き魔が苦笑いをした。
「…死ぬかもしれないぜ。」

つづく
童貞検査まで、あと23日
モテない上に不眠症っぽいぜ。

827 名前:天使編14 :04/06/10 06:11
「…駄目だ、喪男!死ぬ気かよ!」
「そうよ!せっかく会えたのに!」
喪男は、フツ男と萌子を見た。
「…俺の誰よりも大切な二人が、これから幸せになるんだ。悔いはない。
それに、…黙っていても、死ぬだけだ。
…俺も、童貞だからな。」
フツ男と萌子の顔に、驚きの色が見えた。
どうやら喪男が童貞だと知らなかったらしい。
喪男は、萌子を見た。
「…萌子。…黙っていたけど、…ずっと好きだった。」
「…え…?」
萌子の顔が赤くなる
「…そ、そんな、急に…。」
「…フツ男と幸せにな。…フツ男。」
「うん。」
「…萌子を大事にな。…別れたら、承知しないぞ。」
「…わかってる…!」
フツ男は、いつの間にか泣いていた。
喪男は、萌子とフツ男の手を取り、重ね合わせた。
しっかりと手を握り合う二人。
「どんなに辛くても…二人なら大丈夫。俺も応援してるから。
…幸せに…な…。さあ、行け!」

ゆっくりと歩きだす二人。少し歩いて、萌子とフツ男が振り返った。
「…また、…会えるよね?」
「…喪男…!…頑張って…生き延びてくれ…!」喪男は、手を振って答えた。
「当たり前だろ!」
これから二人の日々が始まるのだ。
明るくなりだした空の下、二人の姿が消えてから、喪男は初めて、泣いた。
「…さよなら…。」

覗き魔が言った。
「…親友…か。…俺にもいるよ。一人だけ…。
…ところで、自己紹介が遅れていたな。
俺は毒男だ。よろしくな。」
巨漢が言った。
「俺はデブ男。頑張ろうぜ。」
三人は、堅い握手を交わした。

これから、長い戦いが始まる。
戦いの終わりは、勝利か、死か。
それはまだ、誰にもわからない。


つづく
童貞検査まで、あと23日
眠れなくて全部書いてしまったじゃないか。

828 名前:天使編15 :04/06/10 06:13
〜エピローグ〜
教習所の前で、フツ男は待っていた。
中から、今日の教習を終えた萌子が駈けてくる。
「…ハァ、ハァ…ごめん、待った?」
「今来た所だよ。さ、乗って。」
萌子は、フツ男のバイクの後ろに乗った。
「…うふふ、また転んじゃった。」
「早く免許取れよ。」
「そうねぇ。しまいっぱなしじゃ可哀相だもんね。さ、帰ろ、フツ男君。」

喪男が旅立って一ヵ月。
喪男は、愛用のバイクを萌子に譲っていた。
とは言っても、勝手に名義を変更して、手紙と一緒に置いて行ったのだが。
「…ね、免許取ったらツーリング行こ?」
「…あのバイク遅いからなー。」
「置いて行かれないように、頑張りマス。
でも、ゆっくり走ってね。」
萌子がフツ男に掴まる手に力を込めた。
背中が柔らかくて気持ちがいい。
「…二人一緒なら、どこへでも行けるさ。」
「うん!」

二人の前に、道はどこまでも伸びている。
苦しくても、二人ならきっと大丈夫だ。
喪男が応援してくれる。「喪男は…俺達の天使だからな…!
きっと…生きてる。いつか、必ず俺達の前に、元気な姿で帰ってくる。
俺は、そう信じているんだ。」


童貞排斥中止のきっかけとなる、「童貞狩り本部襲撃事件」まで、あと半年。

「天使編」完
イケメンとの闘い編につづく

829 名前:('A`) :04/06/10 06:41
とりあえず他の国に逃げるのがてっとりばやいな

830 名前:('A`) :04/06/10 09:40
他の国に逃げた所で童貞狩りがなくなるわけではない。
それを無くすために皆は戦ってるんだ。

831 名前:('A`) :04/06/10 10:06
天使編乙ですた!。゚ ゚つД`゚)゚。アンガトー

832 名前:('A`) :04/06/10 10:44
こういうのよく思いつくなあ

833 名前:天使編あとがき :04/06/10 12:05
さて、「天使編」いかがでしたか?
今回も基本的にオリジナルですが、パクリがたくさんありますね。
「童貞検査まであと○日」
というのは、途中で指摘された通り、ヤマトです。
途中から無意味になってますが。
タイトル「天使編」はまたもや009です。
「あいつこそ本当のヒーローだ!」は寄生獣、エピローグのフツ男の台詞は(後で気付いたのですが)ウルトラセブン。
それ以外はオリジナルです。似ていても偶然です。
前回はアクション主体だったので今回は恋愛ドラマ(喪)にしてみました。
ドラマとしての面白さを優先するあまり、前回の「イケメンとの闘い編」と矛盾する部分があるかもしれません。
この場を借りてお詫びします。
主人公である喪男のフツ男、萌子に対する行動ですが、自分ならこうする、というのを物語にしてみました。
闘うかどうかは別ですが。
この板の多くの人もそうだと思います。
…で、副主人公のフツ男も、基本的にはモテない男性です。
彼はいわゆる「努力」と呼ばれるものをしていません。
努力は非常に大切ですが、恋愛に関しては果たしてどうか?というのが私の考えです。
まあ、人それぞれですけどね。これに関して議論する気はありません。

スレタイの「もし国家が全力で童貞狩りをはじめたら」について。
物語のように殺されることはありませんが、既に様々な形で童貞や独身は差別されていますね。
非常に遺憾であります。
我々にもっとチャンスを!
というのが切な思いです。

今回、バイクがキーアイテムになっていますが、
それはただ単に私がバイクオタだからだけではなく、止まれば倒れてしまう、
というバイクの特性を主人公達の象徴として活かせれば、と思いました。
ちなみに喪男のバイクは国産の中型アメリカンをイメージしています。

最後に、私の未熟な文章と物語に付き合い、応援してくれた皆さんに感謝します。
ありがとうございました。
BR編の職人さんも、心から応援しています。
頑張ってください。


ちなみ上の方で出て来た主題歌は替え歌です。
原曲がわかる人はオタ確定です。
では、名無しに戻ります。また機会があったらお会いしましょう。

834 名前:('A`) :04/06/10 12:17
昔の女性の方が強いと思うよ
今の女性は、威張ってるだけ
以前の男性と一緒だね
見下して馬鹿にしてる人達の真似して
悦に入ってるだけなんだよね

835 名前:('A`) :04/06/10 13:04
、、、何かがざわめく音で目を覚ました

「・・・・」取りあえず、体を起こす。もう、何年も動いてないかの様な感覚。
そんな違和感を憶えながら、辺りを見回してみる。
「・・・・ここは?」

そこは浜辺だった。潮の流れに乗るかの様に砂が擦れ合い、心地よい音色をたてている。
先刻のざわめきはコレか、と納得して、暫くその情景に時を忘れていた。
が、徐々に脳が活性化を始めると、自分の置かれている状況が理解できてきて
男は人知れずため息を吐く、、、


時は2032年、全世界的に童貞の数は激減していた。その急先鋒となったのは日本である。
2014年の新法発足以来、わずか18年足らずの間に約400万人もの童貞が逮捕され、その殆どが
処刑、もしくは強制労働などで命を落とし、現存する童貞は百人にも満たないと言われている。
数少ない現存する童貞というのは、いわゆる「テロ組織」に属する人間(現行の法では童貞
は人間と認められないが)である。新法発足直後は、こうした組織が日本の至る所に跋扈し、
カップルが街を歩けなくなる時期が続いた。
しかし、米国のブシュー大統領が「童貞、包茎(真性)、ロリコン。この三つは世界を破滅
へと導く」と、協力を表明。すぐさま日本の童貞組織のメッカとなっていた秋葉原に陸、空
の両軍を投入、当初の予想を遥かに上回る短期間で制圧し、秋葉原の童貞組織は壊滅状態と
なった。
さらに、当時日本と敵対していた「北の将軍様」までもが「童貞に喜びはいらない」と、
協力を表明。その直後から、日本中で童貞が忽然と消えうせる事件が多発した。
このように、次々と童貞にとって厳しい状況が相次ぎ、童貞組織は殆どが壊滅した。
いまや残っているのは、九州を中心とする老舗組織「第三帝國過激団」くらいに
なってしまっていた。


836 名前:('A`) :04/06/10 13:05
感動した

837 名前:('A`) :04/06/10 13:29
童貞VS非童貞だったら後者が強すぎるな。

だってさあ、童貞軍の規律は、女を送り込めば一発で崩れるだろ。

そのあたりが脆い。


838 名前:('A`) :04/06/10 23:09
すごい良スレ。ひさしぶりみたよ

839 名前:('A`) :04/06/10 23:37
前BR編の片方の名無しの人です。

>>833
しっかり前のストーリーと繋がってたのにやっと気付いて
びっくりしました。すごい。
俺なんかFull Metal Jacket(小説)の文体を真似てみた
かっただけで...

続天使編として、喪男を救うため法廷で戦うフツ男&萌子
なんてストーリーが見れたらいいななんて言ってみるテスト

ついでに
今更ながらBR編で一緒に続き書いてくれた人、ありがとう。


840 名前:('A`) :04/06/12 00:34
次はさラスト侍みたいな感じで最後には非童貞が童貞に頭下げる
って内容の超感動作つくんない?童貞なら自分たちの意思曲げない
内容の作品作って自分たちの価値を実感したいだろ?

841 名前:('A`) :04/06/12 02:23
>>840
おまいに寒さを感じた

842 名前:('A`) :04/06/12 19:31
童貞狩りはともかく、独身税はマジで心配。

843 名前:('A`) :04/06/13 13:25
死守

844 名前:('A`) :04/06/13 13:29
>820
強化人間の寝返りか!?
続き持って来いアパ(ry

845 名前:('A`) :04/06/13 19:30
「お前・・・なにをしたかわかってるのか!!」
リーダーが叫ぶ。
が、その兵士は彼の問いに答えることはない。
それどころか、拳銃を引き抜くと彼に向ける。
リーダーは悟った、こいつは味方などではない。
最初から、彼らを攻撃するために隊に入ったのだ。
「クッ!!」
横っ飛びになりながら、カービンを発射する。
拳銃弾は、彼の左腕に当たった。痛いと思うよりも熱いと感じた。
そしてカービンから放たれた銃弾は、兵士の腹部に命中する。
普通なら、吹き飛ばされ戦闘不能になるはずだ。
が、兵士は吹き飛ばないどころか、痛みの表情すらあらわさず、彼に向けて発砲する。
「こいつも化け物か?」木の陰に隠れ、つぶやきながら通信機に叫ぶ。
「本隊、こちらアルファ。隊は全滅した、あの兵士は裏切り者だ。」
「・・・了解したアルファ。だが、彼は裏切り者ではない。」隊長の声が冷たく響く。
「裏切り者は、君なのだよ。反体制主義者め、フフフ。」それっきり、通信機は沈黙した。
俺が、裏切り者、反体制主義者だと?呆然とする。思い当たる節といえば、ただ一つ。
童貞法への疑問、ただそれだけだ。
「糞、この国はいつからこんな風になっちまったんだ!!」
叫ぶと、カービンを乱射しながら突進する。
銃弾は次々と兵士の身体に命中する、だが拳銃弾も彼の身体を確実に捕らえた。
銃声がやんだとき・・・強化人間兵士は無表情のまま力なく倒れた。
リーダーは、受けた銃弾のダメージに苦痛の表情を見せながら、
無言で去っていった。

その後、アルファリーダーの姿を見たものはいない。
逃亡を続けたのか、どこかで死んだのか、あるいは童貞解放戦線を援助したのか・・・。

846 名前:('A`) :04/06/14 04:55
リーダーはどうなったのか?
想像をめぐらせるのも読者の楽しみだ。
依然として目が放せないスレだな。

847 名前:('A`) :04/06/14 21:38
せっかくの良スレだ、落とすのは惜しい。

848 名前:童貞軍第三補給部隊 :04/06/15 01:20
保守

849 名前:('A`) :04/06/15 02:46
リーダーはボディーアーマー付けてても、内蔵破裂とかで重傷っぽい。
気を失ってるうちに解放戦線に身柄を拘束されたとか。

850 名前:('A`) :04/06/15 08:47
サイト巡りしてたら、ピンと来た画像があったんで
貼り。

チャラ男とその一味。w
ttp://cgi.f34.aaacafe.ne.jp/~torakiti/modan/img/205.jpg


851 名前:('A`) :04/06/15 09:30
>>1
いくらお役所職員がヒマだからといって童貞にかまうほどヒマじゃないだろ…。

まあ、役人にとって俺らはゴミ捨て場と同じくらいの価値だな。視界に入っても見向きもしないから。

852 名前:('A`) :04/06/15 17:19
>>850
やべぇ。イメージにぴったりだ。
なんの画像?

853 名前:('A`) :04/06/15 23:15
誤爆だろうか?
ネ毒男は慎重に窓から、爆撃された森の方向を見た。
黒煙が上がっている。おそらく、彼らを攻撃していた兵士たちは・・・。
いくら自分たちを攻撃してきたとは言え、さすがに嫌な気分になった。
戦闘機は飛び去っていった、誤爆で帰還命令が出たのだろうか。
その直後、銃撃音が響く。
驚いて壁に身を寄せる、発砲音は爆撃された場所よりわずかに離れた場所から、
しかも複数響いている。そして、何より驚いたのは、その銃声はこちらに向けられてはいないのだ。
何事だ?
危険とは分かりつつも、ネ毒男は窓を飛び出し、そちらの方向に駆け出す。
「大将、なにやってるんだ。危険だ。」ノブナガこと通信マニアの織田の声が、
通信機から響く。「大丈夫だ、すぐに戻る。今のところ、そこは安全だ。外に出るなよ。」
「だが・・・いや、分かった。支援が必要なら、いつでも言ってくれよ?」それきり通信機は沈黙する。

こいつは・・・。
ネ毒男は、目の前に倒れている強化人間の姿に驚いていた。
すこしはなれた場所に落ちている空のカービンは、対童貞部隊の指揮官用のものだ。
そして、強化人間兵士の傍らに落ちているのは、誘導用レーザーポインターだ。
強化人間が、レーザー誘導を誤るはずがない。
となると、これは意図的な誤爆ということになる。何のために?
そして、強化人間の身体に食い込んでいるのは、カービンの銃弾。
恐らくは、対童貞部隊に、強化人間を使って処理したい人間、つまり「思想犯」がいたのだ。
ネ毒男は、この暗闇しか見えない状況に、わずかな光が差したのを知った。
俺たちは、まだ孤独ではない。わずかではあるだろうが、対童貞法に対して、
疑問をもつ人間がまだいる可能性があるのだ。
小田と毒男が、あのデータを解析し、公表してくれれば、まだ望みはある。
そのためにも、ここは死守しなければならない。
できれば、カービンの持ち主であった指揮官に会いたいところだが、
ここを生きて脱出することを考えるのが、先だろう。

854 名前:('A`) :04/06/16 00:16
>852
見つけたサイトに逝って調べたら
「女教師-肉体授業-」っていうエロアニメに出てくるキャラらしい。


続きキタキタキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!!

855 名前:('A`) :04/06/16 00:40
じょきょうしにくたいじゅぎょう・・・。
まんまチャラ男っぽいな。
つーか、チャラ男だろ。作品を観なくてもタイトルだけで内容がわかるぞ。

856 名前:('A`) :04/06/16 00:50
ネタか?おんなきょうし、だろ?

857 名前:('A`) :04/06/17 00:08
どの位の間隔で保守すれば落ちないのですか?
このスレ大好きなんで。

858 名前:('A`) :04/06/17 22:55
男たちの神話を守り抜け!
「スレッド保守編」↓

859 名前:('A`) :04/06/18 17:26
20XX年、非童貞対童貞の戦いは激しさを増していた
しかし、非童貞軍の圧倒的物量の前に童貞軍は劣勢をしいられていた
残された手段は爆弾を抱えての特攻ぐらいしかなかったのだ

山奥にある、反政府童貞組織キモメン党(通称、鬼面党)の研究所
ここでは、新兵器の開発が行われていた・・・
「ドクターD、ようやく完成したのですね」
「ああ、コレさえあれば、この戦争・・・勝てるぞ」
この特殊ナノマシンは体脂肪を変異させ、強化スーツとするのじゃ
キミの皮下脂肪は強力なゴムのように変化し、強靭な筋肉と鎧となる
DDT(デブドウテイ)スーツ・・・
我が鬼面党で最高の体脂肪率を誇るキミが使えば最強の戦士となれる」
「ではドクターD、はやくそれを俺に!!」
「しかし・・・いいのか?このDDTスーツは強大な力と引き換えに生殖能力を奪う
キミは二度とオナニーが出来ない身体になるんだぞ!?」
「構いません、そんなもの、もう俺には必要はありません
それに、生殖能力を失うなんてこと、非童貞には使えませんしね
この力は俺たち童貞のモノなんですよ」
喪男はしぶるドクターDの手から拳銃の様な形をしたナノマシン注射装置を取り
首筋にあてて、引き金を引いた

次の瞬間、研究所に衝撃が走った・・・

続く


860 名前:続き :04/06/18 17:26
非童貞軍の部隊は研究所に砲撃を仕掛けていた
研究所は粉々に砕かれ、炎が上がっていた
「いいんですか?上からは研究資料とドクターDの捕獲を命じられていたはずですが」
「いいんだよ、いちいち捕獲なんて、めんどくせぇ、向こうから仕掛けてきたことにすりゃ、正当防衛ってもんだ」
「しかし、たかだか研究所の制圧に戦車を2台も・・・上の連中はいったい何を恐れているんでしょう?」
「知るかよ、どうがんばっても童貞は俺たちイケメン様にゃ勝てねぇんだ
それによ、ウワサじゃ上の連中、例の法案成立させる前に金を積んで女を
買ったってハナシじゃねぇか、そんな連中の命令なんて聞く必要はないんだよ」

もはや、生存者などいるはずがない、
燃え上がる研究所をイケメン達は下卑た笑みを浮かべて見ていた

そのとき、燃え盛る炎の中から影が立ち上がった
DDTスーツに身を固め、すでに物言わぬドクターDの亡骸を抱えた喪男であった
かつて、その身を覆っていた脂肪は収縮しDDTスーツと姿を変え、
美しいシルエットをしていた。
影はドクターDの亡骸を地面に横たえ、イケメン軍に向かって咆える
「己が顔に溺れた愚かな者達よ! キサマらには決して勝利は来ない!
たとえ殺されようとも悪に屈しない心。それがやがては勝利の嵐を呼ぶ・・・
人それを『凱風』という」
「なっ!?何者だ貴様!?」
「貴様らに名乗る名前は無い!!」
鬼の顔を模した仮面、そのフェイスガードが閉じた

続く


861 名前:続き :04/06/18 17:28
「とあっ」
影は飛び上がった、10メートル、20メートルではきかないその高さに
イケメンたちは言葉を失い呆然としていた。
遥かな高さから、戦車を踏みつける・・・それだけで強固な装甲を持つはずの戦車は
まるでダンボール箱を潰すかの様に、たやすくひしゃげ爆発、炎上した
「くっ!?撃てぇ」
銃弾の雨が降り注ぐ、しかし、DDTスーツにより驚異的反射神経を得た喪男には当らない
たとえ当ったとしても、その鎧に傷一つ付けることは出来なかった
喪男は、残る一台の戦車の砲身を掴み振り回す、
周囲をなぎ払い戦車を放り投げる・・・
もはや、イケメン達に戦意は残されていない
鬼の面を被った喪男は一人一人イケメン達に裁きを下していった・・・

もう喪男以外、動く者は誰一人としていない・・・
彼の周辺にはかつてイケメンだった者達の肉片が転がっていた
「俺は・・・生きる
最後まで、戦い抜いてみせる
誰よりも童貞らしく生き抜いてみせるっ!!」

この日、後に童貞開放戦争と呼ばれるこの戦いを終結させる「英雄」が誕生した・・・

続かない

変身ヒーローを追加してみますた
あぁ、文才ねぇな俺


862 名前:('A`) :04/06/18 19:11
俺、いい歳こいて変身ヒーローが大好きだ。
面白いから続けようよ。

キモはっ、見たかっ、哀がー、真っ赤に萌えーるのをー


863 名前:('A`) :04/06/18 19:32
新編キター!?

864 名前:('A`) :04/06/18 22:03
>859-861
>「しかし・・・いいのか?このDDTスーツは強大な力と引き換えに生殖能力を奪う
キミは二度とオナニーが出来ない身体になるんだぞ!?」

うわぁ・・・('A`) 平成ライダーの池面連中には絶対無理だ・・・。


865 名前:('A`) :04/06/18 23:37
>>864
昔のライダーの役者だって、
当時はイケメンだったんじゃないか?



866 名前:('A`) :04/06/19 00:02
>「しかし・・・いいのか?このDDTスーツは強大な力と引き換えに生殖能力を奪う
>キミは二度とオナニーが出来ない身体になるんだぞ!?」




















      , -ニ´ ̄  ̄\
     ( (:::;  ;;;;;j  ::::::;\
      〉 テ=ー''──┬<
     (  ,/ ;:=-、_.,、_,;=|゙゙ツ
     ;(| ! 'て・ツ'ヾ・j' !/
     | ! リ  ",;' :、゙ |
     ヘ\  r' ゙ー_'ヽノ^ヽ.  <おっそろしいなぁ
      \\、;'^三'^/   ヽ.   
       |   ー' ‐'  ノノ!  ト、
      i |   /  ̄^ヽ、  | !
       |  /  二ニヽ ) (ヽ(ヽ.

867 名前:('A`) :04/06/19 00:12
ロム兄さんキター

868 名前:('A`) :04/06/19 00:13
このヒーローの名前、何?
命名イベントも欲しいよな。
博士の遺言とか、戦友の命名とか。

あと、やっぱり同様の能力を持ったライバルとか。
ネタに詰まったら言ってくれ、助言するから。

だから、続かないなんて言わないでくれ。

869 名前:('A`) :04/06/19 14:18
童貞検査のお知らせっていう葉書が来たんだけど、どうするべきですか?

870 名前:('A`) :04/06/19 16:32
>>869
その葉書がきた時点で童貞という証明になってるから深く考えんでいいよ。

871 名前:('A`) :04/06/19 21:23
>835も気になる…。

872 名前:続けてみた :04/06/20 04:06
ここは非童貞軍本部の研究所
白髪の白衣の老人がスパイ衛星から送られた映像をみていた
そこには、圧倒的な力でイケメン部隊を蹂躙する影が映し出されていた
「これは・・・ヤツの手によるものか・・・
部隊は全滅・・・フン、やはりイケメンどもは使えんな・・・」
彼はI教授、かつてドクターDと共に
人間を無敵の戦士と化す強化スーツの研究を行っていた
己の研究に人生を捧げた2人は童貞であったが
あの法案が提出される直前、強化スーツの噂を聞きつけた政府からの誘いを受けた
「力こそ正義」そう信じるI 教授は非童貞側につき
「人の想う心こそ真の力」そう信じるドクターDは童貞側に残った

I教授は軍にドクターDの研究の奪取を依頼したのだが
イケメンどもは命令を無視しドクターDを殺害、
おまけに強化スーツは完成しこのザマである
「ヤツは強い・・・ワシの研究が完成せねば勝てぬ」
非童貞、童貞などどうでもよかった、ただ、あの男にドクターDに勝ちたい
勝って「人の想いなど下らない、力こそが全てだ」ということを証明したかった
そのために大して興味の無い女を抱いて非童貞側についたのだ
しかし、ドクターDは死んだ、ならばドクターDの作ったスーツを破りそれを証明するだけだ
研究はまもなく完成する、それまで時間を稼がねばならない
「Dよ・・・あの世で見ていろ、お前の夢が、理想が、打ち砕かれる瞬間を」


873 名前:859 :04/06/20 04:16
なんとか、続けられるように考えてみました
なんせ、就活の最終面接で大ボケやらかた勢いで、
やけになって1発ネタのつもりで書いたんで設定むちゃくちゃです

>868
ネーミングどうしましょう
そこらへんのセンスないんで、このスレの考えていただけないでしょうか?
宇宙刑事ギャバン、機動戦士ガンダム、みたいに
分類名+名前 ってので考えています


874 名前:('A`) :04/06/20 07:56
Doutei
Ikemen
なのかな?

875 名前:('A`) :04/06/20 09:47
続きキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

876 名前:('A`) :04/06/20 14:28
脂肪童貞ファットマン
奇面ライダーBUSAIKU
挙動不審ガイフー
脂肪戦士モテナイ
ほかにもアイデアよろ。

877 名前:('A`) :04/06/20 14:30
>>876
奇面ライダーワロタ

878 名前:('A`) :04/06/20 20:57
>奇面ライダー
鬼面の方がかっこよくないか?
鬼面ライダー喪(MO)もしくは桜花(チェリーだから)
オリジナルで重甲殻ISOPODA(ダンゴムシ)
昇華凱風(作中の) 童帝
なんか書いててつれーな・・・。

879 名前:('A`) :04/06/20 21:49
亀頭戦士ガンダ喪
ってのもありそうだな・・・。

880 名前:('A`) :04/06/20 22:24
童貞レジスタンスの中にどう見ても女にしか見えない奴がいて、そいつがヒロイン。
可愛いすぎて何度もさらわれそうになるが、童貞たちはそいつを必死で守る。
実はそいつはブサメンのいない未来から来た使者だった。
イケメンだけになった未来ではイケメンが女子を食いまくり、
結果、女子は今さら童貞の大切さを知る。
イケメン団と処女レジスタンスとの激しい攻防の末、処女たちは過去に絶滅した童貞たちの敗北の歴史を変えるべくタイムスリップした。
女として童貞をサポートするのは童貞たちにとって危険なので、男に紛して直接童貞たちの中に。
そこで彼女は童貞を知り、童貞を正し、彼らを導いてゆく。

881 名前:('A`) :04/06/20 22:28
それか、その可愛いヒロインはやっぱりオトコで、童貞軍団が次々と共食いを初めて、結果超バッキバキのウホ軍団になってゆく。

どっちがいい?

882 名前:('A`) :04/06/20 22:30
好きなように狩ってください。抵抗はしません。
気付かぬように、痛みを感じないように、一瞬で確実に殺してください。
そしてできれば、好きなあの子に俺が死んだ事を伝えてください。

883 名前:('A`) :04/06/20 23:10
先週のクロマティ高校読んだら、このスレでも人気投票やりたくなった。

884 名前:('A`) :04/06/21 00:54
バッドエンドはないのかな?
俺たちのやったことは無駄だった。所詮俺らは同定なんだよ、といった。

885 名前:('A`) :04/06/21 01:10
>>882
バカヤロウ、最後まで戦おうぜ!

886 名前:('A`) :04/06/21 01:30
>>881
それは御法度(ry

887 名前:('A`) :04/06/21 23:49
考えてみれば、国家が全力で〜なんだから、外国でも童貞は狩られるのか。
別に日本政府が全力で〜とは書いてないしな。
海外に逃げても無駄か…。

888 名前:('A`) :04/06/22 00:52
>>887
一応、これまでのスレの流れで、大統領と国連事務総長、将軍様が、
童貞狩りを支持している。

889 名前:('A`) :04/06/22 20:54
さあ、みんな!
イケメンの奴らに、カウンターパンチだ!

890 名前:('A`) :04/06/23 20:43
珍歩聖拳究極奥義、断己相殺拳!!
みんな力を貸してくれェー!!


ドスッ


891 名前:('A`) :04/06/24 14:24
必殺技が通用しない敵が出て、特訓して勝つエピソードが欲しいよな、と言ってみるテスト。
で、ヒーローの名前は決まったのかな?

892 名前:859 :04/06/24 19:50
いま、卒論の中間発表に追われながらも、チビチビと書いてます

ちなみに名前決まりました
「仮面童貞 モ(喪)ーディン」
で行こうと思います

893 名前:('A`) :04/06/25 00:42
仮面童貞スピリッツ〜受け継がれる魂

童貞の戦士達よ!守るべきものはまだある!


書き込みが少ないから書いた分だけ乗せてはいかがかな?
今日から「仮面童貞喪ーディン第○話」を名乗るがよい。
若き童貞>>892よ。我が戦友よ。
楽しみにしているぞ。

でも卒論を優先汁。

894 名前:鬼面童貞モーディン第2話 :04/06/25 00:59
崩れ行く研究所
ドクターDは息を引き取る間際、喪男に遺言を託していた
「喪男・・・お前は今日から、鬼面童貞 モ(喪)ーディンとして戦うのだ
童貞の意地をみせてやるんだ・・・
しかし・・・力だけでは勝てない、DDTスーツの真の力は・・・童貞の魂が・・・」
そう言って息を引き取った

研究所での戦いの後、喪男は、童貞たちの集落を訪れていた。
童貞たちの全てが戦う意思をもっているわけではない、そういった人々は
集落を作り、息をひそめるように生活している。
喪男がここを訪れた理由
それは、ここに鬼面党のメンバーが集っているという噂を聞いたからだった

集落を見渡す、人々の顔に笑顔はない、童貞処分法が成立して依頼
彼等は故郷を追われたのだ
「喪男!?生きていたのか!?」
振り返ると、知った顔があった
「ミリ!?それにヒキも!!」
ミリオタのミリ、引き篭もりのヒキ
共に鬼面党の仲間として戦った仲間である
「喪男、無事だったのか・・・ドクターDは」
「ドクターDは・・・死んだ・・・イケメン達の攻撃を受けたんだ」
「そう・・・か、こちらも攻撃を受けた、なんとか逃げ延びることはできたが
お陰で仲間は散り散り、だが、ようやくここまで仲間を集めることができたよ」
どうやら、研究所の他にも鬼面党の拠点が攻撃されたらしい
そして多くの仲間が命を落としたことを知った
生き延びた仲間は50人程度だろうか、これではまっとうな戦いは出来そうにない

「そうだ、ドクターDの研究は完成したのか?」
「ああ、完成した、俺のブレスレットがそれだ」
変身を解いた後、DDTナノマシンはブレスレットの形となり喪男の腕に巻かれていた
喪男は研究所での戦いをミリたちに説明した
「それほどの力が・・・それならば、あの作戦を成功させられるかもしれん」
「作戦?」
「ここではアレだ・・・テントへ行こう」


895 名前:鬼面の人 :04/06/25 01:01
すまん
「仮面」童貞じゃなくて
「鬼面」童貞だったよ

896 名前:('A`) :04/06/25 08:49
卒論もガンガレ!

897 名前:835 :04/06/25 17:57
男はまず、身体のダメージをチェックする。自分でも驚くほどに消耗していたが、少なくとも
歩く事くらいは支障なく出来そうだった、と、そこで自分の考えていることに気付いて思わず
自嘲の笑いが漏れる

もう自分だけ生き残るつもりはなかったのに、、、


二十歳の時、奴らはやって来た。まるで野良犬でも引っ張るかの様に強引に連行していく
奴らに、しかし男は抵抗するつもりもなかった。中には逃亡してテロ組織に入る奴も少なく
なかったが、そんな組織が次々と殲滅されている事は知っていたし、そんな事をすれば
ただでさえ「童貞を生んだ」レッテルを貼られている家族は生きていけないだろう。
男は別段「家族」というものに愛着がある訳では無かった。特に、自分に似て寡黙な父に
は嫌悪感すら抱いていたが、何も言わず自分を育て続けた事に対する感謝(らしき)念
くらいは持ち合わせていた。
そして護送車に乗せられる直前、父がこちらを見ていた。いつもの、何を考えているか分
からない無表情。「奴ら」の前で童貞に哀れみを向ける事は御法度だが、そんな決まりが
無くてもこの父は眉一つ動かさないだろう、そんな事を思い、その横を通り過ぎた直後、、、

「逃げろっ!!!!」

不意に耳に入った言葉に思わず振り向いた瞬間、信じられない事が起こっていた
父が護送警官を殴り倒していた。そして、もう一人を羽交い絞めにしながらもう一度
同じ台詞を口にした。
「何をやっているっ!!早く逃げろと言ってるんだ!!!」
男は思わず叫ぶ、
「バカ、お前、、、落ち着けよ!そんな事したらどうなると」
「関係ない!お前は俺の息子だ!!こんなバカらしい法律になんか絶対殺させない!!」
その力強い言葉に、男は口をつぐんだ。すると、その様子を何故か傍観していた護送警察のリーダーらしき男がゆっくりと無線を取り出し、何かを話し出した。そして、
「、、、はい、許可していただけるならば。了解しました」
そう言って、不気味な程落ち着いた調子で無線をしまうと、背中に背負った「何か」を取り
出した。黒光りするそれは、銃。
「おい、てめー何する気、、、」
その言葉を制するかのように、リーダーは銃を構えて静かに言った
「第一級反逆罪において、これより処分を開始する」
「おい!止め、、、」
男がそう言った瞬間、乾いた銃声が響いた。





898 名前:('A`) :04/06/25 23:16
毒男はゆっくりと、井戸から顔を出す。
(そういえば、井戸から怪物が出てきて、人々を血祭りに上げるって恐怖映画が、
昔あったな・・・)
なるほど、今の俺たちは確かに「怪物」だ、そう苦笑しながら毒男は井戸から身体を出す。
「ほら、大丈夫か?」井戸の壁に必死にしがみついている小田に手を伸ばしてやる。
小田はネットワークやトークには長じている反面、運動は超のつく「うんち」だった。
それが、この明るく人のいい男が、未だに童貞である理由であるかもしれなかった。
「うう、すまん。このかりは必ず返すからな。」
情けない声を上げながら、小田は地面に腰を降ろした。
「・・・お前、昨日からいくつ俺にかりをつくったんだよ。利子つけて請求するからな」
軽くため息をつきながら、それでも毒男は、周囲への警戒を怠らない。
ここで待っていれば、アジトの仲間たちも来るだろう。
タイムリミットは48時間。後一日待って誰も来なければ、
ここから移動し・・・一体どこへ移動すればいいのだろう。
彼自身はともかく、小田には最低限電気と、ネットに接続できる環境が必要だ。
出なければ、データの解析もままならない。
・・・ぐ〜。彼の真剣な思考はその間の抜けた音によって、根底から破壊された。
「小田、腹減ってるみたいだな・・・。」毒男は脱力しながら、背嚢から食料を出し、
小田に食事を作ってやることにした。
(あいつの腹の虫がならなきゃ、俺は飢えて倒れるまで動き回ったかもな)
そう考えながら、調理を始める。これが小田という男の、いいところだろう。
どんな行為も、周りの人間をなごませる。
しかし、そんな男をただ一つ、ひどい「うんち」であるだけで、テロリスト扱いに至らしめる。
それが今のこの国だった。

899 名前:('A`) :04/06/26 00:32
おぉ、両方とも続きが来てる。(・∀・)イイヨイイヨー!

900 名前:('A`) :04/06/26 15:05
】対カップル板潜行浸透作戦2【
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1088220960/


901 名前:('A`) :04/06/27 00:07
おまいらどのエピソードが一番好きですか?

902 名前:('A`) :04/06/27 16:46
>>835の続きも来てる。

ってことは現在3作同時進行!?(;゚∀゚)=3ムッハー

903 名前:('A`) :04/06/28 04:18
いつかこのスレを見て、
「妄想しすぎだろ、プ」
と言えるようになりたい。
でも、今はこのスレが現実にならないか、本気で心配している。
怖い。助けてくれ。俺は死にたくない。

904 名前:('A`) :04/06/28 18:11
>>903
大丈夫だ、精々独身税くらいだから・・・。
まあ、税率が年収の10%、いかなる理由でも、
控除無し、ってのはありそうだが。

905 名前:('A`) :04/06/29 02:58
童貞の何が悪いってんだちくしょう。

死にたくねぇ。


いや・・・本当に死にたくないのか・・・?

とにかく、とりあえずは生きなきゃな。

906 名前:('A`) :04/06/29 19:27
愛し合う恋人達へ。

もう、夏だな。青い空と、焼け付く太陽の光に、胸踊る季節だ。
海に、山に、街に、大切な人と出掛けるのはさぞや楽しいだろう。
嬉しいだろう。幸せだろう。
思う存分夏を楽しんで欲しい。
…だが、お前らの愛と、希望と、幸福の影に、俺達の犠牲があることを、覚えておいてくれ。
決してその人を離してはいけない。
お前らが不幸になったら、俺達の犠牲が無駄になっちまう。
…それを踏まえた上で、俺に成し得なかった充実した日々を送ってくれ。

907 名前:('A`) :04/06/29 20:05
>903
大丈夫。銃を取り共に戦おう。
カストロもゲバラも童貞だったのだから。
僕らにだって出来ないはずはない。

908 名前:('A`) :04/06/30 16:21
>>906
畜生、泣けてくるじゃねぇか・・・
オレだってな、オレだってな!顔さえよけりゃ今ごろは・・・゜(つД`)゜。

909 名前:('A`) :04/07/01 18:26
確かに俺はゴミかもしれん。
だが、童貞全部が俺のような奴ばかりではない。
いい奴だっている!
だから殺すなら俺だけにしろ!

910 名前:('A`) :04/07/01 20:05
社会を裏から支配し、人類の堕落を待って喪男や童貞を滅ぼし、
イケメンの支配する新世界建設を目論む暗黒結社YARICHIN。
平凡なモテない青年、喪太郎は、幼なじみで兄弟のように育った親友キモ彦と共に拉致され、
YARICHIN次期総帥候補、性器王ブサイクサンに改造されてしまう。
養父の機転により脳改造直前に脱出した喪太郎だったが、
YARICHINの放った刺客チャラ男により、養父を殺害されてしまう。
喪太郎はブサイクサンに変身、
自ら「奇面ライダーBUSAIKU」を名乗り、チャラ男を倒す。
人類の自由を守り、囚われの親友を救い出す事を心に誓う喪太郎。
だが、すでにキモ彦は改造を完了、
性器王キモームーンとして喪太郎と戦う運命にあった…。
(第一話より)

おまいら、当然観てたよな?

911 名前:('A`) :04/07/02 19:06
もう、喪てない…いや、待てない。
俺だけで特攻だ!('A`)

912 名前:鬼面童貞モーディン第3話 :04/07/02 21:58
「それで、作戦ってのは?」
「ああ、毒男さんが捕まった・・・それを救出する」
「!?毒男さんが?」
毒男は童貞達のリーダーであった
政府による童貞狩りが始まる以前から、童貞同盟を組織して戦ってきた
童貞たちのなかでも彼の信望は絶大で、ミスター童貞、終身名誉童貞とも呼ばれていた
彼の著書「我が貞操」は童貞達のバイブルでもあった
その彼がイケメン軍に捕らわれたという
「俺達に残された戦力は少ない・・・だが、毒男さんは、俺達に希望をくれた
あの人は俺達の仲間だ、なんとしても助け出したい」
ミリが熱く語る
「毒男さんの捕らえられている場所はわかりました、明後日の夜、移送されるようですね」
ヒキは引き篭もりながらイケメン軍へハッキングをかけている
永遠とも思える引き篭もりの日々をコンピューターとすごした彼にとってこの程度は朝飯前だ
「移送中がチャンスだな・・・待ち伏せでいくか?」
「いや・・・まっとうにやりあっても望みは薄いだろう・・・だが、俺達にはお前がいる」
みんなの視線が喪男にあつまる
「まずは、俺達が移送部隊に攻撃を仕掛ける、そして、劣勢のフリをして後退し、
奴等を引き付ける、そして、手薄になったところで背後からお前が毒男さんを助けだすんだ」
「わかった、俺が・・・毒男さんを助け出す!!」
「よし、決行は明後日の夜!みんな、しっかり身体を休めておけ!!」




913 名前:鬼面童貞 :04/07/02 22:04
「ふむ・・・エサに反応したようだな」
I教授はモニターを見ていた
「あのスーツもあらわれるだろう・・・」
内線電話を手に取る
「ワシだ・・・試作品の準備はできているか?」
満足の行く答えを聞き、I教授は頬を上げる
「失敗作だが、時間稼ぎの用は足せよう」

そして、救出作戦の幕があけた
移送ルートの森の中、毒男を乗せたトラックが護衛をともない進んでいく
一人、別の場所で待機する喪男にミリからの無線が届いた
「よし、俺達は攻撃を開始する、喪男!毒男さんを頼むぞ」
「ああ、必ず助けだす!お前等も・・・死ぬなよ」
「なに、一発ぶちかまして、あとは逃げるだけだ、そう簡単にやられるかよ
よし、野郎ども!!派手に花火をあげるぞ!」
ミリ率いる囮部隊が勢い良く飛び出した


914 名前:鬼面童貞 :04/07/02 22:06
しばらくして、銃声が響く、ミリ達が攻撃をしかけたようだ
徐々に銃声が遠ざかるのを確認して、喪男は飛びだす
バイクを駆り、護送車を目指す
残った護衛兵がこちらに気付き、銃撃を仕掛けてきた
「お前達に邪魔をさせるかよ!!」
喪男はバイクから飛ぶ
「鬼めーん、フラーーッシュ!!」
喪男の身体が光に包まれる、光の中、喪男の脂肪は収縮していく
150センチあった腹が、黒い鎧となり、ぶっくりとした顔が鬼の面に包まれた
「鬼面童貞モーディン!!、我等が友を救うため、ここに参上!!!」
「とぁ!!」
モーディンは駆ける、イケメン達など物の数ではない、あっさりと片付けることが出来た
『おかしい?あまりにも順調すぎる・・・』
モーディンは不信に思いながらも、毒男のいるであろう護送車のコンテナのドアを開けた
「毒男さん!!、助けに来ました」
そこで、信じられない光景をみた
「!?なんだ、これは!?!?」

終身名誉童貞こと毒男を救出しようとするモーディン
しかし、彼はそこで信じられない光景を目の当たりにする
襲い掛かる巨大な影
果たしてモーディンは毒男を救うことが出来るのか
次回、仮面童貞モーディン
「せめて、童貞らしく」
次回もこのスレに鬼め〜んフラッシュ!


915 名前:('A`) :04/07/02 22:27
★自民党の“公約”/消費税15%、イラク戦費6兆円負担
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/iraq/1067373964/
???多国籍軍に日本も参加どう予想する???
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/iraq/1087575384/
自民党本部と創価学会本部が標的にされなさい。
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/iraq/1068476338/
★小泉『レイプ疑惑』『イラク派兵』裁判 その4
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/iraq/1087897139/
韓国人首切りpart5
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/iraq/1088224376/

916 名前:('A`) :04/07/03 03:19
コンビニ行ったら、鬼面童貞喪ーディンの食玩が出てた訳よ。
当然箱買いするわな。
そしたら、ヒキが三個もダブりやがって。
もうヤケになって喪ーディンスナックを十袋食ったね、俺は。
こっちは喪ーディンのカードが出たからいいけど。
それでもヒキが四枚ダブったがな。

917 名前:('A`) :04/07/03 13:28
(・∀・)イイヨイイヨー

918 名前:('A`) :04/07/03 13:28
キモ粘女

919 名前:('A`) :04/07/03 18:59
童貞は渋くて格好いいだろ。

920 名前:('A`) :04/07/04 02:16
喪ーディンの設定っていいよね。
はっきり言ってこういうのが読みたかったんだよ。
もし新スレが立ったら、俺も鬼面童貞を書きたい…なんてな。


921 名前:('A`) :04/07/04 22:44
鬼面童貞DOKUΩ…なんて考えてるんだけど、駄目?
童貞が狩られるのは童貞に秘められた未知の能力をイケメンが恐れているから…
というような話。
…パクリだけど。

922 名前:('A`) :04/07/05 01:35
>>920>>921
平成ライダーも一つの作品で複数出てるんだから、
いいと思う(鬼面童貞同士の戦いは勘弁だが)。
共闘だったらすばらしい。

923 名前:('A`) :04/07/05 22:21
('A`)コノスレモ ナガイヨナ

924 名前:('A`) :04/07/06 15:01
ホシュ

925 名前:1 :04/07/06 15:24
ここまで続くとは思いませんでした
喪男の力って素晴らしい!

926 名前:('A`) :04/07/06 15:26
キモ粘女スレ

927 名前:('A`) :04/07/07 01:25
何の取り柄もない普通の男が、
「ああ、俺以下の奴もいるんだな」
と安心する。


俺達を見て、…な。
悲しいものだな。それが俺達の…童貞の存在意義とは…な。

928 名前:('A`) :04/07/07 12:28
徴兵する際は童貞から順に…
ぐらいはあるかもしれん

童貞な上に戦地にかり出される俺たち
イケメンは本国でセックスライフを満喫

929 名前:('A`) :04/07/07 22:17
今月の2ちゃんねる+を見たんだが、あの挿し絵が何編かわかる人いる?

930 名前:('A`) :04/07/08 20:19
リアルで天使編をやって氏んだら、誰か悲しんでくれるでしょうか?
どうせモテないなら、他人のためになる事をしたいのです。
いや、本当はモテたいのですが。
幸せそうなカップルを見ると、なんというか悲しくなって。
人の幸せが喜べる人間になりたいのに、現状は逆な訳で。
自分がキモメンなのは薄々承知していますが。
氏んだ時、悲しんでくれる女性がいればいいなと。
まあ現状ではそんな女性いませんが。
別に自殺願望があるわけではないのですがね。
だって悲しいじゃないですか。

931 名前:鬼面童貞モーディン第3話 :04/07/08 22:14
コンテナのなか、モーディンは信じられない光景を見た
「!?なんだ、これは!?!?」
そこでは、男と女の獣のような交わりが繰り広げられていた
むせ返るような、汗と精液のにおい、そのにおいの中心にいる大きな影
「!?どっ毒男さん!?」
獣のように女を貫いている影は確かに毒男だった
胸に何かの装置のようなものを埋め込まれている
その目に生気はなかった
抱かれている女の目にも生気はない
周りをみると数名の女が白濁液に汚され、まるでボロ雑巾のように転がっていた

「ガァ!?ウゥゥゥゥゥ」
毒男の身体が痙攣する、信じれらないほどの精液が溢れ
女の秘所から溢れ出した
どうやら飽きたのかだろうか毒男はその女を投げ捨てた
「オンナァ・・・モット、オンナヲォ」
毒男は人ならざる声でうめく


932 名前:鬼面童貞 :04/07/08 22:14
「ふふ、良いショーだろう?」不意に、声が響く
コンテナの中にスピーカーが仕掛けてあるのだろう、そこから声が聞こえる
「誰だ!?」
「ワシはI教授と呼ばれておる者だ、ドクターDの古い知り合いだよ
それより、楽しんでもらえたかな?」
「貴様ぁ!毒男さんに何をした!」
「ふむ・・・童貞のキミには少々刺激が強かったようだな
なに、彼にはワシの研究の実験体になってもらったのだよ
女を抱けば抱くほど強化される特殊スーツのな・・・」
「特殊スーツ!?」
「キミの身に付けているモノと原理はそう変わらんよ
まぁ、彼はあまりにも頑固者でな、クスリで素直になってもらったがね」
「さぁ、毒男君、彼を倒せればもっと女を与えてやろう」
I教授の冷たい声が響く
毒男の表情に暴虐が宿る
「ウゥヮ、オンナァァァァ!!!」
毒男の胸に埋め込まれた装置が怪しく光る
筋肉が膨張し、服が破ける
巨大な筋肉をまとった巨人があらわれた

毒男は力まかせに拳を繰り出す
「くっ毒男さん!やめてください」
モーディンは両手をクロスさせガードをする
しかし、その巨大な拳はガードを突き破り、モーディンを吹き飛ばす
コンテナの壁を突き破り、外に吹き飛ばされる
「ガアァァア!!」
毒男が襲い掛かる
「毒男さん!?洗脳されているのか?」
迫る右拳を、屈んでやり過ごす、続いて、左拳を身体を反らせて回避する
「くっ、やるしか・・・ないのか」距離をとり、構える


933 名前:鬼面童貞 :04/07/08 22:15
「はぁっ!!」
出来れば、なんとか洗脳を解きたい、多少手荒だが腕の一本や二本は仕方ない
「覚悟してくださいよ!!」
モーディンは蹴りを繰り出す、鋼鉄の戦車さえものともしない脚が
顔をブロックしようとした毒男の腕に命中し、圧し折る、はずであった
「なっ!?」
放たれた蹴りは毒男の丸太のような腕で防がれていた
その腕の内側、悪魔のような毒男は笑みをつくった
足首を掴み、ぐるぐると振り回す、そして、力任せに地面に叩き付けた
「くッ!?かはっ」
呼吸が出来ない、叩き付けられた衝撃で地面にはヒビが入り、
直径2mほどのクレーターが出来ていた
「っっ・・・!」なんとか身をよじって脱出し距離をとる
護送車のスピーカーからI教授の声が聞こえる
「どうした?モーディンよ、攻撃に勢いがないな、もしや、彼を助けようとしているのか?
ははは、無駄なことだ・・・彼はその装置により狂おしい程の性欲が溢れている、本能が!
女を求めてやまないのだよ!!」

「そんな!?どうすれば・・・」
童貞にとって、性欲はもっとも持て余す欲求、オナニーだけでは到底満足できぬ欲求
それを、満たすことが出来るのならば、好きなだけ貪ることが出来るのなら
それでも理性を保てるのだろうか?
「グゥ・・・ドウテイヲ・・・ナメルナァ!!!」
うめくように毒男が声をあげる
「セイヨクナド・・・ワガ、テイソウノマエデハァ」
両手を組み、天高く掲げると自らの股間に力の限り振り下ろした
「フガァ、ウオオオオォォオオ!!」
痛みに悶えながらも、再び拳えを振り上げる
「毒男さん!?自らを去勢しようというのか!?あなたの、あなたの覚悟はそれほどにも」
打ち下ろされる拳、しかし、毒男の股間に変化は無い
「フハハハハ・・・こんなこともあろうかと、というやつでな、毒男君
君の股間には特別な強化を施してある、そう簡単には壊れんぞ」
性欲と闘いながら、股間を打つ毒男、その姿がモーディンの心を打つ
『性欲をなんとかできれば、毒男さんは助かる・・・ならば!!』
毒男を見据える、もう躊躇いは無い


934 名前:鬼面童貞 :04/07/08 22:19
「毒男さん、あなたの覚悟、受け取りました!」
右手を掲げ、DDTナノマシンを活性化させる、その拳が光を放つ
「その身を焦がす性欲よ、我が魂の炎により、燃え尽きろ!!」
毒男に向かい駆ける
右腕を大きく引き、地を這うような軌道から拳を放つ
「ED・インパクトォ!!!!!」
輝く拳が毒男の股間を掴む
「グゥ!?ウホッ!!」
手から直接DDTナノマシンを打ち込む、
ナノマシンが毒男の身体を駆け巡る
そして、去勢効果が発動、毒男の性欲をかき消した
「昇化」  光がはじけた

光が収まっていく、そこに立つのは2つの黒い影
モーディンとDDTスーツに身を包んだ毒男であった
「馬鹿な!?貴様っ毒男なのか!!」I教授の声が響く
「今の私は毒男じゃない、さしずめ鬼面童貞DOKUΩとでも名乗ろうか」
毒男、いやDOKUΩが護送車に疾る
「でぇぇい!!」一閃、護送車は砕け散った


935 名前:鬼面童貞 :04/07/08 22:20
「毒男さん」「喪男君」二人の鬼面童貞が手を結ぶ
「俺達2人でイケメン達と戦いましょう」
「いや、君とは戦えない」「えっ!?」
「クスリを盛られたとはいえ、私は女を抱いた、もう童貞じゃない、
私のような者がいれば君達の間に不信を生むかも知れん」
「そんなこと、俺達は気にしませんよ、なによりあなたの童貞魂は誰よりも強い」
毒男はうつむく
「喪男君、君には感謝している、私を性欲から解き放ってくれた、だがな
私は君を恨んでしまうかも知れない・・・生殖能力を奪った君を・・・それが怖い」
喪男は何も言えない、助けるためとはいえ、自ら望んだとはいえ
毒男の生殖能力を奪ってしまったのだ
「毒男さん・・・」「だが、私は戦うよ」毒男は顔をあげる
その瞳には、決意の炎が宿っていた
「忘れないで欲しい、私の童貞魂は君達を共にある」
毒男、DOKUΩはそう言い残すと闇へと消えた

誰よりも強く、誰よりも気高くあろうとした童貞であった


936 名前:('A`) :04/07/08 23:22
鬼面童貞モーディン、毎週楽しみにしています。

親戚の男の子に、何かおもちゃを買ってやろうと思っておもちゃ屋に行ったのですが、
ふとモーディンブレスレットを見つけてしまい、自分用に購入しました。
カッコイイです。
一人部屋で、「きめーんフラーッシュ!」とか言って遊んでいます。

続きが楽しみです。頑張ってください。

937 名前:('A`) :04/07/08 23:43
続きキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━age!!!!


938 名前:('A`) :04/07/09 21:22
やっぱり自分が書いたネタが採用されると嬉しい。
今度はやっぱりヒーロー物のお約束、専用バイクなんてどう?
ありえない程の高速で、童貞しか乗りこなせないとか。
最高出力500馬力、最大速度700キロ。
車名は上で出ていたイソポーダとか。

939 名前:('A`) :04/07/09 23:36
人類が宇宙にその居住の場を伸ばし、
その繁殖欲がさらに刺激されつつある時代、太陽系142年。
人類がはじめて地球の外に永住可能なコロニーを完成させてから142年目のクリスマスイブ、
人類の中で欠陥個体とされ、迫害されていた童貞と、太陽系政府との戦闘が勃発した。
翌年の6月、童貞連合はその最期の時を迎えようとしていた・・・。
人並み以上の容貌がありながら、「貞操を守るべき」との信念のもと、童貞軍に身を投じ戦っていた一人の兵士も、
最期の戦いに身をおいていた・・・。

「う、うわぁああああっ!?」
「くっ、DO(ドー)3応答しろ!!」通信も空しかった。DO3とよばれたその機体は、
機体のモニターの中で爆発していた。
感傷に浸る暇はない。ロックオン警報が響き渡る。警報は、仰角6度、10時の方向から、
レーザー照射を受けていることを告げていた。機体をひねり、ブースターユニットを全開にする。
Gで体が潰されそうになるが、操縦レバーを必死に操作する。
後方から曳光弾が迫る。避けられない。
機体の武装アームを操作し、でその砲弾を受ける。
ガンガンガン!!敵弾は防いだものの、片方の武装アームが吹き飛ぶ。
「畜生!!」叫ぶが、敵にできた隙は見逃さない。一撃離脱を狙い、高速で離脱しようとする敵機に、
生きているアームに装備されたガトリングガンを浴びせる。弾丸は吸い込まれるように敵に命中した。
(仕留めそこねた!?)それでも、敵機は一瞬の間爆発もせず移動を続けた。
が、その直後敵機は、先ほどのDO3に劣らぬ綺麗な、そして冷酷かつ非情な宇宙の花火となった。
「流石だな・・・」その声は突如、機体内に響いた。
「その声、まさか・・・兄さんか!?」
「そうだ、久しぶりだな。その信念とやらで、父と母を童貞支援者呼ばわりさせ、辱めた罪、ここで償ってもらう。」
重武装の戦闘ポッドが立ちふさがる。
かつて兄弟であった二人は、今己の信念をかけお互いを宇宙の塵にしようとしていた。

940 名前:('A`) :04/07/10 01:24
>939
新編キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!??


941 名前:('A`) :04/07/10 02:35
>鬼面童貞GJ!雰囲気的にはダークヒーロー的な感じがする。
>939
宇宙(そら)編キター!コーディ○ーターは童貞しかなれ(ry

スレ違いだがこんなの見つけた・・・orz
ttp://dokuo-ha-hitori.dyndns.tv/~dokuo/cgi-bin/zuru/source/dokuo4422.gif

942 名前:('A`) :04/07/10 05:14
>>939
ちょっとマテ
> 人並み以上の容貌がありながら
これはちょっと聞き捨てならんぞ

943 名前:('A`) :04/07/10 12:44
>>942その後火災なんかで顔が崩れるとか?

でも、キモメンは顔がどんなに良くてもキモメンだしな。
今後の展開に期待しようぜ。

944 名前:('A`) :04/07/10 15:42
>>939
「・・・行くぞ、わが家名の恥さらしめ。」
兄がそうつぶやくと、戦闘ポッドは急加速して迫る。
武装アームからレーザーブレードがのびる。
「ちっ!!」生き残ったアームのブレードが起動する。
ただし、レーザーブレードなどという、高性能・高価格の武装ではない。
一世代前の、高速振動ブレードだ。
もちろん、レーザーブレードを受けたりすれば、数秒も持たずに破壊されてしまうだろう。
(何とかして武装アームのみを切断し、引かせるしかない。)
ブレードが迫る!!ぎりぎりで側面に回りこむ。
がら空きの側面、そして武装アーム。
が・・・、「甘いな」武装アームの外側面の装甲が突如開き、機関砲が発砲される。
戦闘ポッドの正面装甲を、機関砲程度で貫通するのは不可能だが、
センサー類はそうもいかない。外部モニターがあちらこちらで砂嵐になる。
だがそれでもなおポッドを突っ込ませる。
「何!?」驚く声が、通信ではなく機体の振動をつたい聞こえてくる。
「らあああっ!!」ブレードは見事に、兄の乗るポッドの武装アームを捕らえる。
返す刃で、もう一本のアームも、切断した。
ガトリングガンを突きつけ、通信ワイヤーを装甲に食い込ませる。
「兄さん、引いてくれ。」兄のコクピット内に、画像が送信される。
「どうせ、この戦いは負けだ。父さんと母さんによろしく・・・。」
「なっ!?貴様、その顔は!!」
無残としか言いようが無い顔だった。
「これが、童貞を迫害している奴ら、兄さんたちの上官たちが僕にしたことだ。
この戦い、僕らは万に一つの勝ち目もない。けど、兄さん、頼むからこんな世の中を、
どうか変えてくれ。迷惑ばかりかけて、本当にごめ」
そこまでだった。砲弾がポッドに食い込み、爆発四散した。
「隊長!!無事ですか!!」仲間の通信が入る。
しかし、兄はその通信に答えることは無かった。

その年の12月24日、連合政府は童貞の鎮圧宣言を出し、式典を行なった。
そしてその日、童貞対策大臣は「名誉の戦死」を遂げた。
式典を襲撃したポッド群は、武装アームを途中から継ぎ足した、
奇妙な機体に先導されていたという。
ポッドから降り立ったパイロットは、童貞対策大臣の数々の犯罪を明らかにした。
その後、連合政府は童貞迫害が誤りであったこと、
それが童貞対策大臣の情報の捏造により行なわれたものだったと、制式に認めた。
童貞たちの戦いは終わったのだった。

945 名前:('A`) :04/07/10 20:34
おお、完結している!乙です!

946 名前:('A`) :04/07/11 02:48
俺童貞だけど、選挙権あるの?
なんかどっかで喪男は選挙権無いって聞いた気がするんだけど。

947 名前:('A`) :04/07/11 03:08
もし国家がそんな事はじめたら世界各国から非難される。

948 名前:('A`) :04/07/11 06:37
クソスレを947まで
あげました

949 名前:('A`) :04/07/11 06:38
税金で筆おろしさせてくれるなら大歓迎

950 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう :04/07/11 17:43
てか、合体しても逝かなきゃ童貞?

951 名前:次回予告 :04/07/11 22:47
荒廃した時代に咲く一輪の花
その花に希望を託し、戦うモーディン
そして、喪男の淡い想いが蘇る
次回、鬼面童貞モーディン
「愛しのリリー・オブ・ザ・ナイル」
次回もこのスレに鬼め〜んフラッシュ!


952 名前:('A`) :04/07/12 01:42
「…貴様はイケメンではない…。ただの童貞がここまでやるとは…!
貴様、一体何者だ!?」

「…ただの…童貞だ!」



…みたいなのキボンヌ。

953 名前:('A`) :04/07/12 03:14
age

954 名前:('A`) :04/07/13 01:15
死んでたまるか!

955 名前:('A`) :04/07/13 20:11
俺は、不死身だ!

956 名前:('A`) :04/07/13 21:04
貼られていたリンクを見て、初めてこの板に来ますた。
イケメソです。
なんでも、童貞のまま40超えると妖精さんになれるとか、魔法が使えるようになるとか聞いています。
みんながんばれ!

957 名前:('A`) :04/07/13 22:57
1000取りに向けて、スレッドが加速する・・・か?

958 名前:('A`) :04/07/13 23:03
いくぜぇぇ

959 名前:鬼面童貞モーディン第4話 :04/07/13 23:10
ここはI教授の研究所
先ほどのモーディンと毒男の戦闘の映像を眺めていた
毒男の胸に埋め込んだ変身装置からデータが送られている
毒男がDOKUΩへと変身した際に、装置は停止されてたため完全なデータとは言えないが
モーディンの性能を知るには十分であった
「ふむ、体脂肪をスーツに変異させ、力を得る代償として生殖機能を失う
EDインパクト・・・去勢作用のあるナノマシンを打ち込むことで
相手を性的不能に陥らせる・・・たしかに恐るべき技だ、だが」
その決定的弱点をI教授は見抜いていた
そして、I教授の特殊スーツも完成した
そのスーツの適合者となった男は今、エネルギーを貪っているところだ
「ふふふ・・・これで奴に、モーディンにドクターDに勝てる」

反イケメン組織鬼面等のキャンプ
喪男は揺れる焚火の炎を見つめていた
「はぁ・・・」ため息をつく、燃えているのは喪男秘蔵のエロ本、エロ漫画であった
「勃たないもんな・・・それにムラムラともしない、解っているはずなのに・・・」
生殖能力を失った自分にはもう必要のないものだった
「このまま、一生童貞確定・・・か」
自分に恋人が出来るなど期待はしていない、しかし、諦めきれなかったことも事実だ
これで、余計なものに惑わされずに済む、なのに、どうしてこんなにも切ないのか
子供の頃、憧れていたヒーロー、彼等は孤独に身を蝕まれながらも
愛を胸に抱いて戦っていた、どんな苦境も愛の奇跡で乗り切った
自分にはそれが無い、自分が意味の無い戦いをしているように思えて
そのことがたまらなく切ないのだ


960 名前:鬼面童貞 :04/07/13 23:13
「喪男、こんなところにいたのか」
「ん?ミリか、どうしたんだ、次の作戦が決まったのか?」
「ああ、作戦ってワケじゃないがな、孤児院の慰問だ」
「孤児院?なんでそんなところに?」「なぁ喪男、聖女の噂は知っているか?」
こんな時代だ、童貞だけではなく童貞の家族の肩身も狭い、それを恐れる親達は
子供がある程度成長して、キモメンになるとわかったら捨ててしまうのだ
聖女シスターリリー、彼女はそういった子供達を保護して孤児院を開いているという
「噂だけはな・・・それで、なんだって慰問なんだ?」
「ああ、お前、モーディンは童貞達のヒーローだ、子供も喜ぶだろう
ここの所、明るいニュースがないからな、子供達に希望をプレゼントってことだ」
「それと・・・あまり大きな声じゃ言えないんだが」ミリが声のトーンを低くする
「見境のつかなくなった一部の童貞達が聖女を狙っているらしい・・・
まったく情け無い話だがな、それにイケメン達も狙ってるって噂だ」
「なるほど、慰問ってのは建て前で、聖女を守れってことか」
「まぁ、そういうことさ、聖女の存在は俺達童貞にとっての"美談"となるかも知れんからな」
「とかなんとかいいつつ、本当はウワサの聖女に会いたいだけじゃないのか?」
「そっそういうわけじゃない!俺はただ、今後の鬼面党の活動を考えてだな・・・」
「はいはい、わかったよ、ま、ヒーローなんてガラじゃないんだが
聖女様を守るためとあれば、気合入れない訳にはいかないな」


961 名前:鬼面童貞 :04/07/13 23:14
森の中にあるシスターリリーの孤児院
「シスターリリー!こっちこっち!!」「こら、待ちなさ〜い」
子供達と遊ぶ、シスターリリー、その姿は白いカラーの花のように可憐で美しい
それを茂みの奥から見つめる影七つ
「はぁはぁ、たまらねぇなぁ清楚な顔していい胸してやがる」
「なぁ、シスターってことは当然、処女なんだよな」「ったりめぇだろ」
「犯っちまうか?犯っちまうのか?」「おう、犯っちまおうぜ」
「おれ処女マ○コな!!」「俺が先だ!」「俺はケツもらうぜ」「あの綺麗なオテテで」
「乳に挟みこみてぇ」「んじゃ口もらい!」「黒髪をチ○コに絡ませて・・・」
口々に欲望を吐き出す
「おっしゃ犯るぞ!」「犯っちゃる」「犯るぞ」「犯る」犯す犯す犯す犯す犯す犯す
7人の男達が茂みから飛び出した

男達は手にした銃を空に向かい撃つ
「おらおら、ガキどもは消えろ!!こっからは大人の時間だ!!」
「なんなのですか?あなた達は!!」
子供達を庇うように男達の前に出るシスターリリー
「シスターリリー、オレたちゃカワイソ〜な童貞でな・・・
是非ともアンタに神のお恵みとやらを頂きだくてなぁ」
シスターリリーを強引に引き寄せる男達
「おいおい、あんま乱暴にするんじゃないよ、俺達の相手をしてもらう大事な身体だ」
「そうそう、ツマンナイことで傷モノにしちゃだめだよ」
そういいつつも群がる童貞達
「この!シスターを放せ!!」子供達がリーダー挌とおぼしき男に噛み付いた
「いででえででえ!!この餓鬼ぁ!!」銃の底で子供達を打ちつける
「子供達に乱暴はやめて!」シスターリリーの叫びが響く
「なぁシスター、俺たちも別に乱暴をする気はないぜ、
アンタがその気にさえなってくれりゃな、ただ・・・この餓鬼どもを気にして
素直になれないってんなら、こいつらにゃ静かになってもらうしかねぇなぁ」
そう言って銃を子供達に向ける
「わかりました・・・従います・・・」シスターは力なく答えた
「おうおう、それでいい、痛くしねぇから安心してくれ」
「っても俺達、童貞だから加減なんてわからねぇけどよ」「ちげぇねぇ」
童貞達が下卑た笑い声をあげる
「ああっ神様・・・」天を仰ぎ見るシスターリリー
「んじゃ、いっただきま〜〜〜」「待てい!!!!」声が響いた


962 名前:鬼面童貞 :04/07/13 23:15
「っ!?なんだ!?」孤児院の屋根の上に立つ黒い影
「神を信じて生きている人を冒し、己が醜い欲望をかなえようとする外道たちよ!
たとえ神が現れずともいつか必ず心ある者が神に代わって悪を裁く
人それを『天誅』という」
「てめぇ、なにもんだ!!」
「貴様らに名乗る名前は無い!!」
鬼の顔を模した仮面、そのフェイスガードが閉じた

「その魂を蝕む性欲よ、我が魂の炎により、燃え尽きろ!!」
右手に光を称え、童貞達に駆ける
「構わねぇ、やっちまえ!!」童貞達は一斉に銃を撃つ
銃弾の雨を掻い潜り、リーダー格の男へ
「ED・インパクトォ!!!」ナノマシンを打ち込む
だが、こいつらにDDTスーツの力を与えるつもりはない
去勢に必要なだけのナノマシンを打ち込んでいく
「一つ!」次の男へ「二つ!」「三つ!」「四つ!」・・・・・・・
「七つ!!」最後の男へナノマシンを注入「一斉昇化!」
光が弾けた後には股間を押さえ込んでうずくまる男達が残された
「命までは取らん、消えろ」「ちくしょ〜おぼえてやがれ〜」
男達はお約束の台詞を残し一目散に逃げ出していった



963 名前:鬼面童貞 :04/07/13 23:18
「お怪我はありませんか?シスターリリー」手を差し伸べる
「ありがとうございます、あの・・・あなたは?」
「私は鬼面童貞モーディン、世の貞操を守る為に戦う者です」
「あら?『名乗る名前は無い』んじゃないのですか?」
「ははは、美しい女性には名を名乗るのが紳士の礼儀ですよ」
「あら、うふふ」まるで花が咲いたように微笑むシスターリリー
「では、私はこれで」背を向け去ろうとする背中に声が掛かる
「待って下さい、肩のところに傷が・・・」
銃弾を避け損なったのだろう、肩の装甲が裂け血が流れていた
「これを・・・」白いハンカチを傷口に結ぶシスターリリー
「また、あのような輩が現れないとは限りません、お気をつけて」
「はい、あなたにも神のご加護がありますように」

孤児院から見えないところまで来ると、変身を解いた
「はぁはぁ・・・」息が荒い、心臓がへたくそな太鼓を打ち鳴らしている
なんか妙なことを口走っていた気がするが、何を話したか覚えていない
思い出せるのはシスターリリーの笑顔ばかり
「シスターリリーが梨里子ちゃんだったとは」脱力のあまり尻餅をついてしまう

梨里子とは中学の時の同級生だった、決して目立つ娘ではなかったが
その清楚さ、可憐さゆえに隠れたファンも多かった
当時、クラス中からいじめられていた喪男に唯一、優しくしてくれたのは梨里子だった
放課後の教室で一人泣いていた喪男にハンカチを差し出してくれたこともあった
肩に巻かれたハンカチを見る、あの頃と同じ優しい石鹸の匂いがした
当時から、自分がモテないことを自覚していた喪男はなにもすることが出来なかった
いや、ただ一度だけ梨里子の為に勇気を振り絞ったことがあった
ある日、クラスのイケメンが梨梨子を罠にはめて襲おうとしていることを偶然知った
放課後に一人で図書委員の仕事をしている梨里子を襲おうという計画らしい
喪男はそれを阻止するためにイケメンに挑んだ
当然、ボコボコにされたのだが、お陰で梨里子を守ることが出来たのだった


964 名前:鬼面童貞 :04/07/13 23:20
翌日、その怪我で学校を休んだ喪男を梨里子が見舞いに来た
「喪男君、大丈夫?階段から落ちたって聞いたけど」
彼女はイケメンの計画を知らない、彼女にはそんな人の汚いところを見せたくなかった
それに男の意地というものもある
「あ・・・うん、階段で思いっきり転んじゃってさ、ははは間抜けだよね」
「もう、そんなこと言わないで、私、凄く心配したんだよ」
「あ、ありがとう」会話が途切れた、沈黙が二人を包む
今すぐ彼女に好きだと伝えたかった、でも伝えてしまったら
もう優しい笑顔を見ることは出来ないだろう
優しい彼女は自分を傷つけまいと無理にでも微笑もうとするはずだ
そんな、彼女を苦しませるようなまねはしたくない
「そうだ、リンゴもってきたの、剥いてあげるね」
シャリシャリと器用に皮を剥いていく、梨里子がつぶやいた
「私ね・・・来週、転校するんだ」「えっ!?」
「お父さんの仕事の都合でね」「そっか・・・急だね」
「うん・・・」リンゴの皮を剥く音だけが流れる
「出来たよ、はい、あ〜ん」「あ・・・あ〜ん」味なんてわからなかった
転校する、その言葉だけがぐるぐると頭を回っている
彼女は転校してしまう、そうなれば、もう想いを伝えることが出来なくなる
いや、これでいいんだ、自分みたいな人間は恋愛に期待しちゃいけない
期待するな、身の程をわきまえろ、鏡に映った自分を見てみろ
必死に自分に言い聞かせる、かすれないように、裏声にならないように身長に声を出す
「新しい学校でもきっと上手くいくよ、梨里子ちゃんは優しいから・・・」
なんとか声を絞りだした
「うん、そうだといいね・・・」そう呟いた梨里子の顔がずっと心に張り付いていた


喪男は思い出していた、かつての淡い想いを
熱いものがこみ上げてくるのを感じる
梨里子は戦っている、こんな時代に押しつぶされることなく
その瞳には揺ぎ無い愛と決意があるように感じた
自分はいったい何のために戦っているのか、それは分からなかった
なら、彼女を守ろう、そのために俺は戦おう
想いを伝えなくてもいい、かなわなくていい、ただ、あの笑顔を守るためだけに戦おう


965 名前:('A`)キモメン ◆9d0clOTk26 :04/07/14 01:34
うおおおおおおおおおおおおお!!!!
モーディン!お前は本当の男だああアああ!!
がんばれ!!負けるなあ!

966 名前:('A`) :04/07/14 01:35
名前のある味方キャラの陵辱展開だけはやめて欲しい。
そうじゃないと救われない。

967 名前:('A`) :04/07/14 01:58
泣いた!マジ感動した!
私が師と仰ぐ石ノ森章太郎先生の作品に似た匂いを感じますね。
人間でありながら人間でない(人間と認められない)という喪男の深い孤独と悲しみ、
それが人々を守る力に昇華する。
石ノ森先生の「仮面ライダー」もそうでした。
こちらは改造人間ですが、改造人間の悲しみと孤独は、モテない男のそれに近いと思います。
イケメンだけでなく、同類である童貞さえも時に敵になる…。
それでも、守るべきものの為に戦い続ける、これがヒーローでなくてなんなのか!
とにかく素晴らしい作品である事は間違いないですね。
伏線の巧みさ、意表を突く展開、過去の書き込みの吸収…
どれを取っても私のお気に入りです。
あと少し文章力を磨けば、何も言う事はない(人の事は言えないが)でしょう。
とにかく格好いい!乙です!
こういうのが読みたかったんだよッッ!


さて、あまり人の作品に口を出すのもどうかと思うのですが、
リリーにもらったハンカチを首に巻いてマフラーにする、
というネタはどうでしょうか。
いや、先日見た「アギト」でマフラーを付けたライダーに痺れちゃって。
いや、何でもないです。気にしないでください。

968 名前:('A`) :04/07/14 19:11
コミカライズキボンヌ

969 名前:('A`) :04/07/15 00:14



970 名前:('A`) :04/07/15 15:07
あげてみる。

971 名前:('A`) :04/07/15 15:15
>>970
童貞発見。
銃殺…バシュッ!!

972 名前:('A`) :04/07/15 20:33
そろそろ新スレ?

973 名前:('A`) :04/07/16 18:40
よくここまで伸びたよな。

974 名前:('A`) :04/07/16 22:14
新スレは980あたりかね

975 名前:('A`) :04/07/17 00:31
スレの残りで人気投票やろうぜ。
とりあえず鬼面童貞に一票。

976 名前:('A`) :04/07/17 09:23
980だったら国会で表情罪(フェイス・クライム)が制定される

イケメンマッチョの思想警察が、キモメンを取り締まる

977 名前:('A`) :04/07/17 09:35
マンコしか売りの無い女は、男達がマンコ以外の事に
熱中されると非常に困った事になる
自分の存在価値が無くなったと勘違いしてしまうのだ
何故その様な前世代的な価値観から脱却出来ないのだろうか
女性の方が人生を楽しむと言う事に長けていたはずだ


978 名前:('A`) :04/07/17 09:36
リアル鬼ごっこ思い出した

979 名前:('A`) :04/07/17 16:02
デビルマンの終盤みたいに童貞は迫害される。
で、疑心暗鬼でイケメン同士が殺し合う。

980 名前:('A`) :04/07/18 14:58
新スレ頼む!

981 名前:('A`) :04/07/18 19:19
イケメン「いいか、全員よく覚えとけ。
こっちには最後にはガスがあるんだ。童貞どもが
いくらゲリラや特攻で向かってこようとも、
今おまえらがみたこのガスの威力があるんだ。
皆殺しにしてやるんだ。」

982 名前:('A`) :04/07/19 18:19
だれか立ててく…
いや、このスレ、もうすぐお別れだな…
俺一人で1000目指すわ

983 名前:('A`) :04/07/19 21:01
新スレ↓
もし国家が全力で童貞狩りをはじめたら Part2
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1090237052/l50


984 名前:('A`) :04/07/19 21:12
さて、新スレ立ったし、俺一人で埋めて俺が1000取る。

985 名前:('A`) :04/07/19 21:13
>>983
GJ!

986 名前:('A`) :04/07/20 19:32
もうすぐ1000だな。埋める。

987 名前:('A`) :04/07/21 16:47


988 名前:('A`) :04/07/21 22:09


989 名前:('A`) :04/07/21 22:52
 

990 名前:夏厨 :04/07/22 01:21
今から1000目指す

991 名前:('A`) :04/07/22 19:22
あ?

992 名前:('A`) :04/07/22 19:22
め?

993 名前:('A`) :04/07/22 19:22
ま?

994 名前:('A`) :04/07/22 19:23
アーメーマー('A`)

995 名前:('A`) :04/07/22 19:28
1000ゲットに向けて俺様が緊急出動!

996 名前:('A`) :04/07/22 19:28
順調に埋め立てております!

997 名前:('A`) :04/07/22 19:29
さぁ!近づいてまいりました!

998 名前:('A`) :04/07/22 19:30
この先どうなる!?俺様は無事に1000をとれるか!?

999 名前:('A`) :04/07/22 19:31
さぁ!残るは一つ↓

1000 名前:('A`) :04/07/22 19:32
このふざけた時代へようこそ

1001 名前:1001 :Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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